asahi.comより
【東京電力は3日、福島第一原発で働いていた社員2人が体内に取り込んだ放射性物質による内部被曝量について、最大580ミリシーベルトに達するという評価結果を発表した。

 1人は210~580ミリシーベルト、もう1人が200~570ミリシーベルトだった。国の定める被曝線量の上限である250ミリシーベルトを超えた可能性があるとして、東電が調べていた。

 2人が体の外から浴びた体外被曝量はそれぞれ73と88ミリシーベルトで、これを合わせた総被曝線量は250ミリを超える見通しとなった。】

毎日JPより
【 東電によると、2人は30代と40代で、3、4号機の運転員。3月11日の事故直後から、1人は5月22日、もう1人は同29日まで中央制御室や免震重要棟内で働いていた。

 放射線を浴びることによる外部被ばく量は30代社員が73.71ミリシーベルト、40代社員が88.7ミリシーベルト。内部被ばく量を簡易測定して数値が高かったため、5月23日に詳しく調べた結果、甲状腺からそれぞれ9760ベクレル、7690ベクレルのヨウ素131が検出された。この値は、簡易測定で比較的高い値が出た他の約40人の10倍と突出して高かった。

 放射性ヨウ素は人体内では甲状腺に蓄積しやすい。被ばく前や直後にヨウ素剤を服用することで蓄積を防げるが、2人の場合、3月13日に2錠を飲み、その後は「1日1錠ずつ飲む」という同社の指導に反し服用しなかったという。

同原発では3月12~16日、1~4号機で水素爆発や火災が起き、大量の放射性物質が飛散した。東電によると、2人はこの時期、主に3、4号機の中央制御室で作業しており、高濃度の放射性物質を含むちりなどを吸った可能性があるという。

 東電は今後、同じ環境で作業していた約150人についても、内部被ばくの影響を詳しく調べる。】

お二人の東電社員の方の、今後の健康が気がかりだ。
外部被曝に比べ、内部被曝はより健康に深刻な影響を与える、一刻も早く他の作業員の方の内部被曝も計測していただきたい。
それにしても、210~580ミリシーベルトという測定値は、ずいぶん大雑把な気がするが、もっと正確な数値は出せないものなのだろうか。