東京新聞/②より
本音言いまっせー様より
【★「菅降ろしの裏に原発の影」という東京新聞の解説記事に思う★
2011-06-03 08:49:28 | Weblog
<「天木直人氏」の記事より転載>
6月3日の各紙の報道やテレビ解説はどれを読んでも、聞いても同じでつまらない。
そんな中で東京新聞こちら特報部に「菅降ろしに原発の影」という記事に注目した。
様々な関係者の言葉を引用して書かれたその記事は、菅首相は原発見直しを進めようとしたから潰されたのではないかと、要旨次のように推論している。
・・・それにしても「菅降ろし」の風は、なぜ、今これほどの力を得たのか。背後に見え隠れするのは「原発の影」だ。初の市民運動出身宰相は、この国の禁忌に触れたのではないか。
自公や財界が一番手を突っ込まれたくないところに手を突っ込んだ。労働組合とはいえ労使一体でエネルギーの安定供給や地球温暖化対策などを理由に原発推進を掲げてきた。
つまりエネルギー政策の見直しを打ち出した菅首相はこれだけの勢力を敵に回した。それを小沢氏があおったのではないか・・・
違う。 菅首相は自らの原発政策の不明に自滅したのだ。
原発政策は誰もが疑わない国策として進められてきた。
それを「フクシマ」が見事に打ち砕いた。原発政策は人間性に反する、と。
菅首相自身がそれを正しく認識し、国民を覚醒させ、国民の支持を 背にして原発政策の見直しを打ち出せば、どのような既存勢力もそれに 反対できなかったはずだ。
菅首相はそうしなかった。そういう自覚はなかった。 それどころか保身のために脱原発を利用した。
浜岡原発停止を要求する一方で、原発政策は継続すると言って国内の原発推進勢力や米仏に迎合した。
市民派出身でありながら市民派を裏切った。東京新聞の記事はこう締めくくっている。
「結局、菅首相は『死に体』となり、発送電分離や再生可能エネルギー拡大への道筋は不透明になった。
『フクシマ』を招いた原子力政策の問題点もうやむやになってしまうのか。すべてを『菅政権の不手際』で収束させるシナリオが進行している」 これも違う。
脱原発の流れは変わらない。菅首相の不手際がその流れに水をさすことになっても、そして原発政策推進勢力が復活しようとしても、国民の覚醒があれば誰もそれを妨げられないだろう。 問題はそのような指導者が現れるかである。
いや、どのような指導者になろうとも、国民がそれを求めるところまで覚醒できるかである。 我々もまた試されている。】
産経ニュースより
『自民、原発政策に苦慮 勝てば「菅降ろしの決定打」だが…』
【東日本大震災後、東北地方で初の知事選となる青森県知事選(19日告示、6月5日投開票)で、自民党は原子力政策が争点となることに苦慮している。
県内に多くの原子力関連施設を誘致してきた中、菅直人首相が「政治決断」で要請した中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の全面停止が評価され、自民党からも「脱原発、反原発」を訴える動きが出てきたためだ。
「福島第1原発事故をしっかりと分析し、日本のエネルギー政策に青森県がどう取り組むかということは非常に大きな課題だ」
衆院青森3区選出の大島理森副総裁は厳しい表情で口火を切ると、知事選では原発関連施設での安全対策の徹底やチェック機能の充実などを強調していくよう念入りに指示した。
これまでのところ、3選を目指す党推薦の現職が優勢といわれ、自民党は民主・国民新両党の推薦候補に圧勝して、“菅降ろし”の決定打にしようという胸算用があった。
しかし、東京電力福島第1原発事故と浜岡原発の全面停止が大きな影を落としている。県内には東北電力の東(ひがし)通(どおり)原発のほか、使用済み核燃料の再処理施設など原子力関連施設が多く、原子力政策の是非が自民党に逆風となりかねない。 】 一部抜粋
要するに原発という触れられたくないタブーに、菅総理が土足で踏み込んできた。
これをなんとしても阻止したい。 菅総理を葬り去れば、彼の後にはもうドンキホーテは現れない。
そう読んでの『菅内閣不信任騒動』だとしたら、原発応援団が『浜岡停止ショック』を乗り越えて原発推進を狙う、強烈な巻き返しの第一歩というところか。
原発推進のゾンビたちは、与野党の中枢を占め、脱原発の流れに逆らって今日も蠢いている。
本音言いまっせー様より
【★「菅降ろしの裏に原発の影」という東京新聞の解説記事に思う★
2011-06-03 08:49:28 | Weblog
<「天木直人氏」の記事より転載>
6月3日の各紙の報道やテレビ解説はどれを読んでも、聞いても同じでつまらない。
そんな中で東京新聞こちら特報部に「菅降ろしに原発の影」という記事に注目した。
様々な関係者の言葉を引用して書かれたその記事は、菅首相は原発見直しを進めようとしたから潰されたのではないかと、要旨次のように推論している。
・・・それにしても「菅降ろし」の風は、なぜ、今これほどの力を得たのか。背後に見え隠れするのは「原発の影」だ。初の市民運動出身宰相は、この国の禁忌に触れたのではないか。
自公や財界が一番手を突っ込まれたくないところに手を突っ込んだ。労働組合とはいえ労使一体でエネルギーの安定供給や地球温暖化対策などを理由に原発推進を掲げてきた。
つまりエネルギー政策の見直しを打ち出した菅首相はこれだけの勢力を敵に回した。それを小沢氏があおったのではないか・・・
違う。 菅首相は自らの原発政策の不明に自滅したのだ。
原発政策は誰もが疑わない国策として進められてきた。
それを「フクシマ」が見事に打ち砕いた。原発政策は人間性に反する、と。
菅首相自身がそれを正しく認識し、国民を覚醒させ、国民の支持を 背にして原発政策の見直しを打ち出せば、どのような既存勢力もそれに 反対できなかったはずだ。
菅首相はそうしなかった。そういう自覚はなかった。 それどころか保身のために脱原発を利用した。
浜岡原発停止を要求する一方で、原発政策は継続すると言って国内の原発推進勢力や米仏に迎合した。
市民派出身でありながら市民派を裏切った。東京新聞の記事はこう締めくくっている。
「結局、菅首相は『死に体』となり、発送電分離や再生可能エネルギー拡大への道筋は不透明になった。
『フクシマ』を招いた原子力政策の問題点もうやむやになってしまうのか。すべてを『菅政権の不手際』で収束させるシナリオが進行している」 これも違う。
脱原発の流れは変わらない。菅首相の不手際がその流れに水をさすことになっても、そして原発政策推進勢力が復活しようとしても、国民の覚醒があれば誰もそれを妨げられないだろう。 問題はそのような指導者が現れるかである。
いや、どのような指導者になろうとも、国民がそれを求めるところまで覚醒できるかである。 我々もまた試されている。】
産経ニュースより
『自民、原発政策に苦慮 勝てば「菅降ろしの決定打」だが…』
【東日本大震災後、東北地方で初の知事選となる青森県知事選(19日告示、6月5日投開票)で、自民党は原子力政策が争点となることに苦慮している。
県内に多くの原子力関連施設を誘致してきた中、菅直人首相が「政治決断」で要請した中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の全面停止が評価され、自民党からも「脱原発、反原発」を訴える動きが出てきたためだ。
「福島第1原発事故をしっかりと分析し、日本のエネルギー政策に青森県がどう取り組むかということは非常に大きな課題だ」
衆院青森3区選出の大島理森副総裁は厳しい表情で口火を切ると、知事選では原発関連施設での安全対策の徹底やチェック機能の充実などを強調していくよう念入りに指示した。
これまでのところ、3選を目指す党推薦の現職が優勢といわれ、自民党は民主・国民新両党の推薦候補に圧勝して、“菅降ろし”の決定打にしようという胸算用があった。
しかし、東京電力福島第1原発事故と浜岡原発の全面停止が大きな影を落としている。県内には東北電力の東(ひがし)通(どおり)原発のほか、使用済み核燃料の再処理施設など原子力関連施設が多く、原子力政策の是非が自民党に逆風となりかねない。 】 一部抜粋
要するに原発という触れられたくないタブーに、菅総理が土足で踏み込んできた。
これをなんとしても阻止したい。 菅総理を葬り去れば、彼の後にはもうドンキホーテは現れない。
そう読んでの『菅内閣不信任騒動』だとしたら、原発応援団が『浜岡停止ショック』を乗り越えて原発推進を狙う、強烈な巻き返しの第一歩というところか。
原発推進のゾンビたちは、与野党の中枢を占め、脱原発の流れに逆らって今日も蠢いている。