日経BPnetより //
【東京電力の福島第一原子力発電所の事故は、3月27日を境にして事態が大きく変わった。東電はこれまで「炉心溶融はない」ととらえていたが、原子炉内の燃料が溶融して圧力容器を損傷した恐れがある。

内部状況がつかめない2号機への不安
 3月12日に1号機、14日に3号機で水素爆発が起きて建屋上部が吹き飛び、4号機も15日に爆発で建屋上部が大きく損壊、火災が発生した。原因は不明としながらも、やはり水素爆発が起きたと見られている。これら1、3、4号機では外部から海水を注入するなど冷却作業が行われてきた。

 問題は2号機だ。建屋は穴が開いたものの大きくは損壊していないため、外部からの注水ができず、内部がどのような状態になっているのかも把握できなかった。そのため、2号機に対する不安が募っていたのである。

 不安を大きくさせたのは、15日の午前6時過ぎに確認された爆発音だ。格納容器の下部にある圧力抑制室が損傷したとされているが、この爆発によって圧力容器や格納容器は損傷していないかという危機感が高まった。

 東電は、東北電力から電気を供給してもらい、2号機の冷却装置に電源ケーブルをつなぐことができれば冷却装置を稼動でき、原子炉内を冷却できると考えていた。最初に2号機の冷却装置を動かしたいと考えたのは、こうした事情からである。】

 この時点で、東電は1・2・3号機が『メルトダウン』状態だと判かっていなかったように振舞っているが、
無知で無能ゆえに判らなかったのか、知っていて隠していたのかは不明だ。