今だからみんなで考えたいこと

【推進派の方は勿論、反対する方は無論、特にどちらでもない、という方には是非に。

勿論興味あれば、で構わない。

さて少し前の話しになるが、先月山口県庁前で若者たちによる上関原子力発電所建設反対を訴えるハンガーストライキがあった。

中略


たしか自分が11歳ぐらいの頃だった、二歳のとき両親が離婚したあと、母子家庭で当時は母と母の恋人と山のなかで三人で暮らしていた。

旧ソ連(現在のウクライナ)のチェルノブイリ原発が大爆発を起こしたわりとすぐ後、だったと記憶している。

中略

ついこないだチェルノブイリが同じ実験をしていて大爆発をしたというのに、やるという。

母たちは全国から仲間たちを募って、その実験を止めてもらう様、即刻四国電力に行くと荷支度を始めていた。自分も行く、と言った。そう言ったか、勝手に車に乗ったかよく覚えていないが、とにかくそのまま車で八ヶ岳から四国へ出発した。


中略

そのときの機動隊員の方の表情をよく覚えている。

冷徹な目だけで、僕を見下ろしている。勿論ニコリともしない。そして微動だにしない。

表情一つ変えず。

実験そのものも怖かったが、その顔も、怖かった。

少なくとも、自分がそれまで関わってきた大人のなかにはそんな表情をする人はいなかった。

実験開始まで、あと数分。

突然、あちこちで怒号が上がった。

初めて聴いた、普段はとても優しい親たちの怒りの声。

悲しかった。本当に悲しかった。

そうか、もう死ぬのか、とも思った。ただ、悲しかった。】


 3/4、まだ福島で原発事故が起こるまえのブログです。

 少年だった日の、怒り、悲しみ、虚しさ、そして今。

 日本人は、何か大きな勘違いをしてないですか?

 何が一番大切ですか?