習慣化コンサルタントの古川です。
「仕事で解決策が見えず苦しんでいる」
「職場も家庭も人間関係がうまくいっていない」
このような八方塞がり、
四面楚歌の状況に陥ることは誰にでもあります。
問題はこの閉塞感の中で
堂々巡りをして抜け出せない人と、
すぐに打開策を見つけて
好転に向かう人との差は何でしょうか?
それは考え方の習慣の違いです。
今日は閉塞感からすぐに抜け出す
選択肢思考と題してお話したいと思います。
☆八方塞がり、四面楚歌は自分の思考が作り出しているだけ?
絶体絶命のピンチを迎えることは
人生に何度もあると思います。
「仕事で会社に大損害を与える失敗をしてしまった」
「部下から反発されて、上司からは信頼を失っている」
「夫婦で離婚の問題が浮上している」
「子供が登校拒否になってどう接したらいいか分からない」
「命に関わる病気を宣告された」
もう、ダメだ・・・・人生が終わったと
思うような不運や悲劇に陥った時、
そこから抜け出すには
些細なコントロールを取り戻すことです。
絶体絶命のピンチ、八方塞がり、四面楚歌を感じるとき、
私たちにはもう何も自分にはコントロールすることができない、
無力感でいっぱいになって、思考停止状態になります。
この本質的な問題は、選択肢のなさです。
コントロールを取り戻し、自己効力感を得て、
クリエイティブな解決策を見出すためには、
「選択肢」をなるべく広げることが重要な鍵です。
☆入社早々出向になった私の絶望体験
些細な例ですが、私の新入社員の時の体験例を紹介して、
選択肢を見出すことのポイントを感じていただければと思います。
私が最初に入社した会社は、
ある中堅のIT企業グループの子会社
(100人の社員)で入社早々、
他の会社に出向を命じられたのです。
入社した条件は、法人営業ができること、
大阪支社で働くことでした。
しかし、業績が悪くなり、社長が交代し、
新社長は新入社員の一部のメンバーを
出向させる方針を出したのです。
その一人になった私は、
グループ会社の秋葉原のパソコンショップ
で働くように命じられました。
会社から出向の理由を聞くと、
「新入社員20名を育てる余力が会社にはない。
だから一時的に出向してもらいたい」
「いつ出向解除になるか分からない。
会社が現状赤字なので黒字転換した時かもしれない」
と言います。
一部の噂では、まことしやかに
「出向した人は戻れない」
「出向した会社で社員化される」
という話も出ていて、
聞くたびに暗い気持ちになるばかりでした。
来る日も来る日も、
店の入り口で9時間挨拶だけの日々を送っていました。
私は自分の置かれた状況の中で、
「最初の条件と全く違う。法人営業ではないし、関西配属でもない」
「出向させるぐらい余力がないなら初めから採用しなければいい」
毎日愚痴を言っていました。
こんな苦しんでいる最中に出会った本が
私に衝撃を与えました。
その本の一節にはっとさせられたのです。
「自分ができることと、できないことを明確に区別しない。
そしてできることに集中しなさい」
と書かれていたのです。
この変えられない状況に絶望しているとき、
会社のせいで自分のキャリア・人生を台無しにされた
と被害者意識でいっぱいになってきました。
それは、キャリアや人生の選択肢がない
と思い込んでいたのです。
しかし、この本の一節を見た時に、
自分のキャリアと人生の選択肢を
冷静に考えてみようと思ったのです。
☆ある本から選択肢を取り戻せた
私がこの状況の中で、何ができるだろうか?
この問いかけを自分に投げてみました。
私は選択肢を広げてみました。
最初に、
「そこまで会社から被害を受けていると思っているなら、
やめればいいじゃないか」という答えです。
考えてみると、その会社の状況にい続けるか、
別の会社を選ぶかはいつでも私の選択肢だ
ということに気付けました。
もちろん、「入社3ヶ月で辞めたような人間を会社なんてない」
という心の反論の声が湧いてきました。
それに対して
「じゃあ、それは会社の問題ではなく、
自分の問題だよな、少なくとも1年この状況の中で、
必死に頑張って学ぶこと得ることがあるはず。
それに目を背けた人間なんて、
私が会社の経営者だったら雇わない」
「だったら、今のこのパソコンショップで
何が学べるだろう?」
と思考が転換していったのです。
私は、法人営業として
大きな契約を取ることを夢見ていました。
パソコンショップでの仕事は、
店頭で個人に販売をする仕事。
一見、全く違う仕事に見えます。
しかし、考えようによっては、
「法人に売るか、個人に売るかの違いはあっても
きっと、セールスする本質は同じはずではないか?」
「パソコンショップの方が1年間で
たくさんの販売経験が積めていいのかもしれない」
「ややこしいクレーム処理も
一年目の新人が対応するのは
個人販売ならではなのかもしれない」
「さらにITの法人営業をするにあたって
パソコンの部品レベルの知識があることは
大きな強みになるかもしれない」
と考えることができました。
私の目の前で、絶望感の井戸の中で
光が見えてきた瞬間でした。
私にできることがあり、
無数の選択肢があることを実感したからです。
人は選択肢を失うと、無力感、絶望感に陥ってしまう。
そんなとき、選択肢を見つける思考
を働かせることが光を見出し、
次なる好転への扉を開くことにつながります。
このように選択肢を広げていくたびに、
私たちは閉塞感・絶望感から抜け出し、
自由になり、行動的になり、状況が好転していきます。
ちなみに、私はパソコンショップで
入社4ヶ月目、5ヶ月目に、50人の販売メンバーの中で
1番の成績を収めました。
そんな達成感の中で、
仕事はどんどん楽しくなった10ヶ月目に出向解除になって
法人営業をスタートすることになりました。
しかし、この会社の判断はもはや神の領域であり、
私の判断ではどうしようもないことです。
しかし、出向したメンバーの中で一番早く呼び戻されたのは、
出向した会社の役員が販売成績の良い私の噂を聞いて、
「ぜひうちに欲しい」と言われて、
慌てて社員化される前に呼び戻そうとなったそうです。
☆選択肢思考を働かせる3つの質問
上記は私の例でしたが、
あなたの状況にこの選択肢思考3つの質問を
当てはめてみてください。
質問1.あなたがこの状況の中で、できることと、できないことは何ですか?
ある心理学者は、私たちの状況には3つの領域
(自分の領域、相手の領域、神の領域)があると言います。
誰もコントロールできない運命や相手の判断の結果ではなく、
自分の領域の思考のフォーカスを当ててみましょう。
質問2.あなたができることを10個書き出してみましょう。
どんな些細なことでもいいのです。
今、ネットで調べて見る、誰かに相談してみる、本を読んでみる。
そんな行動の選択肢を広げてみてください。
質問3.行動して、次にどんな選択肢が広がりますか?
行動すれば、必ず人からのアドバイスや
新しい情報に出会えます。
うちなる気づきや直感も生まれるでしょう。
これをもとに次なる選択肢を広げていきます。
選択肢を見出すことは人生で役立つ思考習慣です。
ぜひ、質問に対する答えを書いてみてください。
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