自分の意志を主張する習慣 | 人生を変える「習慣化」ブログ

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習慣化コンサルタント古川が綴る「人生を変える習慣」
人生が変わった!という深い感動を共に味わう
を使命に、日々の気づきを発信しています。

 

習慣化コンサルタントの古川です。

 

☆「我慢の累積負債」はどこかで破綻する

 

・自分の言いたいことを我慢してしまう。。。

 

・上司やお客様、家族、相手を優先しすぎて

自己犠牲をすると、我慢の限界がやってきます。

 

・たとえば、Aさんはこんな問題を抱えています。

 

想像してみてください。

 

 

対仕事

 

・「今日中に何とかお願い!」と

17時に30分かかる仕事をお願いされる。

渋々受けているが、何度も繰り返されている。

 

・ギリギリになってお願いするメンバーが多い。

気がつくと上司も部下も全部ギリギリで緊急対応が多い。

 

・そんな仕事を受けていると自分の仕事が後回し。

結局土日と残業を繰り返している。

 

・さらに休日にも問い合わせや仕事の相談の電話が鳴る。

メールを携帯で常にチェックしていないと返信が遅いと言われる。

 

 

対家族

 

・ようやく、21時に帰ったが、

家で子どもを風呂に入れなければ行けない。

ゆっくりテレビが見たいけど、

役割分担だから仕方が無いと我慢。

 

・妻の日頃の子育ての苦労を労うために、外出する。

良き夫と父親として当然だと頑張っているが、

本音ではゆっくり家で寝たい。

でもそれを言う自分が許せない。

 

こんな生活をしていると

ストレスが溜まり、イライラしてしまう。

 

イライラするものの、それを決して上司や部下に言えない。

家族にも我慢する。

 

こんなことが自分の無理として蓄積していきます。

 

「自分が我慢すれば済む」と考えると一事が万事。

累積負債が溜まり我慢がピークに達すると、限界がやってきます。

 

Aさんの悪循環は、自己犠牲をして

自分の主張をしないことにあります。

 

適度な範囲で我慢をすることは人間関係では重要です。

しかし、過剰に自己犠牲をすることは、悪循環の始まり。

 

相手を怒らせたくないから。

相手も困っているから助けてあげたいから。

 

でも本音は、いい人でいたい!評価されたい!

嫌われたくないからだったりします。

 

人間誰しも自分を守りたいものです。

 

 

☆自分領域を守る

 

 私たちは他人との人間関係に適度な距離をつくる必要があります。

物理的な距離でいれば、パーソナルスペース。

 

電車で空間が空いていれば、敢えてはしとはしに座るし、

新幹線のA席とC席は埋まるけど最後まで残るのはB席。

 

私たちは、知らない人との距離をつくり安全を保ちたいからです。

 

心理的にも、スペースは必要です。

 

自分の仕事の時間ややりたいこと、

プライベートなどの時間を外的な要因で

邪魔され続けるのは、不快なものです。

 

もちろん、仕事でも家庭でも

一人で生きているわけではないので

全て自分の自由にはなりません。

 

しかし、全て自分の自由や欲望を

犠牲にするわけにはいきません。

 

ここで重要なのが、自分の領域を守ることです。

 

自分領域とは、自分の時間・優先事項・自由・環境のことです。

他人や環境と自分の領域をわけるものが、「心理的な境界線」です。

 

 

☆自分領域が狭い人、広い人の違い

 

Bさんは、税理士です。

 

急な仕事をお願いされて、

いつも今日中の納期に対応して夜遅くなり、

早起きができません。

 

自分の生活がかき乱されている感じです。

 

相手先の経理担当者は、

17時に今日中の調査をお願いしてきます。

 

対応しなければ、クライアント先の社長が、

「前任者は対応したのに・・」と怒るというのです。

 

怒らせたくないから、対応する。

対応するから、今日中の要望が繰り返されるという悪循環です。

 

家族との大切な予定も当日ドタキャンするはめになります。

奥さんはご立腹。

子どもも泣いてしまいます。

 

しかし、中長期で見れば、これを続けるわけには行きません。

 

ここにハマるとなかなか抜け出せないものです。

なぜなら、短期で見たら断ることはリスクだからです。

 

さて、Bさんは自分領域が狭いのです。

 

相手は17時以降に今日中の仕事を依頼してくる状態は、

明らかにAさんはどんな時でも、

文句を言わず要望を聞いてくれると思われているのです。

 

それがサービスだという信念の元に

実施しているのであれば、問題ありません。

 

しかし、感情がざわつき、家族との関係が悪化して

自分の生活が保てないならば、

きちんと主張することが必要です。

 

Bさんの自分領域が狭いのは、

次のようなビリーフがあるからです。

 

・相手が困っているのだから助けなければ行けない。

・自分よりもお客様の要望を優先すべきだ。

・相手を怒らせるのは、自分の能力が足りないからだ。

・自分の能力は低い。せめて言われたことにすぐ答えなければいけない。

・自分の都合を優先するのはプロとして恥ずべきことだ。

 

このようなビリーフを持っているかぎり、

自己主張はできないでしょう。

 

この境界線の元となる思考を自分で気づく必要があります。

そして、新しいビリーフを持つ必要があります。

 

境界線を適度に保てる人は、

 

・19時以降は自分の自由な時間だ。

・自分が納得いかない仕事は受けない

・突発業務で残業するのは、相当の理由がなければいけない。

・お客様の全ての要望に答える必要はない。

・真の関係は、お互いを尊重し合える関係だ。

 

というような関係を持っています。

 

自分の意識が外的な関係をつくります。

 

それが証拠に全ての人が

全ての人に同じ対応をするわけでありません。

 

私たちは無意識のうちに相手の境界線を読み取ります。

 

自分領域を守るためには、

一定の自分ルールが必要です。

 

そうしなければ、かき乱されて、

感情の累積負債が溜まり、

どこかで悪循環が起き始めます。

 

それは過食かもしれませんし、

ストレス性障害かもしれません。

 

家族の破綻かもしれませんし、

成果の低迷かもしれません。

 

ぜひ、自分の境界線を保つための

ビリーフを作っていきましょう。

 

 

☆上手に自己主張する技術

 

そうは言っても自分の内的なビリーフだけで

相手との境界線が作れる訳ではありません。

 

また、何でも自分の要求だけを伝えれば

良い訳でありません。

 

相手を尊重して気分を害せず、

良い関係を保ちたいところです。

 

そこで、上手な自己主張の仕方を学びましょう。

 

先ほどのように自分の領域を設定したら、

次に話し合いです。

 

理解し合うという行為のためには

自分の意見を伝えることが欠かせません。

 

次の5つの内容を交えて意見を言うと

相手に伝わりやすくなります。

 

①感謝(日頃の感謝や今回勉強になったことなどを伝える)

②事実(今回の起きた事実、相手の発言を伝える)

③感情(それによって自分がどんな気持ちになっているかを伝える)

④提案(自分としては次からこうしてほしいという解決策を伝える)

⑤効果(最終的に双方にどのようなメリットがあるかを伝える)

 

たとえば、自分が会議で発言するといつも内容に反論し、

大きな声で叱責する先輩がいたとしましょう。

 

5つの内容で整理して伝えると次のようになります。

「今日も会議で私の発言の抜け穴や矛盾点を

ご指摘いただきありがとうございます。

 

至らない点も多いので今後ともご指導よろしくお願いします(①感謝)。

 

そこで先輩に1つご相談なのですが、

今日も残業対策に対して、

原因追及が甘く、解決策が弱いと具体的に

ご指摘いただきました(②事実)。

 

ただ、正直、先輩から会議メンバーの前で

大きな声で反論されると気持ちが萎縮して

何も考えられなくなってしまいます(③感情)。

 

そこで、できれば、会議後に個別に

ご指摘いただけないでしょうか?(④提案)

 

そうすれば、私もご指摘の改善に集中できますし、

先輩にも毎度同じご指摘をいただくこともなくなります(⑤効果)。」

 

5つの要素を上手に盛り込むために

言い回しの工夫は必要ですが、

感情に身を任せて主張するよりも

ずっと効果的に伝わります。

 

このように上手に相手を尊重し、

自己主張することこそ全てをうまく循環させるための

最良で唯一の方法なのです。

 

 

 

 

 

 

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