習慣化コンサルタントの古川です。
行動できない、悩みは人類普遍のテーマです。
考えすぎて動けない、決めても行動できない
という悩みを解消する7つの行動技術を紹介します。
技術1.「いつ」「何を」「どうする」を決める
私は企業研修後に提出される
行動プラン865個の添削をしたことがあります。
そこで、わかったことは、その8割は
曖昧な行動になって前に進めていないということでした。
たとえば、
・PDCAをキチンと回す
というようなアクションです。
これは気づきであって、アクションになっていません。
アクションとは、脳が行動命令として
受け取れるものでなくてはいけません。
PDCAが重要だと思ったという気づきは重要です。
しかし、この状態で現場に戻ると、
やろうと思っていたけど忘れていた、
つい忙しくて、余裕がなかった、となるのが関の山です。
たとえば、先ほどの例で言うと、
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(振り返り)、ACT(改善)
の4つからできているのです。
そして、Planだとしても、
どのような行動をすることかを決めなければ、
実践できません。
そこで、次のようにします。
「出社後、PCを開く前に15分、
ポストイットにやることを書き出し、
1日の作業の優先順位を並べてから仕事を始める。」
このレベルになれば、
明確性は高まり行動イメージが湧いてくるでしょう。
技術2.タイミングを決める
モチベーション科学の分野に
「条件をつけた計画(If then planning)」があります。
簡単にいうと、
「いつやるのか?」「いつまでにやるのか?」
という行動タイミングを明確に決めることで、
脳に行動命令を出せるというのです。
もし、あなたが週次レポートの提出を
上司から次のように言われたとします。
部下の立場ならどちらを実践するでしょうか?
1.毎週、きちんと週次レポートを提出するように!
2.金曜日の午後16時までに、週次レポートを提出するように!
2の方が行動しやすと思います。
ここの入れたのは、行動条件を付け加えたのです。
条件をつけた計画をつくることで、
このハーバードレビューの記事によれば、
行動する可能性が300%高まるという結果が載っています。
私たちは実践するタイミングやきっかけをセットしなければ、
いつやればいいか?脳は認識しません。
「朝礼後」
「上司に報告する時に」
「会議の説明時に」
「メールをする際に」
と行動を発動するタイミングを決めることが、
脳にコミットメント効果と緊張をもたらすのです。
技術3.数値化する
「会議で積極的に発言します。」
「なるべく部下の話を聞くようにします。」
「少しでも早く帰ることを心掛けます。」
この行動プランに何が足りないかは一目りょう然だと思います。
「会議で積極的に発言します」と決めてもあまり変わらないでしょう。
積極的というのは心の状態であり、
それは行動に変換するには数値化することが必要です。
どれぐらいやるかと定量化することがポイントです。
たとえば、「1時間の会議で最低3回は発言する」とします。
もちろん、会議の空気を読まずに
何でも発言すればいいわけではありません。
しかし、3回という基準が決まったら、
積極的にという感覚は具体的な基準になったため、
言い逃れができない迫力を持ちます。
箱根駅伝で、◯◯大学を3連覇に導いた原監督は、
練習はすべて数値にさせるということです。
何キロ走るか、何回やるか、キロ何分で走るかです。
すべて数値に置き換えることで、
何パーセントできたか明確に把握できます。
技術4.場所を決める
「朝、30分間、英語の勉強をする」
「毎日、仕事を始める前に、15分計画を立てる」
「会議の前に10分間、自分なりの意見をまとめる」
これらのプランは具体的になっていますが、
もう一つ足りないのが場所です。
どこでやるのかを決めることは、
プランを日常に存在させるのに重要な視点です。
私たちの日常には多くの場面が存在します。
その場面を固定しなければ、行動は発動しにくいのです。
日常で言えば、自宅、朝の通勤電車、
徒歩時間、オフィスの自席、休憩ルーム、
顧客先、夜の通勤電車などです。
この場所をプランに盛り込むと一層、イメージが強くなります。
・朝、(会社近くのカフェで)30分間、英語の勉強をする
・毎日、仕事を始める前に、(通勤電車内で)15分計画を立てる
・会議の前に(休憩ルームで)10分間、自分なりの意見をまとめる
場所が加わると、日常に行動をイメージしやすくなります。
技術5.誰とやるかを考える
「毎月、音声収録をする」
「3ヶ月に一回、時間の振り返りをする」
「半年に一回、目標の進捗を確認し軌道修正する」
これらの行動は、モチベーションを維持するのが難しいものです。
強制力がないため、すぐにその約束は反故にされがちです。
そこで、こういうスケジュールを確実に実行する人の特徴は、
誰かと約束することです。
仕事の同僚や上司、部下、顧客と約束してアポを取ると、
一気に約束を守る確率が高くなります。
毎朝、英語を30分勉強する!
という約束を守り続けられる人は少ないです。
体調不良、寝坊、疲れから、
「今日はやめておこう」と諦めてしまうものです。
しかし、毎日30分続いている人のコツを聞くと、
skaypで英語レッスンを入れているといいます。
レッスン相手の教師と時間を決めているため、強制的に守るのです。
以上、考えすぎて動けない、決めても行動できない
という悩みを解消する7つの行動技術のご紹介です。
ぜひ、ご自身の問題に当てはめて考えてみてください。
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