習慣化コンサルタントの古川です。
早起きの技術では、
生活習慣全体を変える方法を解説しました。
生活習慣とは、
日記、運動、片づけという単体習慣と異なり、
複雑な習慣が連動している生命体のようなもの。
何かをいじると別のところに弊害が出てうまくいかなる。
分かりやすいのが、
朝5時起きする!
と決めるケース。
起きる時間だけを目標にしても、
寝る時間を同時に変更しなければ
「睡眠不足」になり、いずれ破綻します。
起きる時間を5時にするのも
難しい気がするのですが、
それ以上に寝る時間を、
22時にするのはもっと難しいですね。
その時間に帰宅しています!
という人から、その時間はお風呂に入っています
という人まで。
生活を早回しする変更作業は
本当に大変であり、
その多くは、退社時間を早めたり、
夜の時間で手放さなければいけないものがあります。
この夜の自由や開放感、夜更かしの楽しみ
との決別が、最初に覚悟できるか。
結構な難所です。
次に、それが出来たとして、
仮に22時に寝る生活ができたとしても
すっきり5時に起きれるわけではありません。
それまで24時に寝ていた人は、
寝たいと思っても寝れなかったり、
途中で起きてスマホいじったりして、
結局、いつもの7時起きになってしまった・・・・
というケースは多いものです。
せっかく夜更かしをやめても、
起きる時間が一緒だと
「意味ないじゃん!!」
となります。
しかし、
これは、生活習慣を変える途中の
過渡期では受け入れるべきポイントです。
まず、22時に寝ようとしている
その段取りが取れているだけでオッケー!
と承認することが重要です。
人間の体はそんなに速攻、リズムを
変えることに適応してくれるものではありません。
「いつも通り」を維持するメカニズムが
働くからです。
最初は、
22時に寝る段取りが取れていくだけでいい。
そして、5時に起きて二度寝する日があっていい。
そうやって徐々に、1週間、2週間していくと
身体リズムは新しいメカニズムに適応していきます。
そして、いずれ
22時就寝、5時起きが
実現していく。
この流れは3週間ぐらいはかかります。
場合によっては1ヶ月半ぐらいは
覚悟して、習慣化までは3ヶ月だと思って取り組むことを
お勧めします。
それぐらい、大手術なのです。
途中で、
なんども意味を感じなくなったり、
結局、起きれない!と無力感を感じたり、
眠れないから・・・と諦めそうになりますが、
それは過渡期では、
身体の現状維持メカニズムの抵抗だと
思って、感受する。
必ず、その波を乗り越えれば、
新しい生活リズムは手に入ります。