習慣化コンサルタントの古川です。
私も同じタイプですが、
目標達成欲が強い人は、
どんなことも、目標数値と期限を設定しがちです。
習慣的な目標を決めるときにも、
たとえば、
TOEIC800点
3ヶ月で簿記二級を取る
毎日1時間、5キロ走る
などと設定します。
かつて、何をやってもうまく
続かない私のパターンは、
まさに「目標達成モチベーション」
で動くことにありました。
このタイプが欲するのは、
「達成感」
なのです。
この感覚が得られなくなったら、
モチベーションは低下します。
ここが重要なのですが、
「達成感」
を得ようとすると
行動の刺激が強くなくてはいけません。
ゆるーい目標だと達成した気になれない。
だから、ハードルを高くしたり、
期限を短くして、
ぜーぜー言いながら「やった!達成した!」
という感覚を得たくなる。
これは本能の叫びであり、
ある場面ではこの達成感は役立ちます。
1年の仕事の目標や
チャレンジしたいときに
達成欲は自分を前に進める駆動力になります。
しかし、
コツコツ継続していく必要がある、
運動や英語の勉強・日記など
習慣的なテーマは
「達成感」に頼るのは
危険です。
最大の理由は、
ロケットスタート失速型の
挫折パターンにはまりやすいからです。
最初の1週間は
「やっている感!」は得られますが、
徐々に刺激がなくなってきます。
そうなると、マンネリ化する。
もっと刺激を高めて無理をして
達成しようとすると、
生活に無理が出てくる。
いずれ、何もやれなくなると
未達成に耐えらず、思い出すのも嫌になってきます。
そして、
やめていく。
目標達成のモチベーションは、
ありたい姿と現実のギャップを埋めるときに
生まれます。
だから理想と現実が離れていないとダメなのです。
しかし、
習慣化のモチベーションは
質が違います。
「いつもやっているから自然と動く」
「何もしないと気持ち悪いからやる」
というもの。
これは理想と現実に差がなく、
いつも通りのパターンに乗ってくれた時に
自然と前に進むものなのです。
だから、
英語のテストを何点にするか?
という設定ではなく、
そのために、
いつ、どれぐらい、どこで、どんな勉強をやるのか?
という習慣行動をはっきりして、
無理なく初めて定着していくことが大切です。
その時、達成感に頼りすぎないこと。
むしろ、ベビーステップで初めて、
物足りないぐらいからスタートする方がうまくいきます。
このパターンの違いを
上手に使いこなす人は、
達成欲を目標に使いながら、
うまく習慣化もできる。
習慣化発想を上手に使いこなすこと、
これは人生の知恵ではないかと思います。
悪い習慣 目標達成発想だけで動く
良い習慣 習慣化発想を使いこなす