習慣化コンサルタントの古川です。
何のためにそれをやるのか?
それをやる意味は何か?
この問いかけをして理由があれば
人間は行動する!
というのは幻想のようです。
「やってのける」
http://www.amazon.co.jp/dp/4479794123
著者のハイディ・グラント・ハルバーソンは
モチベーションサイエンスの分野の第一人者。
人間が行動するときに、
・なぜ、何のために!という理由が明確だとやる気になるタイプ
→目的型動機タイプ
・何をやるのかという行動が具体的なだとやる気になるタイプ
→行動型動機タイプ
があるようです。
これはとてもとても納得。
私が昔企業研修で委託されたプログラムで、
その行動の意味を考えよう!
というワークをやってもらっていました。
全ての物事にはプラスの意味がある。だから意味を考えればやる気が上がる。
こういう理由です。
確かに、燃える人もいる。
でも受講中、「なんでこんなこと考える必要があるのか?」
とトーンダウンする人も出てくるのです。
ワークが上手くやれていないわけではありません。
その違いの説明がつかなかったのですが、
ようやく、腑に落ちました。
そう、行動型動機タイプの人に
理由を考えさせ続けてもあまりやる気にならない。
というより、考えるのがしんどい。
考えついたとしてもしっくりこない。
だから、行き詰まっているときに
部下やメンバーを動機づけするならば、
次のようにしなければならないのです。
たとえば、
予算管理業務を未経験の部下に依頼する!
目的型動機
この仕事をやれば仕事の全体像が見えるので、
自分の仕事と他の人の仕事がどう繋がっているか
位置づけが分かるよ!やってくれる?
行動型動機
予算管理業務は大まかに2時間の作業。
3ステップを踏めばうまくいくよ。
これを具体的に後で説明するからやってくれる?
アプローチを分けることで、
相手は動きやすくなります。
ぜひ、ヒントになれば幸いです。