【質問1】内定を取るために、第一志望でない企業にも
第一志望だとウソをつくべきなのか?
【回答】ウソは不要。企業も学生も、対等に選ぶ立場という気持ちで
お互いに選ぶという意味で立場は対等なんですが、基本的に
違うのは、仕事で成果を出す人を会社は選ぶという点です。
成果つまり仕事ができるというのはいろいろな評価基準が
ありますが、稲盛さんの有名な言葉に
仕事の成果=考え方×熱意×能力
があります。
この熱意を計るのに、人事は何で評価しているのか?
それは志望度で見ています。
したがって会社に対する志望度が低い人は
仕事に対する熱意がなく、会社に入って成果を出せないので
はと判断されてしまいます。
面接は対等の立場で臨めばいい、ウソは不要だという。
こんな単純なものではないということです。
能力が高く、優秀な学生はどこに行っても是非来てほしいと
言われます、この層に対するアドバイスとしてはこの記事の
ような感覚でもいいのですが、このどこでも来てほしいという
比率は学生の約1~2割にしか過ぎません。
それ以外の8割以上のほとんどの学生は、面接の評価は
志望度が低いと仕事ができないのではと、評価をされる
しまうことになります。
面接の評価のポイントは能力と志望度(やる気)の二つの
軸で評価している会社が多いと思います。
この志望度=やる気が学生に見て取れないと評価が下がる、
つまり、志望度の低い学生に内定を出すのはよっぽど
優秀な学生に限られます。
対等の立場と言え、不合格になったら行きたい会社の選択すら
できません。
ましてや、面接に行って、その面接の時にその会社が第一志望
だと思えないような状況だと、面接自体が成り立たない。
うちに入りたいという気持ちもないのに、面接に来たの?
と人事は考えます。
もちろん学生の気持ちになれば、どの会社がいいかわからない
段階で面接に臨まざるを得ない。
私はよくアドバイスするのは、面接その時間だけはその会社が
第一志望だと思って臨みなさいです。
そう思えるようになるには、会社のことを調べたり、どんな
仕事をその会社でしたいのか、どんな点がいいのかなど
事前に把握しないと、それこそ第一志望だということが
ウソになってしまいます。
その会社への志望度が高いことが、本人の評価を結果的に高める
ことになります。