『枝はしだれる』 秋雨に飛鳥を行けば遠つ世の思ひするかな萩の花ちる 佐佐木信綱 十月に入ると曇りがちで小雨のふるような日がつづき、 じとじとと暗く降る。 さらに季節がすすみ気温が下がると、物寂しいつめたい秋雨が降る。 しかし、我が家にはこの句とともに、一本の宮城の萩があり、 私は半年以上もとことん楽しむ。 花が散ったあとは、黄葉が実に美しい。