久しぶりにマラソンを振り返ってみる。
昨年11月のいびがわマラソンでふり返り書けてなかったので。
いびがわマラソン3年ぶりのフルマラソンで、5時間24分55秒でのゴール。
長野マラソンは制限時間が5時間なので、いびがわマラソンの時のような走りでは間違いなく途中棄権になってしまう。
途中棄権は嫌なので、いびがわマラソンの時よりはちょっぴり練習がんばった。特に4月入ってからの調整は、短期間にしてはうまくいったと思う。
去年の10月ぐらいから今年の3月いっぱいまでずっと忙しく、そのおかげでいびがわマラソンの時は準備不足で歩いたり走ったりを繰り返しながら這々の体でゴールしたし、今年の3月も週末しか走れてなかったのだ。
長野マラソンはレース前日に受付手続きが必要なので前入りが必須。生まれて初めて乗る特急しなので長野へGO!
長野で暮らす友人と久しぶりに再会、一緒に善光寺参り。学生時代に部活の夏合宿で立ち寄った時以来、四半世紀ぶり。
マラソンの受付会場のビッグハットへ移動し、受付でゼッケンとTシャツをもらう。Tシャツはまさかの真っ赤っか!マラソン出場記念のTシャツは普段のジョギングの時に着ることが多いんだけど、こんな勝負カラーのTシャツは明日の本番以外ではそうそう着れそうにない。
受付済ませた時間が、ちょうど阿部サダヲさんのトークショーが始まる時間だったので、運良く観ることができた。初生サダ。
マラソン申し込んだ時の案内にトークショーのことは書いてあったんだけど、タイミングが合わなかったら観れないな、と思っていたのでラッキー♪
その後ホテルにチェックイン。出走者対象のネット予約でなかなかサーバーに繋がらなかった中必死で取ったメルパルク。
予約開始時間からあれよあれよと言う間に安いホテルから埋まって行って、当初より予算オーバーしたんだけど、高いだけあって全体に高級感があって見晴らしも良かった。
当初は夕食は外で食べる予定だったんだけど、お店探してうろうろするのも疲れると思ったし、バイキングでたらふく食べれば明日のレースに備えてのカーボローディングもバッチリだなと思い、予定変更。2000円はちょっと高いなと思ったけど背に腹はかえられぬ。
ホテルの10階にある大浴場は見晴らしが良く、とても良いお風呂でした。旅はやっぱりこうじゃないとね。
安ホテルにありがちな、壁が薄くて隣の音が丸聞こえだとか、空調の音がうるさくて睡眠の邪魔になるとかいったこともなく、安眠。、、、だったはずが、午前3時半頃目がさめる。
原因は空気が乾燥していて喉が渇いたこと。
フロントに電話して加湿器あるか聞いてみるのも今更なぁと思ったので、ベッドの中でうだうだしているうちに目覚ましが鳴った。5時40分。
さて、レース本番。
天気予報は最高気温20度。ありがたいことにレース中は曇りの予報。
この時期の長野にしては気温高めだけど、ピーカンの快晴はランナーの体力を容赦なく奪うので、マラソンをやるには理想的な天気。
1万人近くが出走したレース故、スタート位置からスタートのゲートをくぐるまでに7分近くかかった。
序盤はペースを上げようにも、周りのランナーに合わせるしかないので、キロ6分半~7分くらいで推移。もっとも、大人数の大会では想定内だし、最初の3kmまではウオーミングアップのつもりなので、キロ7分以内ならオッケー。
友人が応援に来てくれるというので、あらかじめ観戦ポイントを聞いていたのだが、そこに至ってもランナーの人口密度は依然高し。おまけにちょうど観光客の多いエリアで、沿道の応援も尋常じゃない人数。約束の場所の近くで止まって友人に連絡を取れば良かったんだろうけど、脱兎のごとく勢いに乗るランナーの群の中で急に止まるのは危険。少し通り過ぎてから連絡を取ったが時すでに遅し。
あーあ、何やってんだろ!
マラソンへ友人知人が応援に来てくれるなんて初めてだったからとっても楽しみにしていたのに!
一気に切ない気分になった自分に残されたのは記録にチャレンジすることのみ。キロ5分半くらいのペースで黙々と走る。
17キロ地点くらいから若干ペースが落ちるものの、特に意識せずにキロ5:55をガーミンウォッチは示していた。
25キロくらいまではほぼキロ6分を維持。
30キロ地点からラクダのこぶと呼ばれる、アップダウンが2連続する難所に差し掛かる。ゆるやかな下り坂を走っているはずなのに徐々にペースが落ち、心拍が上がっていった。実は下に見えたのは目の錯覚で、ゆるやかな上り坂になっているという罠。これが難所の正体か!
長野マラソンは地元の歓迎ムードがすごくて、比較的大都市にも関わらず、街全体で盛り上げている感じが強い。
沿道の応援も最初から最後までほぼ途切れることがないし、太鼓や楽器の演奏、ロックっぽいバンドマンなど様々なスタイルで声援を送ってくれる。
「がんばれー!がんばれー!」と全力で声を張り上げて応援する小さな男の子がいた。まさに「全力少年」だ。
いったいどれだけの時間あの全力の声援を送り続けているのだろう?
何にでも純粋に全力で臨んでいたあの少年のような気持ちを自分はいつから忘れてしまったのだろう?
ラクダのこぶの手前で、ハーモニカを一人奏でて応援しているおじさんがいた。
演奏していたのは「か~さんが~、よなべ~をして、てぶく~ろ、あんでくれた~♪」
なぜマラソンの応援にこの曲をチョイスした?!
30キロを過ぎると、脚に疲労を感じるようになり、ペースが徐々に落ちてくる。
35キロを過ぎるころには、キロポストとキロポスト間をだんだんと長く感じるようになる。
38キロ過ぎる頃には時々歩くようになる。
キロ7分を超えるペースになっても、去年のいびがわマラソンの時に比べればまだ走れるだけまし。
ここまで来ればキロ8分でも制限時間内にゴールできるはず。
最後の1.2キロの長いこと長いこと!
沿道の観客の人数が再び多くなったスタジアム近くの道路を左に入り、スタジアムの中に入ると残り200mの表示が!トラックの内側に並んでいたボランティアの学生の列とハイタッチをかわしながらゆっくりトラックを走り無事ゴール!
電光掲示板の時計は4:49:55。残り時間10分ちょっと。今回もギリギリで間に合った!
ネットタイムは4:42:53。目標の4時間30分は切れなかったけど、ひょっとしたら制限時間に引っかかってリタイアの可能性もあったことを考えれば上出来。
帰りのシャトルバス待ちの行列は半端なく、バスの乗車時間も案外長く、長野駅に着いたのは3時を回っていたけど、お風呂に入ってさっぱりしたかったので、駅からタクシーでうるおい館という日帰り温泉まで。
時間的にはピークは過ぎていたと思われるが、それでも下駄箱やロッカーはほぼ埋まっていた。
17時発のしなのに乗る前にお弁当とお土産買ったりする時間を考えると30分くらいしかいられなかったけど、温泉も露天風呂から眺める景色も超気持ち良かった。
制限時間5時間というのはいささか厳し目だが、全体にアップダウンはそんなになく今回のように天候に恵まれたらかなり記録を狙いやすい大会だと思う。
運営もスムーズで、給水給食の間隔と内容も文句なし。何より、地元を上げてのウェルカムムードが参加者にとってとてもありがたい大会だった。