勉強をやる気にさせるには?〜低学年編〜 | 森のようちえん 〜勇気づけの子育てをベースに〜 太田修平の日記

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 森のようちえん 「勇気づけの子育て(アドラー心理学)」をベースに絵本✖自然体験✖自主性を育む園を目指しています。
 絵本で想像力や感性を磨き、自然体験で身体能力や知的好奇心を高め、自主性を伸ばし自分のアタマで考え、生きる力を育みます。

あー、もっときれいに!
そうじゃないでしょ!
なんでこんなこともわからないの!?


…………勉強を家庭でおしえるのって、
なかなかイライラする!!なーんて感じているご家庭もあるかと思います。

こどものやる気を引き出すって
どうすればいいの?




僕が個別指導塾のアルバイトをしているとき、
ある1年生の男の子Aくんを担当した時のお話。


えへへってよく笑う、
笑顔のとってもかわいい男の子!!!


前回(他の先生担当)の授業のノート
を開くと……
ぐちゃぐちゃ〜〜〜
と鉛筆で落書きをしていている
状態でした


(そうかー。こんな感じね。集中できなかったのかなー?)


それもそのはず。
この個別指導塾の授業は90分授業。
適度に休憩をとったとしても、
元気な1年生には、
机に座っているだけでも、
なかなか大変なこと!!

学校でがんばってきた後に、
塾に通っているだけでも
すごーいこと!

ほんとに
がんばっているんだね

そう思いなおし、
勉強を始めます。


…………少したつと、Aくん。
えんぴつでノートをぐちゃぐちゃ〜〜(^_^;)
そして、嬉しそーに僕を見てきます。


こういう時は、
一呼吸おくといいです。
落ち着いて、
子どもの行動の目的はなにかな?
って考えます。

(あー、これは、ぐちゃぐちゃして気を引いてるな。構って欲しいんだなー)

大抵のこどもの不適切な行動の目的は、

注目して欲しい!!!

ということ。

そして、アドラー心理学的には

人は注目した行動が増える!!

というセオリーがあるので、

なので、
さらっとノートぐちゃぐちゃしたことには、
注目せず……

小さなステップを用意して、
できたことに注目します!!



太田「じゃあ、次の15+13は?」

Aくん「えー?(まだ、ノートにぐちゃぐちゃ)」

太田「一緒にやってみる?(おもむろに太田が筆算を書く)5+3は?」

Aくん「8!」

太田「おおー!!そうだよ!正解!できるじゃん。じゃあ、10+10で?」

Aくん「20!!」
(この時点で、すでに結構やる気!!!)

太田「そうだねそうだね!!合わせて幾つ?」


Aくん「ええっとー、28!!」


太田「正解!!できたねー!!じゃ、この筆算ノートに写してみてー。進んだね。」


太田「(さりげない感じで)そしたら、これ(ノートぐちゃぐちゃを指差して)を一緒に消したら、次の問題もやってみようか」

Aくんと一緒にぐちゃぐちゃを消す(笑)


(ノートぐちゃぐちゃは解決(笑)次は字をきれいに書いて欲しいなあ。)
太田「次の問題は……18+21だね。
筆算ノートに書いてみてね」

Aくん書き始めたら……

太田「お!さっきよりきれいだね!!」

Aくん、どんどんキレイな字に!!!

こんな感じでやっていったところ……


 最後はどんな状態で終わったでしょう??


Aくん「筆算カンタンカンタン!!!もっとやりたい!!」


というAくん!!!

えー!!!最初の感じと全然違うじゃあないですかー!!しかも、1年生が塾まで来て長時間、集中するなんて、大変なのに!!

わーーー、

Aくんの本来持ってる力が発揮できたようで、
とってもとっても嬉しい!!!


そうそう、どんな子にも、

無限の可能性があるんだ!!!


そんなことを思わせてくれたAくん。

本当にありがとう!!


そして、ありがとう、

勇気づけ!!(笑)( ̄∇ ̄)