引き続き、1976年5月16日~19日の中学の修学旅行記の続きを、句読点や漢字を含め当時の文章のまま、記載しておきたいと思います。

 

 東大寺は、聖武天皇によって建てられた、わが国最大の寺院である。

 この大きな寺のまず「天笠様」建築で知られている、南大門を見た。

 この門の中には、左右に運慶・快慶の作った金剛力士像があり、その大きさと力づよさにおどろいた。

 次に大仏殿にはいるわけだが、ここは、昭和の大修理とかで大仏殿を外からながめることができず、残念だった。

 でも中にははいれるということではいっていくと、薄暗い中に突然、大きいというより巨大な大仏が現れた。

 それは想像していた物よりはるかに大きく、またその大仏がはいっている大仏殿は、現存する世界最大の木造建築だけあった、大きいなと思った。

 そんなふうに見る物すべてが大きい大仏殿を後に、次は二月・三月・四月堂を見た。

 ここは学習不足で見ていてもあまり心に残らなかった。

 

 修学旅行初日の全日程を終り、一泊目の三笠館に帰ってきた。

 部屋を捜すのに少し迷ったけど、部屋につくと着替えをして荷物の整理をした。

 それから夕食までテレビを見たり、話をしたりして過ごした。

 夕飯の時間になると旅館の人がわざわざ持ってきてくれた。それをみんなでならべ、そろったところで食べ始めた。

 みんなあまりうまそうに食べていなかったけれど、僕は、腹がへっていたのでほとんど食べた。

 それから夜になるとみんなテレビを見たりしてくつろいだ。

 消灯時間になるとみんなまだ寝たくないいう感じで、騒いでいたりして先生にも何度か注意された。

 僕はいつも早く寝るのですぐにふとんにはいったけど、結局眠れずいろいろ考えごとをしていたが、いつのまにか寝ていたようだ。そして二日目の朝が来た。

 

 佐々木信綱の歌で知られている東塔のある薬師寺。

 この寺では、総工費20億とかで最近完成した堂を始め、薬師三尊像や一見六重に見える東塔や仏足石などを見た。

 新しくできた堂は新しすぎたけど、多くの人の協力で建てられたということで感心した。

 また、寺の人の話もわかりやすくてよかった。

 それからは、西塔の礎石に写る東塔の上方を回りの石に登って見たりして、バスにもどった。

 

 607年聖徳太子が創建した世界最古の木造建築である法隆寺。

 この寺では、たくさんの仏像や絵を見た。中には国宝釈迦三尊像をはじめ、国宝の仏像21体あまりやその他重要文化財が数多く、さすが大宝蔵殿である。

 その他、中門の柱のエンタシスの所で寺の人の話を聞いたり、世界最古最美といわれる五重の塔などを見た。

 また、少しはなれた所に夢殿があり、そこに向った。

 見ると八角形をしていて、しかも創建当時のまま今日残っているということで驚きである。

 それを見学し終わると昼食を食べる店に向った。

 昼食を食べていると、店の人がさかんに、おみやげを買うようにと勧めたが、結局買わずに飛鳥に向った。

 

 修学旅行では有名所を解説付きで見ることができて幸せ

 

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