富士山は、山梨県と静岡県にまたがる標高3776.12mの日本最高峰の活火山で、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られています。

 数多くの芸術作品の題材とされ芸術面のみならず、気候や地層など地質学的にも社会に大きな影響を与えています。

 1936年には富士箱根伊豆国立公園に指定されています。

 さらに、2013年には関連する文化財群とともに「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録されました。

 噴火を沈静化するため律令国家により浅間神社がまつられ、浅間信仰が確立され神聖視されました。

 富士山修験道の開祖とされる富士上人により修験道の霊場としても認識されるようになり、富士山の御神徳を拝しながら登山するようになりました。

 富士山の麓に多く散らばるのが、富士山信仰を起源としている数々の富士浅間神社です。

 全国の浅間神社の総本社で世界遺産にも登録されている絶景神社が、静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社です。

 その他、パワースポットとしても人気のある河口浅間神社、本殿がない山宮浅間神社、境内に富士山の溶岩洞窟がある人穴浅間神社、村山浅間神社、須山浅間神社、冨士浅間神社、北口本宮冨士浅間神社、絶景の富士山を眺められる新倉富士浅間神社などがあります。

 全国には、約1300社の浅間信仰の神社があるそうです。

 私が初めて富士山に登ったのは、学生の頃、五合目から兄と二人で、八合目の山小屋に泊って頂上を目指しました。

 結局、途中で気分が悪くなり、頂上はあきらめて下山しました。

 帰ってから病院に行ったところ、食あたりと軽い高山病ということでした。

 リュックにおにぎりを入れていたため、それが陽に当たって傷んでいたものを、高山病で体力が落ちているところで食べたためだったようです。

 2回目以降は、社会人になってからバスツアーなどで、何度か五合目まで行きました。

 富士山五合目駐車場は、天地の境と呼ばれ、森林限界線に位置しています。

 また、多くの売店が営業しています。五合目ロータリーの売店脇に赤い鳥居があり、その鳥居の奥に小御嶽神社が位置しています。くぐると縁結びになる神社屋根の勝男木が置いてあります。

 富士山小御嶽神社は、937年に、山岳信仰の聖地である小御岳山の山頂(富士山五合目)に鎮座、創建されました。

 小御岳は富士山より古い山で、小御岳と古富士が土台となって噴火を繰り返し、いまの富士山の姿になったといわれています。

 世界文化遺産に登録されてから10年が経過し、海外からの方も多く見かけるようになりました。

 人気の観光地では、オーバーツーリズム(観光公害)が問題となっているケースも多いと聞きます。

 富士山でも、ご来光目当てに外国人観光客が殺到し、山頂が大渋滞したり、弾丸登山や軽装での登山で救急搬送される人もいると聞きます。

 山小屋に泊れないため、トイレに立てこもったり、禁止されているドローンを飛ばしたりする姿を、テレビで見たことがあります。

 やりたい放題の姿は正直ムカついてしまいます。

 シーズン終了後に閉鎖された登山道を平然とすり抜けていく外国人観光客もいるそうです。

 最低限、現地のマナーは、守って欲しいですね。

 

 ムカつくことは改善の機会にして幸せ

 

私のもう一つのブログ「2024年5月9日の生活記録」