八甲田山は、十和田八幡平国立公園の北部、青森県青森市の南側にそびえる標高1585mの大岳を主峰とする18の山々からなる複数火山の総称で、日本百名山の一つです。

 命名の由来について「新撰陸奥国志」によれば、八の(たくさんの)甲(たて)状の峰と山上に多くの田代湿原があるからだそうです。

 公共交通機関で行くには、青森駅からJRバスで、八甲田ロープウェー駅まで行く方法があります。

 私は2009年8月28日~30日の2泊3日のバスツアーで、八幡平、白神山地、八甲田山麓、十和田湖、奥入瀬渓谷などを巡った際に、101人乗りゴンドラの八甲田ロープウェーで、山麓駅から田茂萢岳山頂公園駅まで約10分間乗って、山頂では遊歩道を歩いてきました。

 山頂公園駅屋上には展望デッキがあり、八甲田の山なみだけでなく、陸奥湾、津軽・下北両半島や津軽平野そして岩木山と360度のパノラマが楽しめます。

 

 山頂公園駅舎内の売店には、映画「八甲田山」に関連する写真も展示されていました。

 映画「八甲田山」(1977年)は、新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」を原作とする日本映画です。

 私も公開時ではありませんが、DVDで見たことがあります。

 1902年に青森に駐屯していた歩兵第5連隊が雪中行軍の演習中に遭難し、演習に参加した210名中199名が死亡した事件を題材に、極限状態での組織と人間のあり方を問いかけた高倉健氏、北大路欣也氏主演の作品です。

 

 このバスツアーで、最初に行った八幡平は、秋田県と岩手県にまたがる標高1614mの山及びその周囲の高原台地をさします。

 頂上付近の見返峠まで行きましたが、あいにく、天気が悪く、何も見えませんでした。

 良かったのは、白神山地と奥入瀬渓谷でしたね。

 白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万haに及ぶ広大な山地帯の総称です。

 ここには人為の影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布し、この中に多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれています。

 1993年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。

 世界遺産への入山ということで、少し緊張してしまいましたが、この尊い天然遺産を大切にしなければならないと散策コースをゆっくり歩きながら思いました。

 

 青森・秋田の両県にまたがる十和田湖と、十和田湖・子ノ口から焼山までの約14kmの流れ、奥入瀬渓流は、十和田八幡平国立公園を代表する景勝地の一つです。

 特別名勝、天然記念物として国の指定を受け保護されており、岩や樹林をかき分け、滝や清流を成しながら、たくさんの見所があります。

 渓流沿いには車道と遊歩道が整備されており、散策しやすいのが魅力のひとつです。

 人の手では造り出せない流れる滝や清流の美しさは言うまでもありませんが、新緑や紅葉の名所としても知られ、シーズン時には特に、四季を満喫しに訪れる人や日常の疲れを癒しに訪れる人が多いそうです。

 

 緊張をほぐしリラックスして幸せ

 

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