武相荘は、東京都町田市にあり、小田急小田原線鶴川駅北口から徒歩約15分で行けます。
家から、比較的近くにあるところなので、一度は訪れたいと思っていましたが、2024年4月30日に、初めて行って見ました。
駅から歩きますが、分かりやすい道順で、迷わずに行くことができました。
武相荘は、昭和の有名実業家の白洲次郎さんと文筆家の白洲正子さん夫妻が暮らした茅葺屋根の主屋を、2001年よりミュージアムとして開放しています。
また、2015年には、旧宅の一部を活用したレストラン&カフェがリニューアルオープンしています。
ミュージアムでは、文化人だった二人のコレクションした工芸品やゆかりの品々が展示されていました。
レストラン&カフェは、まだオープン前だったこともあり、外から覗いただけでしたが、表のカフェ横の車庫には、次郎さんが当時乗り回していたというベントレーと同型のモデルが展示されていました。
入り口脇の2階にあるバー&ギャラリーやショップも、見学させて頂きました。
白洲次郎さんは、風貌もかっこいいですが、仕事ぶりだけでなく、生活ぶりもかっこよかったのだろうと感じられる展示内容でした。
夫妻が戦前の1943年から晩年までを過ごした武相荘ですが、武相荘の名は、次郎さんがこの地が武蔵と相模の国境であることと、無愛想の言葉を掛け合わせて名づけ、非常に気に入っていたそうです。
こうしたエピソードも、しゃれていますね。
いくつもの会社の経営に携わっていたそうですが、戦後、吉田茂さんに請われてGHQとの折衝にあたったことが、特に有名ですね。
GHQ側の印象は「従順ならざる唯一の日本人」だったそうです。うむ、かっこいい。
日本国憲法の成立にも深くかかわったそうです。次郎さんの遺言には、「葬式無用、戒名不用」とあったそうです。
この点は、私も同感です。
2022年7月に白洲家の長女の牧山桂子さんの書かれた「武相荘のひとりごと」を読みましたが、両親の最晩年まで一緒にすごした著者ならではの、白洲次郎さん、正子さん夫妻の知られざるエピソードを多数収録されていました。
牧山桂子さんは、武相荘の館長でもあります。
レトロな建物とともに武相荘のもう一つの見所は、当時の自然をそのまま残した散策路でした。
専用駐車場から入口までの散策路には、竹林のほか色んな種類の木や草花がありました。
ミュージアムエリア内の散策路も色んな種類の木や草花があり、まさに雑木の庭という感じで、歩いていてとても気持ち良かったです。
前日には、武者小路実篤の旧邸宅と庭園を見に行きましたが、大名庭園や寺社の庭園や公園の庭園だけでなく、こうした著名人の旧邸宅と庭園を見に行くのも良いですね。
今となっては、なかなか個人では、こうした庭園を持てませんからね。
著名人の旧邸宅を見て当時の暮らしぶりを想像して幸せ
私のもう一つのブログ「2024年4月30日の生活記録」