京王百草園は、東京都日野市にあり、京王線の百草園駅から徒歩約10分で行ける日本庭園です。

 江戸中期、寿昌院慈岳元長尼が徳川家康の長男・信康追悼氏のため当地に松連寺を再建し、それに伴ってつくられた庭園が起源だそうです。その後、時代を経て作られたのが京王百草園です。

 園内ではツツジやアジサイ、モミジなどをはじめ、季節ごとに様々な花が開花し、なかでも約50種500本に及ぶウメの開花時期には「梅まつり」が開催されます。

 園内には見晴台があり、晴天の日には新宿新都心や東京スカイツリー、遠く筑波山までを望むこともできるそうです。

 私が行った時にも、新宿新都心が良く見えました。

 また野鳥も多く、春でしたのでウグイスの声が聞こえました。

 当地は江戸近郊の名所として「江戸名所図会」などにも紹介され、徳冨蘆花、大田南畝、田山花袋、北村透谷、若山牧水らが訪れているそうです。

 特に若山牧水はこの地で恋人小枝子との失恋を歌にし、「独り歌へる」をつくりました。

 また園内には牧水の長男・旅人氏設計の歌碑、松尾芭蕉の句碑も木々の緑の中にあります。

 

 せっかくここまで来たら、百草園駅から1駅の高幡不動駅まで行って、高幡不動尊金剛寺におまいりすることをお勧めします。

 私は、既に行ったことがあったので、同じ日に行ったわけではありませんが。

 高幡不動尊金剛寺は、東京都日野市高幡にあり、京王線や多摩都市モノレールの高幡不動駅から徒歩約5分で行けます。

 正式には真言宗智山派別格本山、高幡山明王院金剛寺と言い、関東三大不動の一つとして親しまれています。

 1100年の歴史を持つ関東有数の由緒ある歴史の古い寺で、土方歳三の菩提寺としても知られていることから、新撰組や土方歳三ファンが訪れることでも有名です。

 近藤勇・土方歳三両雄の碑や、土方歳三の銅像、又大日堂には土方歳三の位牌や新選組隊士慰霊の大位牌等、更に奥殿では歳三の書簡ほか多くの新選組資料が展示されています。

 仁王門を通って、不動堂へ、その奥が奥殿で、たくさんの文化財を収蔵・展示しています。

 そのさらに奥に、高幡山の総本堂である大日堂があります。

 大日堂の左側には、奥から、聖天堂、大師堂、虚空蔵院、五重塔、弁天池の島に建つ朱塗りの弁天堂があります。

 その他にも、上杉憲顕の墳や、いくつかの茶室などがあり、様々な建物を見ることができます。

 仁王門と不動堂は、重要文化財です。五重塔の左側には、四国八十八ケ所巡拝を模した山内の巡拝コースがあります。

 せっかくなので、ひと周りしてみました。

 季節によりあじさいや彼岸花を見ることができますが、行ったのが9月でしたので、曼珠沙華とも呼ばれる彼岸花を満開ではありませんでしたが、楽しむことができました。

 大きなお寺の参道には、おそば屋さんとか、おせんべい屋さんとか、おまんじゅう屋さんとか、お土産屋さんとかがあるイメージですが、境内を含め数軒しかなく、ちょっと寂しかったです。

 でも、境内をひと回りして、落ち着いた気持ちになれました。

 

 不平・不満を言わないで笑顔で幸せ

 

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