梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演『FORMOSA!!(フォルモサ)』を観劇してきました。
事前に予備知識を仕入れることなく足を運びましたが、結果的に「宝塚のお芝居として久々のヒット」と感じるほど心を掴まれる作品でした。
最近、大劇場での公演ではお芝居にやや物足りなさを感じることが多く、ショーで盛り返すという印象が続いていたため、今回の公演は新鮮で驚きの連続でした。
最後までワクワク感が途切れることなく、観劇後もしばらく興奮が冷めませんでした。
主演の縣千さんは、圧倒的なスター性と勢いで物語を力強く牽引していました。
その存在感は目を見張るものがあり、まさに伸び盛りのパフォーマンスが光る舞台でした。
また、共演者たちもそれぞれの役にぴったりとはまり、音楽や演出の力も相まって作品全体に一体感がありました。
個々の魅力が見事に融合し、非常に完成度の高い舞台に仕上がっていたと思います。
ただ、あえて気になる点を挙げるとすれば、主人公が少年時代の真面目な読書家からペテン師へと転身する過程についての描写が少し薄い点です。
その動機がもう少し丁寧に描かれていれば、主人公に対する感情移入がより深まり、物語にさらに引き込まれたかもしれません。
彩風咲奈さんの退団は寂しいですが、次世代スターの登場がしっかりと期待できる公演でした。
『FORMOSA!!』は宝塚の新しい可能性を感じさせる作品であり、これからの未来がますます楽しみになる素晴らしい舞台でした。
