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今日の文字は

 

 

 

19日の「日曜美術館」は

「極楽浄土をイメージする~紫式部から法然へ」

 

現在、「東京国立博物館」で行われている

特別展「法然と極楽浄土」(6月9日まで)

 

京都会場 京都国立博物館 10月8日~12月1日

九州会場 九州国立博物館 2025年10月7日~11月30日

 

王朝文化だけではない平安時代、その裏では流行り病や

川に打ち捨てられる死体。

 

死はあまりにも身近にありました。

 

人々は死後、極楽に行くために極楽の姿をイメージする必要が

ありました。

 

極楽が描かれた絵は極楽に行くためのアートなのです。

 

死んだら阿弥陀様が迎えに来て下さる。

「阿弥陀菩薩来迎図」

 

臨終が近い時、枕元に「来迎図」を置き阿弥陀様の手から伸びた

五色の糸を持ち極楽に生まれ変わることを願います。

 

奈良県葛城市当麻にある當麻寺。

本尊として祀られている當間曼荼羅図、本堂に架けられているのは

江戸時代の写本(重要文化財)です。

 

今回の特別展にはめったに観れない原本が。

「綴織當間曼陀羅」(国宝)唐または奈良時代。

 

貴族たちが夢見た極楽浄土。

 

およそ4m四方の巨大な画面の一寸(3.3㎜)の間に縦糸が60本あるという

超絶技巧で作られています。

 

番組では當麻寺で20年ほど前まで行われていた

「阿弥陀菩薩来迎」を再現した「聖衆来迎練供養会式(練供養)」の

様子も。

 

貴族たちが立派なお堂や絵図を作り極楽を再現しても

庶民には極楽は遠いもの。

 

そんな時、法然が興した「浄土宗」は

「南無阿弥陀仏」の称号を唱えれば誰でも極楽に行けるという

画期的なものでした。

 

再放送5月26日(日)20時~20時45分