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今日の文字は

 

 

 

28日の「日曜美術館」は

「老いるほど輝く~最後の文人画家・富岡鉄斎」

 

只今、京都国立近代美術館で開催されている

「没後100年 富岡鉄斎」

 

最後の文人画家と言われる富岡鉄斎は

江戸の後期1836年に京都の法衣商の次男として

生まれ、学問の道に進みます。

 

青年時代は勤王思想を信奉し、若い志士たちと交流

安政の大獄で師や友人たちを失います。

 

明治に入って鉄斎は神社の神官になり

文人のたしなみとして書いていた書や絵を売って

神社の復興の資金にするなどにしました。

 

鉄斎は20代のころから書を読み絵を書き旅をしました。

 

文人のモットーである

「万巻の書を読み 万里の路を行く」を

文字通り実践したのです。

 

神話の舞台はどこなのか、神社や古墳を調査したり

お祭りとか風俗の研究にも熱心で民俗学者や

考古学者としての側面も持っていました。

 

そして、それが全て絵に活かされています。

 

文人画家とは職業ではなく

鉄斎曰く「人格で絵を描くのじゃ」

 

鉄斎の口癖は

「私の絵を見て下さるなら 画賛から読んでもらいたい」

 

画賛とは「絵と共に書き込まれた詩」のこと。

 

文人画とは絵を描くだけでなく詩を読み絵に書き込みます。

「詩・書・画一致」です。

 

鉄斎の絵は歳を重ねるごとに自由に輝きを増していきます。

 

番組ではそんな鉄斎の画業を観ていきます。

 

京都国立近代美術館 5月26日まで。

 

巡回展

富山県水墨美術館

2024年7月12日~9月4日

碧南市藤井現代美術館

2024年10月5日~11月24日

 

「没後100年 鉄斎の九十歳落款」

清荒神清澄寺 鉄斎美術館 別館「資料館」(兵庫県宝塚市)

前期 5月21日まで

後期 5月30日~7月9日

 

再放送 5月5日(日) 20時~20時45分