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27日の「ブラタモリ」は「屋久島」

お題は「屋久杉」を知れば「屋久島」が分かる!?

 

始まりは島の南側、海のすぐそばから。

 

屋久島は鹿児島県の大隅半島から南におよそ60㎞の

ところにあり、島の九割が森林に覆われた自然の宝庫。

 

1993年、日本で初めて世界自然遺産に登録。

 

その訳は

 

ふもとから直ぐに山が立ち上がり1,000mを超える山が

40もあり、標高1,936mの「宮之浦岳」は九州で一番高い山です。

 

屋久島は亜熱帯に属していますが、標高が上がるにつれて

気温は下がり2000mあたりの場所は北海道とほぼ同じ気温に。

 

その気温の変化によって移り変わるさまざまな植生をもつために

多くの植物が見られるからです。

 

また縄文杉をはじめ屋久杉を中心とした自然美も。

 

杉が自生するのは北関東から東北、北海道にかけて。

ふもとではなくある程度の高さが必要。

 

タモリさんたちは車で20分ほど離れた展望所へ。

 

そこから見えるのは大きな岩盤がむき出しになっているところ。

あの岩が屋久杉が生えるために必要な高さを作りだしています。

 

屋久島はユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界にあり

およそ1550万年前、その境界の地下深くでマグマが作られました。

 

そして、長い年月をかけてゆっくりと冷え固まり

一つの大きな花崗岩となります。

 

その後花崗岩は最大で1万mといわれるほど隆起し

屋久島が誕生しました。

 

屋久島の7割は花崗岩です。

 

この高さが屋久杉の成長に大きな役割をもたらしています。

 

屋久島は日本列島の中でも南に位置し南の海から湿った空気が。

湿った空気が島にやってくると高い山にぶつかって上昇します。

 

湿った空気は冷やされて雲になります。

屋久島は雨雲の一大生産地なのです。

 

ということで屋久島は日本一雨が多いところです。

特に山岳地帯では年間の降水量8,000㎜以上。

 

杉が好む涼しさをもたらす高さ、そして植物にかかせない

豊富な水が。

 

屋久杉が生えているのは標高1,000mよりも上の場所。

そこでタモリさんたちは屋久杉に出会うために

さらに車で山を750mほど登ってきました。

 

気候はだいたい福島県や新潟県と同じ。

 

実は杉は日本の固有種。

本州の杉と屋久杉は同じ種類。

しかし、屋久杉には他の杉と異なる特性が。

 

屋久杉は倒木になっても200~300年は朽ちません。

 

その秘密を屋久杉の板から。

強い香りがあり、触ってみると粘りがあります。

屋久杉の樹脂です。

 

樹脂には抗菌作用と防虫効果があります。

屋久杉は一般の杉の6倍以上の樹脂を含んでいるため

倒木になった後も朽ちずに残り続けます。

 

樹脂は屋久杉が傷ついたときに出てくるもので

台風の多い屋久島では頻繫に風雨にさらされて

木が傷つくことが多いので、おそらくそういう時に

樹脂は出てくるものと。

 

そして、倒木の上には次の世代の屋久杉が育っています。

 

屋久島は一つの大きな花崗岩からできています。

ではどうやって岩山に屋久杉が育つ?

 

長くなりましたので次回に続きます。