自宅ゲーム会567 前半 バラージ | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年6月1日

 

 さて、5月も終わり6月最初のゲーム会ですが、本日はやまと2人でのゲーム会となりました。

 

☆バラージ

○概要

作者:TommasoBattista&SimoneLuciani

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:120分程度

 

 ヨーロッパの山間地を舞台に国営企業の代表となって、ダムの建設を進めて水力発電の利権争いに勝利することを目指すワーカープレイスメント系のタイトルです。

 

①ラウンドが始まると収入を獲得します。そのラウンドに応じて各源流に水が配置されます。

②手番になるとワーカーを配置しアクションを実行します。

③個人ボード上に建設アクションがあり、建設アクションを実行すると対応する建物のタイルと、消費する資源をホイールに乗せ1マス進めます。

④ホイールに乗ったものは1周して戻ってくるまで使用できません。

⑤必要な建物が建設してあり、そこに水があると発電のアクションが行えます。1回のアクション分の発電で契約タイルを完了させることができるとともに、1ラウンド分の発電は全て集計されます。

⑥全員がワーカーを配置するとアクションフェイズは終了します。

⑦源流にある水が下流へ移動します。ダムがなければそのまま流れ続けますが、ダムがあればそれぞれのダムのレベルまで水を貯えることができます。

⑧ラウンドの最後にそのラウンドの発電量に応じて得点や資金が受け取れるとともに、ラウンドごとの目的タイルの得点も獲得できます。

⑨これらを繰り返し5ラウンドを終えたところで最後の得点計算を行い、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。メインマップの奥から手前に水が移動します。最初は中立のダムしかありませんが、ゲームが始まると徐々に建物が増えていきます。

 マップ左側は共用のアクションスペースで、建設だけは個人ボード上に個別にアクションスペースが設定されています。

 奥のやま側の個人ボードに円状のものがあり、これが建設ホイールで建物を建設するとホイールの上に所定のものを配置します。

 

 最初のラウンドを終えたところです。やまは手前の中立のダムでの発電を計画し道管(円柱状のコマ)、発電所を建設し発電を行っています。反面管理人はダムの基礎のコストがどこでも同じという能力から奥側にダムを建設、多くの発電が期待できる位置へ発電所を建設しました。ただ、道管のコストが高すぎて発電に繋がらず、最初のラウンドは発電ができず点差をつけられます。

 

 しかしながら、2ラウンド目はやまの道管を使って発電を行い何とか食らいつき、3ラウンド目は低迷して再び差を広げられます。

 

 そうして迎えた4ラウンド目、初手に建設したダム及び発電設備がようやく稼働しだし、大きな電力を生み出します。ここまで、やまに差をつけられていましたが、続く5ラウンド目も含めて猛追撃です。

 

 最終的に僅か2点差という接戦ではありましたが何とか逆転に成功し勝利となりました。

 

〇評価

 ダムの建設を進め水の流れをコントロールし水力発電の利権争いに勝利することを目指すボードゲームです。

 基本システムはワーカープレイスメントによるアクション選択ですが、通常のワーカープレイスメントに比べるとワーカーの人数が多めでその分アクションごとに投入するワーカーの数が異なります。ワーカープレイスメントらしいアクションの争奪はありますが、いずれのアクションも左側の通常コストのものに比べると右側に数と資金を費やすことで実行できるものが設定されており、このあたりのマネジメントというのは考えどころとなっています。

 また、盤面に大きな影響を与える建設アクションのみは個人ボードに設定されているためアクションの取り合いは発生しません。ただ建設を行う場合、建設物に対応するタイルやリソースが建設ホイールに配置され周回するまで再使用に制限が発生するというのが特徴で、建設の順番や投入するリソース量を踏まえて計画的に何をいつ建設するというのが悩ましいです。ちなみに、発電を行うためにはダム、道管、発電所をセットにしなければならない上に、ダムには水をためなければなりません。それぞれがどの位置にダムを建設しどこで発電をしようとしているのか、水の流れを見極め如何に最良の位置を押さえるかの陣取り合戦となっておりこの辺りの駆け引きも難しいところですね。

 あとは、ボーナスにもなる契約書の選択とその達成に必要な発電量を上手く調整していくところも大切ですね。 

 大きく気になったというところはなく、どこから手を付けたらというのはあるもののルール自体は重量級にしては見やすいという印象で、現時点(R6.6.2)でBGG37位も納得という面白さをもったタイトルだったと思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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