相方ゲーム会32 ゴッドマザー 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年5月26日

 

 さて5月最後の週末となりましたが、本日はメンバーと予定が合わなかったこともあり、長女と2人で届いたばかりのメビウス便をお試しプレイです。

 

☆樽いっぱいで進め

○概要

作者:GiansimoneMigoni

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:40分程度

 

 各地の港を巡り樽を仕入れて売ることで大儲けを狙うボードゲームです。

 

①手番になると自分のコマを次のエリアにあるスペースの内、空いているスペースに配置します。

②配置したスペースによって次の手番が決定されます。

③多くのアクションは樽を仕入れるか、樽を下すかとなります。仕入れた樽は任意の空きスペースに配置できますが、下ろす際には手前の樽の影になっていると下ろすことができないという制限がかかります。

④これらを繰り返し、最後の港に到着したところで最終ボーナスを加え最も多くの資金を獲得しているプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が赤、長女が青でゲーム開始時の様子です。残りの2色はNPCで一定のルールで次の港を埋めていきます。

 

 序盤は樽を仕入れることのできる港が多くありますが、資金の不足から価値の安至ばかり入手している状況です。中盤に入ったところで一進一退というところでしょうか。

 

 中盤以降は樽を次々と下ろして資金にしていきこの時点でもほぼ五分五分という感じでした。しかしながら、最後に財宝カードを公開すると、長女の方が引きがよく長女の勝利となりました。

 

〇評価

 樽を仕入れて売ることでもうけを狙うボードゲームです。

 システムは次のエリアの空いているスペースを選択していきそこでアクションを実行するというドラフトですが、基本的に左ほどアクションの効果が弱く、右に行くほど効果の高いものが並んでいる反面、左に行くほど次の手番が早くなるためアクションの効果を取るか手番を取るのか、先を見据えた選択が考えどころとなっています。

 また、通常のこの手のゲームをイメージすると積むアクションと下ろすアクションが混在しそうなところですが、本作の場合は序盤はおおむね積むアクション、後半は下ろすアクションになっており序盤に積んで後半に下ろすという大きな流れが決まっています。そこへ、樽を積む際には制限がなく下ろす際に制限があるという仕組みもあって、ゲーム全体を通じた計画性が求められるようになっているのも特徴です。

 その反面、この計画性が求められる仕組みが悪いとは言わないのですが、積むアクションには資金が必要なものも多いものの、資金の多くは下ろすことによって獲得できるようになっています。初期資金はありますが、序盤の積むアクションに十分な額とは言えず、結果的に序盤は資金不足でアクションが実行できない、価値の高い樽が入手できず価値の低い樽ばかりということが発生しやすいという印象で、この窮屈さは気になりましたね。

 また、ゲーム開始時からアクションのすべてが公開されていることもあり上記の通り長期的な計画性が重要なのですが、ランダム要素でもある財宝カードや、水夫カードの当たり外れが大きいというところもあってちぐはぐなところもあるかな。

 とまあ、ルールは簡単で手軽にプレイできるところは悪くはないのですが、全体的なバランス調整がもう少し欲しいというゲームでした。

 

 

☆ゴッドマザー

○概要

作者:PimThunborg

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:一人当たり30分程度

 

 獣たちが暮らすビースティタウンのマフィアとなって、支配地を広げて名誉を集めるボードゲームです。

 

①ラウンドの最初にゴッドマザーのアクションを決定します。

②手番になるとマザーか子分をボード上に配置します。

③配置したマザーは最初に決めたアクションを実行します。子分は、支配地内に置けば戦利品の獲得や味方のネズミの配置や敵対するネズミの除去、拠点の設立などが行え、支配地外に置けば戦利品でネズミの配置や除去を行ったうえでマジョリティのよる支配判定が行えます。

④これらを繰り返し全てのコマの配置が行われると、最後に5つのミッションの内達成しているものをひとつを選択してトークンを配置します。

⑤次のラウンドの準備を行って新たなラウンドを行います。

⑥5ラウンドが経過した時点で、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が赤、長女が青でゲーム開始時の様子ですが、それぞれ支配地をひとつ持った状態でスタートします。2人だと緑色のラインの手前側は使用しない形となります。各エリアの角に配置されているコマがネズミコマで、支配判定で戦力としてカウントされます。

 

 序盤、お互い最初の支配地を拡張しながら目標の達成を目指します。

 

 中盤に入り、お互いが積極的に仕掛けた結果左右に領土が分かれます。4ラウンドが経過した時点でお互いミッションを順調に達成しており五分五分といったところ。ただ、最終ラウンドを残した段階でネズミの配置的に長女が有利という感じです。

 

 そんなこんなで、最終ラウンドを終えこんな感じです。最終ラウンドは終始長女に押されネズミの配置が増えず最後のミッションを達成できなかった管理人がそのまま得点で負けとなりました。

 

〇評価

 ゴッドファーザーならぬゴッドマザーたちが率いるマフィアたちによる抗争をテーマにしたボードゲームです。

 基本的な仕組みはワーカープレイスメントによるアクション選択&エリアマジョリティによる陣取りといった感じですが、単純に広大なエリアを支配したもの勝ちというのではなく5つある目標からラウンド毎に一つずつの達成を目指すのが特徴となっています。このことは例えば、支配エリア領土の広さというのはその中のひとつでしかないため、全5ラウンドの内で1回だけ最大の広さを確保すればよく、それ以外のラウンドで達成したとしても得点にはつながりません。各ラウンドでどの目標を目指して行動するかというのが考えどころとなっています。

 また、マザーは強力な能力を持っていますが他の子分のように配置する際にアクションの選択を行うのではなく、ラウンドの最初に行うというのも特徴となっており、ラウンドごとにどの能力を準備しておくのか、どのタイミングで使用していくのかというのも悩ましいです。

 大きく気になったというところはありませんが、特定のエリアに固執する必要はあまりなく強力なマザーの能力の前には守りも崩されやすいためかなり激しくエリアの支配が移り変わっていくというくらいの殴り合いゲーです。隙を見せたらあっさりエリアを奪還されるというところは、好みがあると思いますね。

 とはいえ、その辺りさえ大丈夫であれば、如何に目標達成に向け戦力を展開していくかがなかなか面白いゲームになっていると思います。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了となりました。

 

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