自宅ゲーム会543 前半 デュエルインザダーク 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年3月3日

 

 さて、前日はソリティアゲームをプレイしていましたが、本日はまさと2人でのゲーム会です。

 

☆デュエルインザダーク

○概要

作者:FriedemanndePedro

対象年齢:12以上

対象人数:1-2人

標準時間:60分程度

 

 第二次世界大戦の欧州戦線において実行されたドイツ本土に対するイギリス空軍による戦略爆撃をテーマにしたボードゲームです。

 

①最初にドイツプレイヤーは戦闘機を配置します。

②天候カードを引き、天候を決定します。

③イギリスプレイヤーは秘密裏に戦略爆撃機の目標を決定し、そこに至る経路をカードによりプロットします。

④ドイツプレイヤーは防衛設備を国内に配置します。

⑤イギリスプレイヤーが戦略爆撃機、軽攻撃部隊を配置しゲームを始ます。

⑥ターンごとに、イギリス軽攻撃部隊の移動、ドイツの戦闘機の移動、プロットに基づく戦略爆撃機の移動を順に行います。

⑦イギリスの軽攻撃部隊はドイツ戦闘機に、ドイツ戦闘機は戦略爆撃機に有利で、それぞれ移動の結果同じエリアに移動すると得点を得ます。また、戦略爆撃機が対空砲などのエリアに侵入するとドイツ軍は勝利点を獲得します。

⑧戦略爆撃機は目標に到達すると勝利点を得て、イギリス本土へ反転して向かいます。

⑨これらを繰り返し、戦略爆撃機がイギリス本土に戻るとラウンドが終了します。

⑩あらかじめ取り決めた数のラウンドが終了した時点でゲームは終了します。終了時により多くの得点を得ている勢力の勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人がドイツ軍、まさがイギリス軍でゲームを始めます。ボード上のギザギザのオブジェは雲で、そのエリアが曇っていることを、左手前の一部はエリアの天候が雷雨であることを表します。手前のメーターはドイツ軍戦闘機の燃料で、燃料がなくなると空港に退避しなければなりません。

 まさがプロットを終えたところで防御設備を配備しましたが、左奥の晴れているライプツィヒ辺りを狙ってくるかと思い防衛設備を多く配置しています。

 

 ゲームが始まると北部(手前)を経由し戦略爆撃機が移動を行います。予定外の進路ではありましたが、戦闘機を移動させて迎撃にあたります。

 

 南下する辺りでこちらの戦闘機は燃料切れとなり一旦空港に退避したり、軽攻撃部隊の動きに惑わされたりしてややイギリス軍が優勢という感じでしたが、目標が予想通りのライプツィヒで本来ならイギリス軍はこの得点が大きいものだったのですが、対空砲の集中運用で思った以上に得点が伸びずといった感じで、往路となります。

 

 往路についてもまさの軽攻撃部隊の運用が上手く爆撃機の進路をごまかされることはありましたが、進路となった海岸沿いに対空砲が準備されていたこともあって得点はドイツ軍の方の優勢に傾きます。こうなると、イギリス軍は往路での得点がほとんど期待できないことから投了。ドイツ軍の勝利となりました。

 

〇評価

 ドイツ本土に対するイギリス空軍による夜間爆撃をテーマにしたボードゲームです。

 へクスマップといいテーマといい見た目からして飛んでくる戦略爆撃機を戦闘機で撃墜していくといったウォーゲームっぽい印象を受けるゲームですが、本作においては基本的に戦闘機と爆撃機がダイスやカードを使って戦闘をするような処理はなく撃墜などは起こらず、移動したエリアに配備されているユニット等の強弱によってお互いの勝利点が変動します。このため、爆撃機の経路を予測し戦闘機の移動や対空砲の配置で迎撃するドイツ軍と、ドイツ軍の配備を予測した上で飛行経路のプロット、さらには戦闘機に対して優位にたつ軽攻撃部隊でドイツ軍の戦闘機の動きを牽制することで迎撃を掻い潜ろうとするイギリス軍という感じで、殴り合うウォーゲームではなくお互いの動きを推測し合うスコットランドヤード的な非対称の正体隠匿系となっています。ドイツ軍としては道中に如何に得点を獲得できるか、イギリス軍としては大きな得点である爆撃目標までいかに安全に辿り着けるか、それぞれの立場でどう動かしていくかというのは非常に考えどころですね。

 その一方で、天候やエリアに配置されている設備タイル、時間帯や、各ユニットの高度などに応じて獲得できる勝利点は変動するため、どういう条件だと点数がどうなるかというのはぱっと把握がしにくくいちいち確認が必要で、この辺りがゲームテンポを崩しているというところは気になったかな。特に高度については、関連して追加されているルールに対してゲームへの影響がそれほど大きいと思えずでしたね。

 また、ドイツ本土の奥に行けば行くほど戦略爆撃は高得点になっていきますが、対空などを受ける機会の増加というリスクと比べると得点が追いついていないような感じで、今回ゲーム終了時に最初のところで引き返していればイギリス軍が勝利だったのでは?という話も出たくらいです。 

 とまあ、気になるところは結構あり、見た目の印象からすると期待とは違うゲーム性だったというのはありますが、コンポーネントは豪華ですし、正体隠匿系としてみるとなかなか楽しめるタイトルになっていたと思います。

 

 

☆オリハルコン

○概要

作者:ブルーノカタラ&JohannesGoupy

対象年齢:12以上

対象人数:2-4人

標準時間:45分程度

 

 アトランティス大陸を脱出し新天地を求める者による未開の島の探検をテーマにしたタイル配置系のボードゲームです。

 

①手番になると、ディスプレイからカードとそのカードに配置されているタイルのセットからひとつを選択します。

②選択したタイルを個人ボードに配置します。この時、特定の地形が連続することで巨人を呼び寄せることができます。巨人は勝利点と、特定のアクションにボーナスをもたらします。

③カードに描かれたアクションを実行します。アクションは、オリハルコンの獲得、重装歩兵の獲得、モンスターの討伐、建物の建設もしくはメダルの作成となります。

④モンスターの討伐は投入した重装歩兵の数に応じてダイスを振り勝利判定が行われます。モンスターは建設の妨害を行うとともに島にいる状況で勝利はできませんが、倒すことでボーナスを獲得できます。

⑤リソースや撃破したモンスターなどを消費することで追加のアクションが行えます。

⑥全員が手番を一巡するとラウンドが終わります。

⑦これらを繰り返し、最初に5点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。左側にカードが配置され、カードの上にはタイルが配置されていて、これらをセットとして選択します。ちなみに、モンスターのタイルはタイル立てがを使用することできちんとマス内に収まるのですが今回は使用せずにプレイしています。

 

 序盤からモンスターの襲来が多い&ダイスに嫌われた管理人はやや出遅れ、絶好調のダイスで次々にモンスターを撃破するまさがリードという感じです。

 しかしながら、中盤になると立て続けにモンスターを撃破し、獲得したオリハルコンやモンスターが邪魔で建設できなかった神殿などを順次作成して逆転。勝利まで後1点というところになります。

 

 しかしながら、後半やむを得ず獲得したモンスターの撃破が思うようにいかず、そうこうするうちにまさが再び逆転して5点に到達したことでまさの勝利となりました。

 

〇評価

 新天地を求め未開の島するを探検する元アトランティスの民たちの冒険をテーマにしたボードゲームです。

 基本システムはドラフト&タイル配置系になりますが、個人ボードに配置するタイルだけでなくアクションカードがセットとなっているのが特徴で、タイルの配置による巨人の呼び寄せや神殿、アクションで資源を集めメダルの作成など、それぞれを上手く組み合わせて効率よく発展させていくため、どのセットを選択していくかというのは考えどころになっています。

 また、頻発するモンスターの出現というのはタイル配置系としてはなかなか珍しい要素となっています。モンスターが配置されることで建築に制限がつきますが、倒すことでモンスターに応じたボーナスやオールマイティな地形である火山、さらには討伐したモンスターを消費することで追加のアクションも行えます。難しいのは、最終的に島にモンスターがいなくなっていなければ勝利できないというところで、上記のボーナスがあるためアクションとの組み合わせも含めて全く呼ばないのももったいないのですが、呼びすぎると勝利が遠ざかっていくことになるので、このあたりのバランスというは悩ましいと思います。

 その一方で、セットの選択からタイル配置&アクション、さらに追加のアクションとひとつひとつの負荷はそれほどでもありませんが、まとまることで同系統のタイル配置系と比べるとどうしても手番にすることが多く、手番手番のテンポは今一つに感じます。頻繁にシャッフルするカードなども含めて、もう少しテンポよく楽しめるようにしてほしかったところかな。

 とまあ、この点だけは気になるところですが、変わった要素も多いタイル配置系でなかなか面白いタイトルにはなっていると思います。

 

 

 後半に続きます。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村