自宅ゲーム会482 前半 姫と騎士 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年3月28日

 

 さて、この年度末という忙しい中繰り広げられたゲーム会も翌日には芋が帰るということもあって本日が最終日となります。とりあえずはこちらのタイトルから開始します。

 

☆姫と騎士

○概要

作者:香川俊宗

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:20分程度/1人あたり

 

 イタリア公国の次期大公の座を巡り、各地の貴族の当主である姫とそれを見守る騎士たちが争う物語です。

 

①手番になると手札を姫か騎士のスペースに配置し、配置した方のアクション及び、この時配置しなかった方にあるカードの配置した方のアクション(姫に配置したら騎士のスペースにあるカードの姫アクションも同時にという感じ)も実行します。

②姫アクションは3列の姫アクションスペースのいずれかのアクションを実行するか、対応する列のディスクを取り除いてアクションを強化するとともに、取り除いたディスクで騎士アクションも強化します。

③騎士アクションは3列のアクションスペースのアクションを実行します。一部のアクションの結果として姫アクションを強化するものもあります。

④手番を終えると他のプレイヤーが手番を行いますが、一巡をするとそのラウンドに選ばなかったもう片方のアクションを同様に実行し、ラウンドでは必ず姫と騎士アクションを行います。

⑤手番の最後には新たなカードを獲得します。

⑥カードの組み合わせやアクションの効果などで姫と騎士の親密度が上昇していきます。一定値を超えると姫と騎士のそれぞれで設定されている固有のアクションが実行できます。

⑦これらを繰り返し、6ラウンドが経過したのちに得点計算を行い、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 キャラクターを選択してゲームを開始します。管理人が赤、ちいが緑、芋が青となっています。右手前が個人ボードで左右に姫と騎士、下段のディスクが配置されている部分が姫アクションのスペースとなります。

 左中央のボードは騎士アクションのスペースで、その右側は騎士アクションの結果としてキューブを置いていき各地と交流を持つマップとなります。

 

 姫と騎士の親密度を上げると強力な絆アクションがうてるということもあり序盤から積極的に親密度上昇を狙うとともに、大公の評価を上昇させることを狙います。

 

 序盤から中盤にかけては狙い通り最初に絆アクションを発動させたこともあって優勢といえる状況でその後の展開も悪くありませんでしたが、終盤に姫アクションの方を主に見てカードを取っていると騎士アクションで有効なアクションが撃てないことが続き、最終の得点の伸びは今一歩という感じです。反対に序盤はスロースタートだったものの中盤以降に調子を上げ、終盤は絆アクションで大量の資金を稼いだちいが大きく得点を伸ばしたことで勝利となりました。

 

〇評価

 イタリア公国の有力貴族である姫とそこに仕える騎士を担当して、名声を集め次期大公を目指すタイトルです。

 手番になるとカードを姫と騎士の2つのスペースのどちらかに配置しアクションを実行していくと比較的シンプルな仕組みとなっていますが、ラウンドごとに必ず各1回ずつ配置しなければならず、配置しなかった方の相対するアクションも同時に実施されること、さらに配置する都度順次カードが上書きされていくことなどから、どのアクションを実行するためにどのような順番でカードをプレイしていくかというのは考えどころとなっています。

 また、姫アクションによって取り除かれるディスクは姫アクション自身も強化しますが、ディスクが配置した先の騎士アクションの強化にもつながりますし、逆に騎士アクションで同盟を広げていくことで姫の交易アクションを強化することにもつながります。このように両者のアクションが互いに影響しているところは多く、相互のアクションを効率よく拡張していくためにどのように進めていくかも悩ましいですね。

 あとは、ラフスケッチさんのタイトルには必ずありますが、キャラクター固有のアクションは戦況に大きく影響を与えるもので、どのタイミングで実行を狙うかというのも重要な要素となっています。

 一方で、姫アクションにしても騎士アクションにしても全体的に排他性がないということもあって、プレイヤー間の絡みは少なめで少しソロプレイ感を感じるところがなくはないかな。

 あと、担当職として赤とオレンジがありますが、その色がかなり似通っていて見分けがつきにくいところも気になりましたね。

 とはいえ、どちらも大きく気になったというものでもなく、「最後の巫女(「自宅会310 後」を参照。)」「桃色飲茶娘(「自宅会421 後」を参照。)」と良作を立て続けにリリースしているラフスケッチさんのタイトルとして期待に応える面白さといえるタイトルでした。

 

 

 続きます。

 

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