他家ゲーム会18 Dawn’s Early Light | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和4年1月2日

 

 さて、昨年に続き新年2日目にしてウォーゲームをプレイする機会に恵まれると嬉しいお正月です。場所も昨年同様、常連のちい宅でとなりました。

 

Dawn’s Early Light

○概要

作者:DavidMcDonough

対象年齢:14歳以上

対象人数:2人

標準時間:120-180分程度

 

 アメリカとイギリス及びインディアンが争った米英戦争をカードドリブンシステムで描いたウォーゲームです。

 

①奇数ターンの開始時に3つのパラメータ(政治抗争)のひとつを上げその恩恵を受けられるようになります。この他、パラメーターはイベントなどでも上下します。

②合衆国プレイヤーからカードを1枚使用しアクションを行います。アクションは、カードをイベントとして使用、カードをポイントとして使用し「徴兵」「戦役(移動と戦闘)」「建設」に加えて、米英ともに海軍に関するもの、英軍のみさらにインディアンに関する特殊アクションがあります。

③プレイしたカードが相手陣営のものであれば、イベントを相手が使用したかのごとく発動させます。

④両軍が同じエリアに侵入すると戦争が行われます。戦争はどちらかが全滅もしくは撤退するまで続き、ダイスを振って損害を判定します。

⑤全てのカードを使い切るとアクションフェイズが終わります。最初の0ターンのみ、カードを4枚使用するとその時点で終了となります。

⑥得点エリアの支配や海上の支配状況などにより得点を計算します。

⑦ターンの最後に、次のターンに向け徴兵カウンターの補充や、手札の補充を行います。

⑧どちらかの得点が上限まで到達すると、その時点で到達したプレイヤーの勝利となります。規定のターンまでどちらも勝利をしていない場合は得点により勝敗が決定されます。

 

○プレイ経過

 管理人が米国軍(青)、ちいがイギリス軍(赤)を担当しています。序盤は徴兵に力を入れ戦力を増強し攻撃に備えます。

 

 ボストン北で発生したイギリスとの初戦は出目にも恵まれ快勝に終わりましたが、英軍が海上封鎖、外交へ力を入れたことにより得点面では劣勢を強いらます。また、英軍は減った徴兵人口を補充するイベントをプレイし、その後急速に戦力を回復させていきます。

 

 

 得点差を何とかしようとキングストンを攻め落としますが、その分手薄になったボストンの北側での英軍からのリベンジマッチには敗北となります。このあたりまでは何とか五分五分と言った状況でしたが・・・

 

 イギリス軍の強力なイベントによりインディアンユニットが多量に出現します。この辺りからダイスも奮わなくなり、ボストン、ニューヨーク近郊と立て続けに敗北が続きます。パラメーターの上昇で徴兵力は上がっていたものの既に徴兵人口が枯渇しており戦力の回復も間に合わず。

 

 

 最終的にニューヨークの陥落は免れたものの劣勢は変わらず。イギリス軍の得点が上限を突破したため、この時点でイギリス軍の勝利となりました。

 

○評価

 米英戦争をテーマにカードドリブンシステムで争うウォーゲームですが、比較的シンプルなルールのカードドリブンでプレイアビリティの高さはいいところだと思います。

 ウォーとしては珍しく敵軍側のカードを使用した場合イベントが強制発動するという「トワイライトストラグル(「自宅ゲーム会104 前半」を参照。)」方式が特徴で、通常のカードドリブンだと手元に来た場合相手の強力なイベントを流せるので嬉しいのですが、本作の場合逆に相手が手番を費やさずにイベントが発動してしまうため手札にくるのが全然嬉しくないというのがつらいです。ただ、ターン内にどのタイミングで発動させるかというのは自分で選択できるため、如何に自分の被害を少なくするタイミングで使用するかというのは悩ましいところだと思います。

 また、3つのパラメーターは2ターンに1回上昇させることができるとともにイベントなどでも変動し、それぞれの段階に応じてボーナスが設定されています。戦況によって必要なものも変わってきますが、それほど頻繁にいじれるものでもないためどのパラメーターを上昇させていくかというのは考えどころとなっています。

 一方で、イベントの効果は大きいものも結構あり、出現のタイミングでゲーム展開が大きく動きそこが盛り上がる反面前半のインディアン部族に関するところなどバランス的に少し気になったところです。

 とはいえ、バランスについてはもう少し検証が必要だと思いますが、とりあえず現時点でもカード効果を打ち合いながらプレイアブルに楽しめるウォーゲームとして面白いタイトルになっていると思います。

 

 

 ここで一旦ちい宅はお暇となりました。

 

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