自宅ゲーム会373 前半 トゥモロー  | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和3年8月22日

 

 さて、本日は午後からのみとなりましたがちい、しょう、やまと管理人という4人でのゲーム会です。

 

☆トゥモロー

○概要

作者:DirkKnemeyer

対象年齢:17歳以上

対象人数:4-6人

標準時間:120分程度

 

 それほど遠くない未来、過剰なまでに増加したことにより絶滅の危機に直面した人類を救うため、人為的に人口を削減することをきめた大国たちの争いをテーマにしたゲームです。

 

①ラウンドの最初にイベントカードをめくりその効果を解決します。

②サイバーカードを獲得しているプレイヤーは、手番順の決定、戦略カードの獲得もしくは奪取のいずれかを選択できます。

③各プレイヤーはアクションカードの中から、このラウンドに実行するものを2枚選定します。

④EUプレイヤーもしくはサイバーカードで手番順を決定したプレイヤーがアクションを行う順番を決定します。

⑤手番になるとアクションカードを使ってアクションを行うかパスを行います。各アクションカードは手番中に使用するもの、相手の手番中にリアクションとして使用するもの、その両方として使用できるものがあります。

⑥アクションによってボード上のコマを除去した場合、コマを獲得するとともに脅威トラックを移動させます。脅威トラックが規定のラインを超えたところで、小国の支配数に応じて戦略カードを受け取れます。

⑦2巡手番を行うとラウンドが終了となります。

⑧これらを繰り返し、脅威トラックがスマイルアイコンに到達するとその時点でゲーム終了となり、除去したコマやボード上に維持している自国のコマ、さらに戦略カード等から得点計算を行い最も得点の大きなプレイヤーの勝利となります。ただし、規定のラウンドを経過してもゲーム終了条件を満たしていない場合は全員が敗北となります。

 

○プレイ経過

 管理人が中国(赤)、ちいがEU(黄)、しょうがロシア(黒)、やまがアメリカ(米)でゲーム開始時の様子です。各エリアに置かれているコマは人口を表すコマで中国やインドなどは人口が多いということになります。

 ちなみに、他国への攻撃アクションは「生物兵器」と「核兵器」の2種類があります。生物兵器はさらに使用する疾病カードに応じてその効果が左右されますが、通常は人口の多い地域ほど影響が大きくなります。核兵器は人口を減少させることで通常はスマイルに向かう脅威トラックを逆方向へ進ませるとともに、使用したプレイヤー及び撃たれた地域を支配するプレイヤーに減点を、さらに小国の支配マーカーを取り除く効果もあります。

 

 前半戦。最初は各プレイヤーの領地ではなく人口の多いアラブなどが標的になることが多かったのですが、サイバーカードを持つとともに小国の支配数で有利にたった管理人が多くの戦略カードを獲得していたこともあり、このあと立て続けに攻撃を受けます。

 また、ゲーム終了時にコマが生存している場合の得点が非常に高いロシアも優先的に狙われ早々に壊滅となります。その一方で、生物兵器の波及効果(疾病の多くは目標だけでなくダイス判定でその周囲のエリアに影響をあたえる)を免れたEU、1/3の確率で生物兵器を無効化する能力を持っていてそもそも狙われ難いアメリカなどは人口を維持している状況です。

 

 集中攻撃を受けたことであっという間に管理人の領地は人口が減少。これらの影響で脅威トラックもぐんぐんスマイルアイコンの方に向いていきます。

 

 ちいのEU、やまのアメリカは引き続き人口を維持していたこともありこれらを減らそうと試みますが、有効打をあたえる前にスマイルアイコンに到達しゲームが終了します。

 得点計算を行うとだんとつで戦略カードを保持していた管理人ですが自国の領地の得点が全くなく3位。本土の人口と支配下の小国の人口から大きく得点を伸ばしたやまが1位という結果でした。ちなみに、ちいが2位、しょうは4位でした。

 

○評価

 人口増加により増えすぎた人類存続のため、ミサイルやウイルスを他国に放ち人為的に人口削減を図る道を選択した大国たちの争いを扱ったタイトルで、減らした人口が得点となるため人口密集地域は大抵えらいめにあうといった感じにテーマからして人を選びそうな不謹慎系のゲームです。

 基本的には他国への攻撃や小国への侵略、さらには有用な効果を持つサイバーカードの奪取、リアクションによる防御といったアクションの中からラウンド毎にアクションカードを2枚選択し行動を組み立てていくことになります。しかしながら、したいことに比べて手数は全然足りませんし、行動順や他プレイヤーの行動によっては狙い通りの効果が上げられない可能性もあります。システム的に交渉が推奨されていることもあって他プレイヤーと駆け引きを行いながら、如何にこのアクション数で有用な成果を上げるかというのは考えどころとなっています。ちなみに、小国の支配は得点+特殊なアクションを実行できる戦略カードが獲得できるため、人口の動向とあわせて重要な要素となっています。
 また、世界の覇権を競ってはいますが、最終的には人類の存続が目標なので一定以上の環境改善が見込めなければ全員敗北となるためそれを避ける行動が求められるいう半協力要素もあります。各国ともに強力な核兵器を保有しているもののこれらの撃ち合いになってしまうと人口は減少していても環境改善が見込めなくなり世紀末まっしぐらという感じになってしまうので、バランスや使いどころは悩ましいところです。

 好みが分かれそうなテーマ以外に大きく気になったところはなく、テーマ&殴り合いが大丈夫なメンバーでプレイするのであれば面白いゲームになっていると思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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