自宅ゲーム会304 後半 幸村外伝:エピソード0  | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和2年9月21日

 

 引き続きちいと2人でウォーゲームです。

 

☆幸村外伝:エピソード0(ゲームジャーナル第71号)

○概要

作者:そんしー浅野

対象年齢:- -

対象人数:2人

標準時間:2-3時間程度

 

 戦国時代末期、豊臣家と徳川家の最終決戦となった大坂夏の陣における天王寺合戦をテーマにした「幸村外伝」の前日譚となる2つの戦いを同じシステムで再現したゲームです。

 

①ターン毎に関東側、大阪側の順に交互に手番を行います。

②手番には、全軍の移動後、射撃、白兵戦の順で攻撃を行います。手番プレイヤーのユニットはどちらかの手段でしか攻撃が出来ません。

③手番プレイヤーが移動を行ったあと、攻撃に移る前に非手番プレイヤーの銃兵が防御射撃を行います。

④攻撃時、射撃は銃兵の戦力、白兵戦はユニットの戦力差によってダイス判定を行います。戦闘結果の多くはいずれかに士気チェックを求め、再度ダイス判定により退却や損害の判定が行われます。

⑤これらを繰り返し、シナリオの勝利条件を満たしたプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 今回は「道明寺合戦」をプレイで、管理人が大阪側、ちいが関東側でゲーム開始時の様子です。大阪側は前線にこのシナリオの主役とも言うべき後藤軍、左手前に毛利、右手前に明石、一番手前が真田となっています。後藤をのぞく各軍はターンの経過とともに行動を始めます。

 関東側は現時点で水野、本多、松平忠明の3軍が展開していますが、主力の伊達、松平忠輝はまだ登場しておらず、伊達はすぐに、松平は少し遅れるもののターンの経過とともに順次到着します。

 

 最初のターン。水野が後藤隊に接近しますが、防御射撃と地形防御に阻まれ突破できず。伊達が到着し、前線に近づいています。

 

 第2ターンも後藤隊は突破を許さず。ただ、続くターンには伊達からも攻撃を受けそうな位置です。

 

 3ターン目、4ターン目と伊達、水野の攻撃を防御射撃の活用、歩兵の突撃などで防ぎます。

 

 5ターン目。伊達は正宗率いる鉄砲を中心とした本隊を引き続き後藤隊に、後方にいた騎馬と騎馬鉄砲の一団を片倉景綱とともに小松山を越え前線に送り込もうとします。

 しかしながら、このターンには明石隊も活動を開始し前進。

 

 6ターン。伊達軍が広く展開し、後藤隊の防御面が広がり何度か射撃で崩されたものの、懸命に防ぎます。明石隊は一旦石川沿いに布陣。

 

 7ターン。毛利が動き出し後藤隊の救出に向かいます。

 

 8ターン目。毛利隊を後藤隊のフォローに回し、明石隊は川を渡って山から下りてきた片倉騎馬隊に先手をとって攻めかかります。関東側は松平が到着。

 

 9ターン。数で勝る明石隊が片倉軍を包囲し優勢に進め、毛利も伊達の本隊を少しづつ削っています。ただ、ここまで堅実な守りを見せていた後藤隊の前には鉄砲隊が集中しており、射撃によって崩されこのターンに2ユニットが除去されます。

 

 第10ターン。このターンから真田隊がダイス判定に成功すると参戦します。

 ユニットの減った後藤隊では前線の防衛ラインを維持することができず、部隊を次々と除去され包囲。

 

 最後には後藤自身が討ち死。

 

 ただ、後藤の稼いだ時間で、毛利、明石の防御線はしっかりと引けており、さらに真田隊も参戦。

 

 伊達軍の攻撃で一部防衛線が崩されましたが、戦線は維持。この状態は12ターンまで続き、関東側の勝利条件である石川の突破が果たせていないため、大阪軍の勝利となりました。

 

○プレイ経過

 真田幸村最後の戦いを描く「幸村外伝」の前日の戦いを描くスピンオフ的なタイトル。作者は異なるもののシステム的にはほぼ同じみたいですが、「幸村外伝」は未プレイなため実際にどうかはプレイしたときに書こうと思います。

 基本的には移動と攻撃を順番に行う手番を交互に実施すると、比較的スタンダードな手番となっているためルール的に迷うところはそれほど多くないかなという印象です。とはいえ、相手プレイヤーの移動と攻撃の間に割り込んで防御射撃を行える鉄砲隊の存在は特徴的で、戦線の維持や攻撃の中心としても有用となっており、この部隊の運用は考えどころとなっています。

 また、防衛線に予備がいる状態で真正面から殴り合ってもなかなか突破は難しくなっています。戦闘正面を広げ予備を減らす、鉄砲隊の使用というのもひとつの手段ですが、ZOCを無視できる戦闘後前進、その中でも撃破による戦闘後前進は最大で4マス、うち最初の1マスを除いて任意の方向に移動可能と強力な浸透能力を持っているのは面白いところです。敵の後方に回り込むリスクはありますが、鉄砲隊と組み合わせるなど上手く使えば戦線の突破に大きく寄与しそうな仕組みです。

 大きく気になったところはなく、比較的スタンダードなルールながら鉄砲隊と戦闘後前進を上手く使って膠着した戦線を切り崩す隙を作っていくか、戦術級らしいユニットの運用が面白いゲームになっていると思います。今回プレイした道明寺合戦と比べると幸村外伝本編は大きくシチュエーションが異なるので、どのような展開になるのかがとても楽しみです。

 

 

 ここ時間となり本日は終了となりました。

 

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