自宅ゲーム会279 後半 はたらけ!ノーミン 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和2年5月23日

 

 さて、後半も4人でのゲーム会ですが残り時間も少なくなってきていたので比較的手軽そうな2タイトルをプレイしています。

 

☆はたらけ!ノーミン

○概要

作者:ラブリー会

対象年齢:- -

対象人数:2-4人

標準時間:30分程度

 

 少し前のセンター試験で実際の舞台がどこにあるかというのが論争になった妖精ではなく、ノーミン村で農業に従事するノーミンの一員となって立派な作物を育て、これまたどこかで見たことがあるような人々に販売して収益を得ることを目的としたゲームです。

 

①手番になるとキャラクターコマのどれかひとつを移動力の範囲で移動させます。移動力は作物や水を持つことで減少します。

②移動先のマスに他プレイヤーのコマがあれば、そのプレイヤーに対応したコストを支払えばマスにはいることができます。

③移動すると移動先のマスのアクションを実行します。アクションは大きく「畑を耕す」「種をまく」「収穫する」「販売する」といったものと、その他のものに分けられます。

④獲得した作物は販売することで得点とすることが出来ます。販売時、先々失う可能性があるものの得点としては高いお金とするか、失う可能性はないが得点としては低めの感謝のどちらで報酬を獲得するかを選ぶことが出来ます。

⑤マップを一周して病院に戻るとキャラクターコマの維持費としての作物の消費や、新たなコマの獲得が行えます。

⑥これらの手番を繰り返し農地カードか市場カードがなくなるとゲームは終了となります。終了時の資金と感謝の合計から、ゲーム中にアクション等で破棄することになった作物分だけ減点し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人はノーミンママ(キャラクターによる能力差はありませんが)で、ゲーム開始時の様子です。1周するようにマップが配置されていますが、このマップを時計回りに移動しながらアクションを行っていきます。最奥に3枚並んでいるのは市場カードで、それぞれどこかで見たような人物が食料をもとめて来訪しています。

 

 各自ほぼ一周回ったところで、キャラクターがクローンで増えていますw

 ちなみにこの一周目は農地と作物の組み合わせが悪く農作物はほとんど育たず。最後にちいが「焼畑」で農地を焼き尽くして得点化しているので、農地はまっさらです。

 

 2周目に入り徐々に作物の栽培も進みだします。この辺りからやまが上手く生産から販売のサイクルを回しだし上手く販売を行って得点を稼いでいくことになります。ちなみに管理人は所持する作物と市場カードの組み合わせの悪さからやや停滞気味でしたが、それ以上にちいはギャンブルに失敗して資金を失い、しょうにいたっては「畑を耕す」際に失敗のカードを毎回引くという見事な引きを見せており、かなり出遅れた感がありましたね。

 

 最終的には3人ともやや立て直したものの、2周目以降独走を続けているやまにはさすがにかなわず。

 

 結局、市場での大量取引実績により得点を稼いだやまがだんとつのトップという結果でした。残りは管理にが2位、ちいが3位、しょうが4位だったかな。

 

○評価

 どこかで見たことのあるようなノーミンたちによる農作物を育てて売る農業運営ゲームです。ラブリー会さんのタイトルらしく、外箱からぎりぎりアウト感全開で、毎度のことながらこうしてブログで取り上げるのが「大丈夫か」と心配になる危うさは健在です。

 ゲームの方は周回するマップ上をすごろくのようにコマを動かして止まったマスのアクションを行うと比較的シンプルな仕組みで、移動力の範囲内で任意のマスの移動、コースも概ね開墾→生育→集荷→出荷という流れになっていることもあって一見取り組みやすそうではあります。しかしながら、実際にプレイしてみるとこれがなかなか難しくなっています。というのも、作物の育成の場である畑は共用となっているので、自分が畑を耕したから自分が種を植えられるかというと、次のプレイヤーに種を植えられ、さらにその次のプレイヤーに収穫(この時収穫された畑は除去)をされ、もう一度自分の手番が回ってきたときには畑がなくなっているということが起こります。ただ、開墾にしても生育にしてもそのアクションを行うことによるボーナスというのもあるので他のプレイヤーへのアシストだけで終わるかというとそんなことでもなく、半ば協業的に農業をしながらもそのなかで如何に自分の得を生み出していくかというのが考えどころとなっています。

 また、上記の通り移動は移動力の範囲で任意となっていますが、作物を所持すればするほど移動力は低下していきますし、収入を増やしたプレイヤーのいるマスへ移動しようとするとコストが発生し、ゲームが進むにつれて各プレイヤーのコマが増えていくということも加わってだんだんと移動に制限がかかってきます。お互いの状況を把握して上手く配置をしていくとアクションに制限をかけることも出来るということもあって、中盤以降コマの位置取りというのには頭を悩ますことになります。ちなみに、獲得した作物が多くなると移動には極端に制限がかかってくるものの、自発的に破棄すると減点となるため移動の自由度を上げるためには不要な作物を確保しないというのも大切かもしれません。

 一方、今回の序盤がそうだったのですが、農地や市場はランダムなので、このあたりの組み合わせによってはあまりアクションを行えないまま一周を終えるしかないような場合があるのは少し気になったかな。

 とまあ、序盤の展開がスピーディーに進む場合と鈍い場合が出そうなところは印象に差が出そうというのがなくはないものの、畑を共用で運営しながらも如何に他プレイヤーを出し抜いていくか、コマの移動とアクションの選択の駆け引きが悩ましく面白いゲームになっていると思います。 

 

 

☆赤い扉と殺人鬼の鍵

○概要

作者:オズプランニング

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:10分程度

 

 赤い扉が無数にある謎の迷宮に閉じ込められた人物の一人となり、迷宮からの脱出を目指すゲームです。ただ、メンバーには迷宮に閉じ込めた犯人が紛れ込んでおり、犯人は他のメンバーの脱出を妨害します。

 

①ゲームの開始時に迷宮の難易度に応じたカードを加えランダムにカードを配置します。

②手番になると任意のカードを1枚めくりその効果を適用します。

③殺人鬼の鍵を発見したプレイヤーは以後犯人となり他プレイヤーの脱出を妨害します。

④銀の鍵を3つ見つけて脱出口を発見できれば脱出に成功となり犯人以外の勝利となります。脱出口に到達した際3つの鍵のうちに殺人鬼の鍵が入っている、もしくは他プレイヤーの全滅で犯人の勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子ですが、全てのカードを伏せて配置しているだけです。1プレイ目は、初手番で犯人の罠にかかり何もせず脱落したやまがハイライト。

 

 犯人となったしょうに対して、ちいと協力して鍵を集め無事に脱出。

 

 難易度を上げるために拡張カードを含めて連戦です。2戦目はやまが、3戦目はちいが犯人となり、何故かどちらも犯人が防弾チョッキに銃を持って動き回り、銃撃で他プレイヤーを脱落させたことで2連続で脱出に失敗となります。

 

 最終戦はかなり高難易度のカードセットを加えています。管理人が初手番で「殺人鬼の斧」という犯人となって公開する代わりに強力な効果を持つ武器を手にしてちい、やまと脱落させていきます。そうこうするうちに、防弾チョッキ、拳銃とかなりの重装備となる犯人w

 しかしながら、犯人の鍵を手にして同じく犯人となったしょうが脱出口に到達。一応3つの鍵のうちひとつに犯人の鍵が含まれると犯人全員の勝利となるので、これにより犯人の2人が勝利となりました。もう少しゲームが続けばしょうの脱落も余裕で狙えたのですが・・・

 

○評価

 場のカードをめくりその効果を適用するというシンプルなアクションのみでゲームが進行する正体隠匿系のゲームです。脱出を目指すプレイヤーの中に犯人という反対の勝利条件を持つプレイヤーが含まれるのですが、ゲーム開始時にはどのプレイヤーが犯人なのかはそのプレイヤー自身も分からず、「犯人の鍵」を手にしたプレイヤーがその時点から犯人になるというのが特徴といえます。誰が犯人かだけでなく、いつ自分が犯人になるのかというのが分からない状況でどこまで他プレイヤーと協力していくかというのが考えどころとなっています。

 その一方で、犯人となった場合の妨害手段の少なさは気になるところです。というのも、犯人になったら他プレイヤーの脱落を狙うことになりますが、基本ゲームでは自発的に脱落を狙うことが出来るのは拳銃くらい(それも拳銃を手に入れた上で特定の部屋を見つけないといけない)で、罠のある部屋などその他の脱落要素は犯人以外のプレイヤーが対応しているカードをめくらないといけないため、拳銃を所持していない時点でゲームの勝敗がほぼ他力本願となってしまいます。犯人となったのにプレイが以前と変わらずカードをめくり「何もない部屋」とつぶやくだけなのは寂しいかなと。

 また、拡張系のカードは脱出難易度ごとに異なるカードが追加されますが、追加される枚数が1枚から数枚で残りは全て基本カードということもあって、一部の特徴的なカード以外は大きくゲーム性が変わらないという印象があり、もう少し基本カードとの組み合わせを見直しても良かったのかなという感じもあります。

 というわけで、カードをめくるだけという手軽さで正体隠匿系ゲームとしてなかなか楽しめるとはいうものの、犯人がほとんど犯人らしく動けない(可能性が高い)ため駆け引きは弱く結局めくり運次第になってしまいそうというのが気になるゲームでしたね。

 

 

 ここで時間となり本日は終了となりました。

 

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