自宅ゲーム会275 後半 主計将校 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和2年5月5日

 

 後半はこちらのタイトルをプレイしています。

 

☆主計将校

○概要

作者:IanBrody

対象年齢:13歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:90-120分程度

 

 第2次世界大戦を世界規模であつかったゲームで、当時の列強を率いて自陣営の勝利のために協力して敵対陣営の攻略を目指すゲームです。

 

①各ラウンドはドイツ、イギリス、日本、ソビエト、イタリア、アメリカの順番で手番を行います。

②手番になると手札から1枚カードをプレイしその効果を適用します。生産や敵対勢力への攻撃なども含め、全てのアクションは基本的にカードの効果のみで処理をします。

③補給を受けていない自分のコマは取り除きます。

④支配しているエリアや場にプレイしているカードに応じて得点を獲得します。

⑤手番の最後に任意の枚数のカードを捨て上限まで補充します。デッキ及び手札が尽きたプレイヤーであってもゲームは継続し、手番のつど勝利点を失います。

⑥これらの手番を繰り返し、20ターンが経過するか、両陣営の得点が40点以上つくとゲームは終了です。より得点の高い陣営の勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人が枢軸、ちいが連合でゲーム開始時の様子です。ゲームは常に6勢力登場するため、2人の場合は3勢力ずつ担当することになります。

 

 序盤はドイツとソ連が勢力を伸ばしますが、この辺りからドイツは一旦「情勢カード(プレイ後も場に残り効果を発揮する)」により勢力の強化に努めます。

 

 その間にソ連、イギリスを中心に連合陣営が勢力を伸ばしていき、徐々に得点差が開いていきます。

 

 一時サドンデスぎりぎりというところまで差をつけられていましたが、準備の整ったドイツがソ連に侵攻します。しっかりと強化をしたドイツ軍の展開は素早く、瞬く間にソ連領を侵食していき・・・

 

 モスクワ近辺で効果を発揮するカードを多く持つソ連はかなり粘り、ドイツ軍もかなりの物資(デッキのカード)を消費しましたが、ドイツ軍が押し勝ちモスクワを陥落させます。これにより、連合軍側の得点減であったソ連軍の得点が0になります(本拠地を失うと得点ができない)。

 

 連合軍はイギリスやアメリカを動かしドイツ領への上陸を狙ってきますが、イタリア海軍との協力により陸には上がらせず、上がらせてもすぐに海に追い落とします。太平洋も日本軍がイギリス及びアメリカ両国の攻撃を上手く防いでおり、枢軸軍の得点はこのまま上昇。

 

 最後は一時の不利を覆し、両国の点差が規定を超えたので枢軸国の勝利となりました。

 

○評価

 第二次世界大戦を世界規模で再現したゲームですが、そのイメージとは大きく異なりプレイ時間、ルールともにかなり軽くなっているのが特徴といえるゲームです。同様のコンセプトのゲームに以前プレイした「ミニミニ世界大戦(「自宅ゲーム会178 後半の前半」を参照。)」があるものの、こちらは基本的に手番には手札を1枚プレイするだけ、しかも行動はそのカードに書かれたものを行うとなっていて、ミニミニ世界大戦を上回る軽さをもっており、ゲームは非常にテンポよくさくさくと進みます。とはいえ、カードの効果は即時に軍事力を増やしたり敵勢力へ攻撃するものから、常時効果として留まるもの、プレイしておくことで相手の行動に対応して発動するものなどさまざまなものがあり、一手番1枚という制限でどのカードを使用していくかというのは悩ましくなっています。

 また、勢力毎に異なるデッキを持っているところも特徴で、生産や攻撃といった基本的なものは共通の効果をもっているものの含まれている枚数が異なり、イベントや情勢といった特殊な効果を持つものは固有の効果を持っているということもあって、それぞれの勢力に色付けがされています。ドイツやソ連といった直接的な侵攻を得手とする勢力だけでなく、イタリアのように他の勢力のサポート能力に優れている勢力があったりするのは面白いところかな。ちなみに、デッキ自体を資源とみなしているのも面白い点で、例えばドイツ軍の情勢カード「電撃戦」は強力な効果を持ちますが、発動のつどデッキからカードを1枚捨て札にしなければなりません。さらに、手札にいいものがなければ捨て札にして引き直しというのも可能ですが、デッキが枯渇した場合のリシャッフルがなく、最終的にカードがなくなれば脱落せずに手番のつど減点となるということからすると、デッキは大切に使いたいところで戦況からどのペースでデッキのカードを投入していくかというのも考えどころです。

 一方で、チーム戦というところはいいと思うのですが、2人プレイの場合各陣営3勢力ずつでそれぞれ3つのデッキと手札を管理するというはなかなか煩雑になりやすいのかなというのはあり、各勢力2人ずつの4人くらいは欲しいところだと思います。

 とまあ、プレイ人数によって多少気になるところがなくはないですが、その他で大きく気になる要素はなく、第2次世界大戦をテーマにしたマルチ系ゲームとして、思った以上に手軽に楽しめるゲームになっていると思います。

 

 

 ここで時間となり本日は終了となりました。

 

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