令和2年1月19日
後半も引き続きちい、しょう、やまとの4人でのゲーム会です。
☆ノコスダイス
○概要
作者:YusukeMatsumoto
対象年齢:10歳以上
対象人数:3-4人
標準時間:45-60分程度
手札のカードと公開されたダイスを使って行うトリックテイキング系のゲームで、最後に残ったダイスと獲得したトリック数を一致させることを目指すゲームです。
①ラウンド毎にカードとダイスを分配します。ダイスは2つをランダム、残りの3つは中央の場から順に獲得をしていきます。最後に中央に残ったダイスが切札を決定します。
②ゼロトリック(トリックを全く獲得しない)を宣言することが出来、その場合はダイスをひとつ破棄します。
③リードプレイヤーから順に手札もしくはダイスから1枚(ひとつ)をプレイしていきます。この時リードプレイヤーと同じ色(リードプレイヤーが切札を出せば切札を)があればその色を、同じ色がなければそれ以外の任意のものをプレイする必要があります。
④切り札が出ていればその中で最も大きな数値を出したプレイヤーが、出ていなければリードプレイヤーがプレイした色の中で最も大きな数値をプレイしたプレイヤーがトリックを獲得します。
④同様の手順をダイスが1つだけ残る(ゼロトリックの場合全てなくなる)まで繰り返します。
⑤獲得したトリックは1点、最後に残ったダイスの目と獲得したトリック数が一致させることに成功すればボーナスを獲得できますが、成功したプレイヤーの人数によって得点は下がります。
⑥プレイヤー人数分のラウンドを繰り返し、最も得点の大きいプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。各プレイヤーの手前にダイスが並んでいますが、最後にひとつだけ残すこと以外は公開され立て札といった感じで、手札のカードと同じ役割を果たします。
中央のダイスはダイスをドラフトした結果残ったもので、ダイスの色と数字が切札となります。
今回は最初のラウンドで管理人が単独でボーナス達成し、続く2ラウンドはやまと管理人が2人でボーナス達成と出だしから順調な展開です。後半2ラウンドはボーナスの達成が出来なかったものの他プレイヤーも達成できていなかったこともあり、前半戦のリードを守った管理人が勝利という結果でした。
ちなみに、ちいは最終ラウンドに逆転をかけてゼロトリックを宣言したものの、管理人の妨害にあい見事に失敗となりました。
○評価
マストフォロー、切り札ありのトリックテイキング系のゲームで、獲得するトリック数を目的の数に向けて調整していくタイプとなりますが、手札となるカードだけではなく手元に並ぶダイスも基本的にカードと同様に使用するというところが特徴的です。ただ、通常目標の数に向けて獲得するトリックを調整するようなゲームであれば事前に目標とする数を宣言したりするのですが、このゲームの場合手元のダイスの中で最後に残ったものがその目標数となるため、ラウンドの動きを通じて如何に獲得トリックと残すダイスを調整していくかというのが考えどころとなっています。
難しいのはラウンドの開始時からダイスが公開されているというところで、早めに残すダイスを決めてしまうと他のプレイヤーはこの数を崩そうとカードをプレイしてきます。当然ダイスを複数残しておけば選択肢を残せるのですが、マストフォローの仕組み上リードプレイヤーにあわせなければならないため、終盤まで残すダイスを決めていない場合は残っているダイスを思わぬタイミングでプレイせざるを得ないという状況もあり、ダイスが公開されているからこその駆け引きは面白いところだと思います。
一方で、ラウンド毎のセットアップがやや手間というのがあり、特にダイスのドラフト部分は獲得するダイスと残すダイス(切札)を調整することが出来るのですが、お互いの思惑からすると思い通りに行くことは少なく、あえてドラフトにしなくてもと感じた部分ではありましたね。
ただ、その他で気になったところはなく、通常カードを使って行われるトリックテイキングに上手くダイスを組み込んだ仕組みがとても良くできていて、タイトルどおりどのダイスを残す(ノコス)かの駆け引きが面白いゲームになっていると思います。
☆ブレーメンズ
○概要
作者:大気圏ゲームズ
対象年齢:12歳以上
対象人数:3-5人
標準時間:30分程度
ブレーメンの音楽隊をテーマに、ネコ、イヌ、ロバの3匹一組でブレーメンのメンバーになるためいち早くゴールを目指すレースゲームです。
①手番になると手札から1枚のカードをプレイします。
②プレイした数字が最も大きいプレイヤーは自分のコマは動かせずにわとりコマを動かせます。
③それ以外のプレイヤーはプレイしたカードの数字分だけ、動物カードが表になっている3匹のコマのうちひとつを動かせます。3匹のコマは動かす毎にその動物カードを裏返し、全ての動物を行動させなければ動物カードを表にすることが出来ません。
④移動先にコマがある場合、より大きなコマである場合はその上に乗ることが出来ます。移動できないような場合はコマを動かすことは出来ません。
⑤手札には1枚特殊なカードが含まれており、手札を使い切って再度補充するごとに特殊なカードもシャッフルして新たに1枚づつ配布します。
⑥これらを繰り返し、最初に3匹の動物を全てゴールに連れて行ったプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
管理人が赤、ちいが黄、やまが緑、しょうが青でゲーム開始時の様子です。スタート地点から最初に3つのコマを全てゴールに移動させることを目指します。
やまのネコやしょうのイヌが順調に向かっていますが、一番サイズが大きく進み難いロバはスタート地点近辺で停滞気味。そんな中、ロバが順調に前進していたのがちいで、最後尾がどれも目立って進んでいない管理人といったところ。ちなみににわとりコマに乗られたコマは移動が全くできません。
後半に入り管理人も盛り返したもののロバの進み具合の差は大きく、ちいが最初に3つのコマをゴールさせ勝利となりました。ちなみにしょうややまはロバ以外はかなり前進していますがロバの進みの遅さ(進みにくさ)がつらいところだったようです。
○評価
カードをプレイしネコ、イヌ、ロバという3つのコマを効率よく進めていくことを目的としたゲームです。基本的にプレイしたカードの数字分3匹のコマのいずれかを移動させることが出来ますが、プレイしたカードの中で最も大きな数字の場合はニワトリを動かすことになります。ニワトリ自体は他プレイヤーの妨害にもなるのですが、ニワトリの移動力はプレイしたカードに依存しその数だけは移動させなければならないため使い勝手としてはあまりよくなく、その上せっかくプレイした高い数値のカードが無効化されるため、如何に「最も大きな」を避けた上で狙いの数値のカードを出すかというバッティング的な駆け引きが悩ましいところです。
また、それぞれのコマはプレイヤーによらずより大きなコマの上に乗ることは出来るので、上手く他プレイヤーのコマの上に着地させることで勝手に運んでもらうことができるため狙いたいですね。難しいのは、反対により小さなコマの上に乗ることが出来ないというところで、ロバなどは積極的に動かしていかないと渋滞した場合かなり動きが制限されてしまいます。ただ、動物カードによる行動の制限もあるためロバばかり動かしていくというわけにも行かず、動く順番とく移動力を調整しながら進めて行く必要があり考えどころとなっています。
一方で、ロバは他の動物に乗せていってもらうわけにも行かず自力で進むしかないということもあって、各動物がわちゃわちゃと移動しているものの結果的にロバを如何に前に進めるかによって勝敗が決まりそうなところは少し気になったかな。
また、ニワトリは確かに妨害にはなるのですが、基本的に毎回カードプレイの後に動くためあえて自分から高い数字を出してニワトリを狙うということがありません。このこともあって、大きい数字をあえて出すということがないのでラウンドの前半は全体的に小さめな数字から始まりラウンドの後半になるに連れて大きな数字と予定調和的にプレイするながれが毎回続くのは気になりましたね。
とまあ、良くできているとは思うのです、気になったところはそれなりに気になるゲームで、もう少しレースゲームとしての起伏や爽快さがあっても良かったかなという印象でした。
ここで時間となり本日のゲーム会は終了となりました。