自宅ゲーム会246 前半 ファイアー&アクス 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和元年12月21日

 

 さて、年末も間近に迫った今日この頃ですが、本日もちい、やま、しょうに管理人といういつものメンバーによるボードゲーム会です。とりあえず全員が揃うまで先日家族で盛り上がったクラスクからはじめています。

 

☆クラスク

○概要

「相方ゲーム会14」を参照。

 

○プレイ経過

 ちい、しょうとやまが到着するまで交代しながらプレイしていましたが、とりあえず先日プレイ済みの管理人が全勝。ちいとしょうの戦いは五分五分といったところでした。短時間で決着がつくということもあって、ついついもう一戦となってしまういいゲームです。

 

 

☆ファイア&アクス

○概要

作者:SteveKendall&PhilKendall

対象年齢:11歳以上

対象人数:3-5人

標準時間:90分程度

 

 暗黒時代のヨーロッパにおけるバイキングたちとなり、各地での活躍を通して吟遊詩人たちに語り継がれる存在となることを目的としたゲームです。

 

①手番になると「乗組員か品物、ルーンカードを補充」「ロングボートでの移動」のいずれかを7アクションまで行います。

②補充アクションは冬営スペースでしか行えず、一旦出航すると再び帰港するまでロングボートで各地に移動してタスクを実行し基本的に消費するのみとなります。

③移動には各海域毎に難易度があり、難易度の高い海域でより多くの日数を移動しようとすると乗組員や品物を消費しなければなりません。

③各港に移動すると「交易(品物と勝利点の交換)」「襲撃(街トークンの獲得)」「移民(乗組員の配置)」のいずれかを行うことが出来ます。

④「襲撃」と「移民」は乗組員を投入しダイスによって成功判定が行われます。価値の高い街ほど判定が難しくなっていきます。

⑤ゲーム中は常に3つのサーガ(目標)が公開されており、これらを達成することでサーガカードを獲得することが可能です。

⑥乗組員がいなくなるか、手番中の任意のタイミングで冬営スペースに帰港することが出来ます。

⑦手番を繰り返し、サーガカードの山札がなくなってから3ラウンドが経過したところでゲームは終了となります。

⑧ゲーム中に獲得した交易や襲撃による得点に、多くの街を襲撃したプレイヤーへのボーナス、移民による得点、多くのサーガを達成したことによる得点を加え、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人が赤、ちいが黄、やまが緑、しょうが青となっておりゲーム開始時の様子です。マップは東西南北の海域に分かれてそれぞれ航海の安全日数が異なっています。

 各プレイヤーのロングボートが左手前の冬営スペースに配置されていますが、ここはいわゆる盤外扱いで、海域に出航する場合はその近くにある3つの母港ののいずれかからスタートすることになります。

 各地にある丸い円が港で、一部の港に配置されている街や城のトークンが襲撃の対象となる港となっています。

 

 序盤。全員が準備から出航を経て冬営スペースに帰港したところです。管理人とちいは大勢の乗組員を引き連れ襲撃を狙いますが特に管理人の出目は悪く、最も難易度の低いランクの街を1箇所成功させるのに乗組員2人を失う(成功率2/3で、2回失敗。)という状況で、2箇所目を襲撃に失敗したところで乗組員がいなくなり強制的に帰港させられてしまいます。やまとしょうの序盤は交易を優先しています。

 

 徐々に移民も始まっていますが、順調なちいややまに比べると管理人はやや出遅れといった感じです。しょうはそもそも移民にそれほど積極的ではなく、この辺りから交易をやめ襲撃に重点を置いているといった感じです。

 

 中盤。管理人の出目もようやく安定しだし、3箇所の大都市の一角パリを襲撃により陥落させ、さらその近辺に移民を進めています。

 

 後半。サーガと関連した北方の海での活動を積極化させるやま、東部の海で移民を進めるちい、相変わらず各地で襲撃を続けるしょうといった中で、中盤までの出遅れを取り戻すため他の3人が放置していた地中海を対称にしたサーガ達成のため、交易のための品物を満載し一人南方に向かいます。ここで、ちょうど地中海を対称にしたサーガが追加で出現したこともあり大きく得点を稼ぎます。

 

 最終的な盤面はこんな感じでゲーム終了となります。得点計算を行うと、街の襲撃以外大きな得点減のなかったしょうが4位、東部に手広く移民しているもののサーガの達成数が少なかったちいが3位、序盤の出目の残念さからすると中盤以降頑張り何とかちいをかわした管理人が2位、移民による得点に加え北方を対称にしたサーガを数多く集め大きな得点につなげたやまが1位という結果でした。

 

○評価

 拠点である冬営スペースで必要なものを積み込み、ヨーロッパ各地へ赴いて交易や、街の襲撃、街への移民によりバイキングとしての名声を高めていくことを目的としたゲームで、システム的にはアクションポイント制のピックアンドデリバリーといった感じになっています。手番毎に7アクションと若干多く感じますが、冬営スペースでは1アクションにひとつ必要なものを積み込むだけですし、一旦出航するとアクションとしてカウントするのは港や海の間の移動だけとなってそれほど複雑なアクションはなく、プレイ時間などからするとルールとしてはかなり分かりやすい部類といえます。

 とはいえ、どの程度の品物や乗組員を積み込んでから出航するかというのは重要で、一旦出航すると手持ちの範囲で各地に赴きタスクの達成を行わなければならないため当然満載にした方が行動範囲は広がりますが、各地でのタスクの達成は早い者勝ちなので最低減の荷物をもって出航したプレイヤーに先に狙いのタスクをおさえられるということもあります。あまり多く荷物を持っていっても帰港時に残ったものは破棄しなければならないということもあり、積荷から帰港までのサイクルを如何に効率的に行えるようにアクションを選択していくかというのが考えどころとなっています。

 また、交易、襲撃、移民の3つのタスクについて、交易は得点としてはそれほど大きくないものの確実に達成できるという点と襲撃や移民の難易度を下げるという効果があり、襲撃はやや確実性に欠けリスクの割に得点としてもそれほど高いとはいえないものの移民の下準備として必要、移民は手間とリスクの分大きな得点につながる可能性があると、それぞれが関係性を持っているのは面白いところといえます。これらはゲーム終了時に得点となるサーガとも関係しており、公開されているサーガや他のプレイヤーが何を狙っているかというのを踏まえてどのタスクを達成するのか準備を行っていく必要があります。ちなみに、サーガの多くは複数の港でタスクの達成を求められますが、サーガを獲得できるのは最後の港で達成したプレイヤーのみとなっており、タスク達成のタイミングというのは悩ましいところですね。

 バイキングがテーマの割に直接攻撃的な要素はほとんどなく(ルーンカードによる妨害が多少ある程度)比較的穏当な内容というところは好みがあるかな。ただまあ、ゲームとして大きく気になったところはなく、とりあえず冬営スペースでの準備に始まり、どこでどんなタスクを達成していくかの計画性が大切ながら、他のプレイヤーの行動や、襲撃や移民におけるダイスのブレなどで思い通りにいかないままならなさをどうしていくかが面白いゲームになっていると思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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