自宅ゲーム会200 前半 ミュルスガリガス 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成31年4月30日

 

 さて、いよいよ本日は平成最後の日&ブログをはじめて200回目の自宅ゲーム会となります。我ながらよく続いてるなあと思いつつ、割と長い間積んであった大物をプレイできたというのはありますが、特段何か特別なことをしたというわけでもなく管理人、ちい、やまといつも通りの3人によるゲーム会ですw

 とりあえず、先に到着したちいとやまの到着までのところで手軽なゲームをプレイしています。

 

☆ミュルスガリガス

○概要

作者:PhilLeduc

対象年齢:10歳以上

対象人数:2人

標準時間:20分程度

 

 古代ローマのガリア戦役をテーマに(といってもデザイン的にはそんな雰囲気は全くなかったりするのですがw)、石壁を配置し敵の侵入を防ぎつつ、上手く敵陣を突破することを目的としたアブストラクトゲームです。

 

①手番になると2つ重なっているいずれかのコマを移動させます。移動のときは縦横斜めいずれかの直線方向の1マス先と2マス先にそれぞれコマを1つずつ配置します。1段だけのコマは移動できませんが、その上にコマが移動してきて2段になると再び移動が行えます。

②相手プレイヤーの1段だけのコマは隣接する2段のコマで除去が出来ますが、その際は自分の2段のコマも1つ除去します。

③これらを繰り返し、相手側の一番奥の列にコマを移動させるか、相手側が手番を行えなくなると勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。お互いの手前に2段に重なったコマがありこれらを上手く崩しながら進めていくことになります。

 

 お互いの侵入を防ぎつつ、徐々に自分のコマを敵陣に切り込ませていきます。

 

 最終的には管理人が上手く突破し勝利となりました。

 

○評価

 2つ積み重なったコマを崩しては重ねてを繰り返しながら進めていくという独特の動かし方が特徴なゲームです。

 やはり面白いのはその動かし方で、一旦崩し1段になったコマはそのままでは動かすことが出来ないため、先々他のコマをどう移動させて2段に戻すのか、そうやって2段にしたコマを再度どう動かして他のコマを移動できるようにしていくのか、コマ同士の連動を踏まえて動かしていくことが必要となってきます。ただ、当然相手プレイヤーがいるため単純に自分の移動というものだけを考えて進めればいいわけではなく、崩そうとする方向に敵プレイヤーのコマが1つでもあると進むことができず、妨害は1段になってしまったコマもほぼ2段と変わらない役割を担うことが出来るため、上手く配置して相手プレイヤーの移動を制限していくことも大切です。前線を押し上げるコマたちと防御線を引くためのコマの役割をどうつけながら、もしくは上手く切り替えながら手番手番にコマを動かしていくかというのは非常に考えどころになっています。ちなみに、手詰まりになっても敗北となるので、突破したりされたりだけを考えすぎて動けなくなるということがないように注意も必要です。

 また、2段のコマで隣接する1段のコマを除去することは出来るのですが、この時は両方のコマを1つずつ除去するので一方的な攻撃ではなく、相手のコマの位置取りによっては自分が不利益を被る可能性もあります。上手く使えば膠着した状況を打破できる可能性があるとはいえ、使いどころは悩ましくなっています。

 大きく気になるところはないのですが、ゲーム開始時の見た目が2段に重ねたコマが並んでいるだけと、かなり地味であまり面白そうに見えないところは残念なところかな。とはいえ、とりあえずコマの独特な動きによる攻防は意外とガリア戦役(かどうかは別としても戦闘)というテーマらしさも感じられ、シンプルながら非常によくできたアブストラクト系のゲームだと思います。

 

 

☆ペントアップ

○概要

「自宅ゲーム会198 後半」を参照。

 

○プレイ経過

 この日は写真を取り忘れたので、これは前回の写真ですw

 乱入してきた長女と長男がペントアップをしたいというので準備。子どもたちの勝負を管理人たちでフォローしつつ、結果としては長男の2連勝という結果でした。

 

 

 ここでやまが到着し、ここからは3人でのプレイとなります。

 

☆バスティーユ

○概要

作者:ChristophBehre

対象年齢:10歳以上

対象人数:3-4人

標準時間:60分程度

 

 フランス革命を成功させるためにパリに点在する各所へ影響力を広げ、支援者の支持を集めるなどの準備を行い、成功へ最も貢献した派閥となることを目的としたゲームです。

 

①手番になると影響力タイルを1枚任意のエリアの空きスペースに配置します。

②順に手番を行い全てのプレイヤーの影響力タイルがなくなると、各エリアのアクションを順番に実行します。

③アクションを実行する際は、より数字の大きな影響力タイルを置いたプレイヤーに優先的に処理を行います。エリアによってアクション自体に影響力の数字の多寡が影響するものと、影響のない場所があります。

④これらを4ラウンド行うと中間決算となり、この間に獲得したキャラクターカードや、バスティーユトラックの進捗状況、支援者コマによって得点を獲得できます。

⑤8ラウンド経過した時点で、最終決算を行います。キャラクターカードやバスティーユトラックによるものの他、ゲーム中に獲得した指令カード(目的カード)や未使用のコインや支援者コマによる得点が追加されます。最後に、武器を装備していない支援者は減点の対象となり、最も得点の多いプレイヤーが勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人が赤、ちいが白、やまが青でゲーム開始時の様子です。盾の形をしたタイルは影響力タイルで、ゲーム開始時には1と2のタイルしか所持していませんが、アクションによってより大きな数字のタイルと交換することが出来ます。

 ボードの右側に並べられているタイルはラウンド毎にボーナスをもたらします。

 中央のトラックがバスティーユトラックで、バスティーユでのアクション以外にも色々なボーナスでコマを進めることが可能です。

 左下のアクションでは支援者コマを袋に追加することが出来、決算のタイミングで自分のコマが引かれればボーナスを受け取ることが出来ます。

 

 最初のラウンド、影響力を配置したところはこんな感じになります。

 積極的に影響力タイルを強化しつつキャラクターカードを集めるちい、バスティーユトラックを進めるやま、支援者コマを袋にどんどん入れていく管理人といった感じでゲームは進んでいきます。

 

 中間決算終了時。支援者コマによるボーナスを中心に、キャラクターカードの数自体は他の2人より少ないながらきちんとボーナスを受け取れるような選択をしていた管理人がリードといった感じで、残り2人はとんとん。

 後半戦に入ると、より積極的に指令カードとキャラクターカードを獲得するちいに対して、やまは支援者コマの投入も増やし、管理人はバスティーユトラックを上げつつ引き続き支援者コマの投入といった感じでゲームは進んでいきます。

 

 8ラウンド目が終了し、最終決算直前の状況です。この時点では管理人が2人を引き離していましたが・・・

 

 有効な指令カードが1枚しかなかった管理人に対し、多数のキャラクターカードにより多くの指令カードを達成したちいが一気に追い上げを見せ逆転。ちいの勝利となりました。やまも指令カードの達成はそれなりにあったものの、農民(緑)主体のキャラクターカードはコストが安い分得点要素は弱く、追い上げにはそれほどつながらず3位という結果でした。

 

○評価

 革命下にあるフランスを舞台に、ワーカーである影響力タイルを各エリアに配置しながらアクションを実行するワーカープレイスメント系のゲームとなっています。8ラウンドとなるとワーカープレイスメント系にしてはやや長めに見えますが、常にワーカーは各プレイヤーが3つしかないのでさくさく進み思ったほど冗長さは感じず、各ラウンドのみとなるボーナスなどもあり、ラウンドラウンドに限られたアクションの中でどの要素をおさえていくのかというのが考えどころです。ちなみに、キャラクターカードは大きな得点要素につながりますが、その分計画的に武器を集めないとゲーム終了時に減点となってしまうところなどはよくできているなという印象です。

 特徴的なのはワーカーに強さがあるところで、より強いワーカーを配置することで各エリアでは強力なアクションを優先的に実行することが出来ます。ただ、強化をするためにはワーカーをそのためのエリアに配置しなければなりません(1ラウンド使用する)が、せっかく強化をしても選択の優先度以外に強さの影響がないエリアもありますし、そもそも各エリアのスペースは比較的少なめでワーカーを置けないと意味がないというところもあります。このため、どのワーカーをどこまで強化しどのアクションに投入するか、このあたりのバランスも悩ましいところとなっています。

 大きく気になるところはありませんが、プレイ人数によるマップの調整等はないので、今回プレイした3人なら少し緩めで、おそらく4人ならより厳しくなりそうというところはあったかな。とりあえず、目新しいという要素はそれほどないのですが丁寧にまとまめており面白いゲームだと思います。

 

 

 中盤に続きます。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村