自宅ゲーム会123 後半 オランダ黄金時代 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成30年2月4日

 

 引き続きちい、やま、カイとの4人でのゲーム会です。

 

☆オランダ黄金時代

○概要

作者:レオコロヴィーニ&GiuseppeBaù

対象年齢:10歳以上

対象人数:3-4人

標準時間:60分程度

 

 大航海時代のオランダを舞台に、さまざまな分野で成果を上げオランダの黄金時代の到来へ貢献することを目的としたゲームです。

 

①手番の際にはまずダイスを振り王を移動させ、止まったマスに書かれたエリアに自分のマーカーを配置しているプレイヤーが資金を受け取ります。

②手番には「移動マーカーの移動」「各ギルドの影響力を獲得」「新しい影響マーカーの配置(3つの自移動マーカーが影響マーカーの置かれていない同じエリアにある必要がある)」というフリーアクションと、配置されている影響マーカーを使用して行う「特別アクション」「オークション」を任意の順に実行します。

③影響マーカーはボード上のマップもしく影響力を持つギルド上に配置されています。手番ごとに1回、資金を支払い影響マーカーを使用することで、そのエリアやギルドに応じたアクションを実行します。

④影響マーカーを使用せず、そのアクションをオークションにかけることも出来ます。オークションは、各プレイヤーが順により高い価格の宣言をするかパスをして脱落するかを宣言し、最後まで残ったプレイヤーがオークションの開催者にその価格を支払いアクションを実行します。この時、本来のアクションに必要な金額以下で落札してもそれ以上の支払いはなくアクションを実行できます。

⑤手番の最後にボード上の影響マーカーや資金、獲得したカード等から得点を計算します。最初に33点を越えたプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

今回は何故か写真をほとんど撮っておらず少なめ(汗)

 ゲーム開始時の様子です。管理人が赤、青がちい、緑がやま、黄がカイとなります。

 ボードのマップ上に配置されているタイルが影響マーカーで、コマは移動マーカーとなります。移動マーカーを3箇所にまとめることで影響マーカーと交換することが出来ますが、影響マーカーは各エリアに1つしか配置できないため早い者勝ちです。

 

 各エリアの色は実行できるアクションを表していますが、移動マーカーをマップ上に追加する「緑」以外は基本的にボード右に並べられた対応した色のカードを購入することになります。それぞれの色のカードには特徴があり「黄」は資金の獲得、「青」は種類を揃えることで植民地への影響マーカーの配置、「赤」は勝利点となる芸術品の獲得(ただし、購入後同じアクションを用いて一定回数投資を行う必要がある)、灰色は得点は低いながら勝利点が獲得できるカードや、王の収入を増やすカード等のほか、他の色と同種のカードも混じっている、といったものがあります。ちなみに、ゲームスタート時には管理人が緑、ちいとカイが黄、やまが青のエリアに影響マーカーを配置しています。

 

 右中央にあるのは植民地で、青カードの効果によって影響マーカーを配置することができます。ここでは「黄」のカードより多くの資金が獲得できる「橙」のカードの購入が行えます。

 右奥の表はギルドで、ここはより多くの資金を投資することでそのギルドに影響マーカーを配置することが出来、アクションを実行することが出来ます。

 周囲にあるのは王の移動トラックで、このトラック上を王が移動します。

 

 

 序盤、黄のアクションの実施ができ資金の獲得が容易なちいとカイはコンスタントにゲームを進めます。その一方で管理人は開始早々移動マーカーを増やし、青のエリアに2個目の影響マーカーを配置した上で、移動アクションを売っぱらって資金を捻出しながら青のカードを買いあさり、植民地への影響マーカー配置に成功します。ほぼ管理人と同じ状況のやまでしたが、青アクションは管理人しか積極的に競りに行かなかったこともあり、序盤の資金繰りで苦労しやや出遅れます。

 

 中盤に入ると、植民地で獲得した資金を背景に管理人が有利に進めます。また、序盤は資金難で苦労していたやまも植民地への影響トークン配置に成功したことや、中盤には植民地の有用性が分かり、青アクションの人気が高まったことで資金難を解消して追い上げを見せます。

 

 終盤の様子です。最後はマップ上の4箇所に影響マーカーを配置しているちいと、3箇所の植民地にマーカーを配置している管理人がゴールとなる33点ラインを競い、そこにやま、カイと続いていましたが、ぎりぎりのところで管理人が先に到達し勝利となりました。おそらくちいもあと一手番回ったら到達していたのでかなり危ういところでしたね。

 

○評価

 陣取り的な要素あり、競り的な要素あり、そして資金のマネジメントが重要なゲームでもあるのですが、全体を見たときに一言で「陣取り系」といったようにいえない、非常にどういったゲームかという表現が難しいゲームです。

 このゲームで特徴的といえるのが自分のアクションをオークションに出せるというところだと思います。まあ、アクションなら自分が実行した方が有利で、いくら収入が得れるとはいえ他プレイヤーに使わせるのは損と一見思わなくもないのですが、このゲームはほぼ全てのアクションには基本的にお金が必要となります。反面、序盤はダイス目次第の王によるものか黄カード以外は収入源がなく、特に黄のアクションを実行できないプレイヤーにとっては資金繰りというのは非常に難しいものとなります。そこで重要となってくるのがこのオークションで、これは自分のアクションを売却することで資金を獲得する手段となります。当然他プレイヤーがどこまで競るかにもよるので、収入源として不確かではありますし、落札者は競り値でアクションを実行できるため他プレイヤーを利することもありますが、そもそも資金がなければ何も出来ないため、このオークションを活用して資金を集めるかというのは大切になってきます。

 また同時に、ボード上には各箇所1つずつしか影響トークンの配置が出来ず、自主的に影響トークンを外すことがない限り(ただ、ギルドを除き基本的に外すことはないと思われる)影響トークンが移動することはないため、如何に自分が必要とするアクションを早くおさえるかと言うのが必要になってきます。というのも、上記の通り資金は重要なのですが資金がどれだけあってもこのゲームにおいてカード購入や移動マーカーの追加といったアクションは影響トークンを配置しない限り自主的に実行することができず、配置できない場合は誰かがオークションを行うまで待ち、そこで競り勝つ必要があります。影響マーカーの配置は勝利点にもつながるため無視は出来ず、どこに配置するかも含め悩ましいところです。ちなみに、ギルドだけは若干勝手が異なり、他プレイヤーが影響マーカーを配置していてもより高額な投資を行うことでマーカーを置き換えることが出来ます。ただ、勝利点にもならなずオークションも行えないので、ピンポイントで必要なアクションを使用するのに使う感じになりそうかな。

 一方、早期にある程度資金を稼ぐ手段がないと行き詰る可能性があることは確かで、序盤の資金繰りに失敗すると半分脱落となりそうなのは気になるところかもしれません。黄アクションを持たない場合、よほどダイス目に恵まれない限りはオークションを上手く使っていく必要があると思うのですが、せっかくの自分のアクションをオークションにだすことには抵抗がありそう(今回のプレイでも管理人以外は序盤そんな感じでした)ということもあって、この辺のとりまわしは少し難易度が高いのかなという感じです。

 ちなみに、ゲームスタート時にいずれかのエリアに影響トークンを配置してゲームを始めますが、ここに強弱があり初プレイヤーにとって罠になりかねないのは注意が必要です。まず、上記の通り資金が非常に重要なゲームであるため、自主的に資金を集めることが出来る黄アクションが強く最初に選んだ方が有利というのはあります。また、青アクションであれば早々に植民地を押さえより多くの収入を得るチャンスがあることや、緑アクションであれば初手で他エリアに影響トークンを配置できるというメリットがあり、まだまだ勝負にはなると思います。その一方で、ランダム要素の強い灰や、得点にしかならない赤というのは正直これを選ぶとかなり厳しくなるのは確かです。まあ4人までが上限のため、この二つを除く範囲で選べばいいので、致命的というものでもないですし、プレイしてこう感じたというだけなので要検証ではあります。

 あとは毎手番ダイス×2で王が移動しますが、どうしても移動歩数が多くなるため微妙に手間だったりしましたね。ここは1-6の出目に応じた割り当てでも良かったような気がします。ついでに得点トラックのようなものがあれば得点管理が楽だったかな。

 とりあえず、いくつか気になる点を上げましたが、全体的に面白さが分かり難いというところはあり、今回のメンバーでも評価が分かれたゲームだと思います。とはいえ、オークションなどを活かして上手く資金を稼ぎ、その稼いだ資金をどう使って得点に結びつけるのかが悩ましく、個人的にはしっかり楽しめたタイトルです。

 

  

☆メモアール

○概要

「自宅ゲーム会119 後半」を参照。

 

○プレイ経過

残り時間も少なくなったので、最後は4人でこれを。

 ちいとカイは初プレイでしたが、管理人&やまの年寄り(というほど年をとっていませんがw)軍団とちい&カイの若手軍団という構成(別にチームプレイではないのですが)のためちいとカイ有利かと思われましたが・・・

 

 勝負はちいとやまが上位争いをし、管理人とカイが下位争いをするという展開でした。

 初プレイの2人も含めこの覚えられなさに終始笑いが絶えなかったですね。

 

 結局、ちいとやまが勝ち数は互角ながら、カードの引きでやまの勝利となり、ついでちい、1枚&1点のみの管理人が3位、勝ち数なしのカイが4位という結果でした。

 何とか年上の威厳を保てた(のか?)という結果でしたねw

 

 

 ここで時間となりゲーム会は終了しています。

 

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