自宅ゲーム会67 前半 ミケリノス 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成29年4月8日

 

 先週に引き続きのゲーム会ですが、今回はちい&しょうに加えてやまが参加となり計4人でのゲーム会です。とはいえ、しょうよやまは午後からで、いつものように午前中は朝から来ていたちいと2人でゲームをしています。

 

☆ミケリノス

○概要

作者:NicolasOury

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30-60分程度

 

 後援者のために働く考古学者となって、エジプト各地を発掘しつつ、その出土品の展示場所として博物館のよりよい部屋を確保することを目的としたゲームです。

 

①ラウンドの始めに、プレイ人数に応じたキューブを受け取り2枚の土地タイルからなる地域を所定の数ほど作りラウンドを開始します。

②手番になると、いずれかの地域の任意の場所にキューブを1つ置くか、既に置かれているキューブに隣接するよう2個のキューブを置くかを行います。この時代わりに、後援者の能力を使用することも可能です。

④手番に行動がしたくない(できない)場合には、パスを行います。パスをすると、手番順マスの最も少ない空きマスにディスクを配置します。

⑤全プレイヤーが手番をパスすると、地域の確保を行います。各地域で最もキューブを配置しているプレイヤー(同数なら手番順マスが少ないほう)は「土地タイルの獲得(地域を構成する2枚のうちどちらか)」か「博物館にキューブの配置」のどちらかを行います。2番目にキューブが多いプレイヤーはトップがえらばなかった報酬から選択します。

⑥土地タイルはゲーム終了時に得点となるとともに、ラウンド毎にタイルに書かれた後援者の能力を使用することができます。博物館は、それぞれの後援者の書かれたタイル1枚あたりの価値を高めることが出来ます。

⑦4ラウンドが経過するとゲーム終了となり、得点計算を行います。得点は、5種類の後援者のセットによるボーナスと、後援者ごとに「タイルの数×博物館の配置状況による価値」で計算し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。なお、博物館へのキューブの配置がなければ、タイルの価値は「1」となります。

 

○プレイ経過

 管理人は赤、ちいは白、2人プレイ用のヴァリアントとして中立が緑です。左が博物館ボードで、円状のエリアを押さえながら、5種類の後援者の得点効率を上げていきます。また、右側が4つの地域となり、それぞれ2枚のタイルが組み合わさって構成されています。各地域が分かりやすいように4つを離しておくようルールでも推奨されていますが、隣接する地域はつながっているとみなします。

 

 第1ラウンドが終了したところです。このラウンドは後援者の特殊能力もなくお互い狙いのタイルに向けてキューブを置きつつ、緑の中立キューブを妨害に使っています。このラウンドタイルの確保に管理人が3箇所に絡み、ちいは2箇所で絡んでいます。序盤ですが、後援者2枚、手に入れたばかりの後援者の得点効率を上げるため博物館に一つキューブを配置しています。

 

 2ラウンド終了時です。このラウンドからお互い後援者の能力を使用しだします。管理人は既にあるキューブに隣接して配置する際のキューブ数追加と、障害物であるピラミッドにキューブを置ける能力です。それに対し、ちいはキューブが1個もらえる能力と、隣接しない配置のときに2個続けて配置する能力で、それぞれそれらを使いながらゲームを進めます。

 ちなみに、得点はある程度同じタイルを確保した方が効率がいいため、この後はお互いこれらを中心に確保していきます。

 

 3ラウンドが終わるころです。管理人は隣接するキューブを追加で置ける能力を使用し、キューブを無くす作戦に出ます。ちなみに、キューブの個数がタイの場合、手番を先に終了した方が勝者となります。

 最低限の数の配置で上手くタイとなるようにキューブを配置して行き、おかげでこのラウンドは全ての地域でタイルの確保に混ざることが出来ます。

 

 最終ラウンドは地域が2箇所増えます。前のラウンドで残したキューブがあれば使用できるのですが、お互いに温存はなく、地域の広さに対してキューブを置ききれない状況となります。こんな感じでスカスカのエリアもありますが、ゲーム終了です。

 ちなみに、管理人は前ラウンドと同じく、上手くタイとなるようキューブを配置しながら早めにゲームから抜ける作戦です。

 

 ゲーム終了時の博物館の様子です。お互い数の多いタイルが5点になるように博物館の確保をしています。5点となるカードの種類はちいが多いですが、実際のタイルの数で管理人が上回っており、さらにセットコレクションも揃えた管理人が勝利となりました。

 

○評価

 とりあえず気になるところというか突っ込みどころから。発掘、博物館の展示というテーマからすると、「テーベ(「ボドゲ紹介5」を参照。)」あたりをイメージしますが、そのイメージとは大きくかけ離れたかなりアブストラクトチックな陣取りゲームで、発掘現場でも博物館でも陣取りをしており、正直ゲーム中にこのテーマをイメージする部分はほとんどないです。コンポーネントにキューブがありますが、このサイズだと取り扱い難く、ちまちましたゲームという印象を受けることもあり大きいサイズにするかいっそミープルのような人型にしても良かったんじゃないかなあという感じです。

 と、否定的な感じで書き出しましたが、発掘現場ではランダムに構成される地形をみながら、出来るだけ多くの地域で2位以内に入れるように限られたキューブを効率よく配置していく必要があります。ここで面白いのはタイの時の処理で、タイの場合は先にラウンドから抜けたほうが上位になります。そのためラウンドによっては、タイを取れるだけの条件を満たしたら早めに抜けキューブを温存(温存したキューブは次のラウンドで使える)するのも作戦となりますね。

 また、おさえたタイルによって次のラウンドから後援者の能力が使えるようになるため、どの地域(というかタイル)を狙うのか、そしてラウンドが進みタイルを確保するにつれ使用回数の増えていく後援者の能力をどう有効活用していくかも陣取りで有利に進める重要な点となります。

 その一方で、地域でのマジョリティに勝利した場合の選択肢として、タイルの代わりに博物館にキューブを配置し、タイルの得点効率をあげることができます。この博物館、タイル1枚が1点という初期状態の得点に対し、最大で1枚5点というのはかなり大きく、勝利のためにはほぼ必須となっています。しかしながら、そのためにはタイルの入手をあきらめなければなりません。後援者の能力が使用できるようになりそもそも持っていないと得点にならないタイルと、タイルの得点効率を大きく上げる博物館、このどちらを確保するかというのはこのゲームの非常に悩ましいところです。

 基本的には、序盤はタイルで陣取りを有利に進めつつ、博物館で狙うエリアの目星をつけてから博物館だとは思いますが、博物館のエリアは早い者勝ちであまり広くないこともあり、他プレイヤーの狙いも推測しながら早めに動くことも求められます。

 全体的に見た目が地味で、ゲーム画面を見てもあまり面白そうという印象を受けにくく、テーマに引かれてプレイしてもテーマをほとんど感じられないゲームではありますが、陣取り系のゲームとしてみてみると発掘現場、博物館の2段階の陣取りで、マジョリティに勝利したときの2択は非常に悩ましくなっており面白いゲームだと思います。

 

 

☆アトランテオン

○概要

「自宅ゲーム会65 前半」を参照。

 

○プレイ経過

 管理人が白、ちいが黒でゲームを開始します。

 

 この時もルールを誤ってキングにもマーカーを配置しています(汗)

 中央を境に、手前を管理人、奥をちいが押さえるようにタイルを配置しています。ゲームも中盤を越えていますが、この時点でキング、タワーともに勝利条件を満たせなくなっており、残りはマーカーをどちらが配置しきるかの勝負になっています。

 

 最終的にはちいが手番にマーカーを配置しきったためちいの勝利となっています。

 

 

 

☆ロンドン掠奪事件

○概要

「相方ゲーム会2」を参照。

 

○プレイ経過

 かなり久々のロンドン掠奪事件です。

 

 狙うカードを考えますが、下段に固まった黄色は概ねちいが確保します。その一方で、その間に溜め込んだカードを使い、管理人は青を狙ってカードを確保していきます。

 

 そんなことをしていたので、真っ先になくなる中央の2列w

 これで赤と青は迷宮入りの可能性がなくなります。ここから赤と紫のカードを集めるちいに対し、破壊を活用して妨害をし紫を迷宮入りさせようとする管理人で駆け引きがありましたが、最後に手札のカードが足りず、結局一手差で迷宮入りしたのは一番手前の列の緑。

 

 青の掠奪品を確保した管理人に対し、赤紫黄と3つの掠奪品を確保したちいと敗色濃厚でしたが、実際に得点集計すると、23対40とダブルスコアに近い差をつけられてちいの勝利となりました。

 

 久々にプレイしましたが、商人カードを必要枚数集めて証拠品カードを確保していくゲームですが、破壊と迷宮入りの2つのルールによって非常に悩ましいゲームになっており、やはり面白いです。ちいからの評判も上々でした。

 

 

 ここでお昼になったので、昼休憩を挟んで午後から再開となりますが中盤に続きます。

 

 

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