自宅ゲーム会36 前半 カール大帝 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成28年9月11日

 

 本日は午後からちいとのゲーム会です。とはいえ、タイミングが悪くメンバーが集まらなかったので、2人でゲームを開始しています。


 最初は、いつものように手軽なゲームから始めています。


☆バトルフォーヒル218

○概要

「自宅ゲーム会35」 を参照。


○プレイ経過

バトル1
 初手はちいの進撃に備え、本陣に重歩兵を配置していますが、ちい初手の砲兵により消し飛ばされてしまいます。


バトル2
 序盤からちい優勢の展開で、右翼から進撃してくるちいの部隊を防ぎつつ、何とか左翼に活路を求めようと兵を展開していますが、最後は右翼の進撃を防ぎきれず本陣が占拠され、ちいの勝利となっています。


○評価

やはり手軽で面白いと思います。



☆カール大帝

○概要

作者:レオコロヴィーニ

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30-45分程度


 カール大帝の後継者争いをテーマにしたゲームです。争いといっても戦争ではなく、フランク王国内の5つの貴族たちの支持を集め領土に城を建てたり、領土を強化したりすることで、自分の地盤を固めていくといった感じです。。

 箱絵の地味さ(というかあまり面白そうという雰囲気を出していない)、ゲーム画像からゲーム内容がイマイチ想像できないところなど、心配な部分はありますが、同作者のゲームの中ではトップクラスに評価の高いゲームだったりします。


①準備フェイズとして、スタートプレイヤーから順に1-5の書かれたチップのうち1枚を出します。同じ数字のチップを出すことはできず、一番小さな数字を出したプレイヤーから順にアクションを行います。同時にこの数字はカール大帝の移動力でもあります。

②手番には騎士を3つ、個人ボードか各領土に配置します。個人ボードに配置した場合、各色毎に最も多くの数を出しているプレイヤーが、その色の支配権を持ちます。

 領土に配置した場合、侵略や防御の手助けとなります。

③カール大帝を時計回りに出したチップの数字以内の領土を移動させ、その領土に城を建設することができます。城を建設する条件は、領土にカール大帝がいること及びその領土で支配権を持つ騎士が最多になることです。ただし、既に城が建設されている領土では城も騎士1分として数えます。

 ややこしいですが、もともと城を建てていた側の「城の数+支配権を持つ騎士の数」と、新たに城を建てる(建てたい)側の「支配権を持つ騎士の数」を比べ、数が上回っていれば領土を奪い新たな城を建てることが出来ます。
④隣り合った領土を支配していれば、その領土は合体し大きな領土することができます。

⑤手番の最後にダイスを3個振り騎士を補充します。

⑥全ての城を建てるか、領土が3個以下になった場合に最も城を配置しているプレイヤーの勝利となります。


○プレイ経過

カール1
 こんな感じで準備を行いゲーム開始です。管理人は黒、ちいは白になります。



カール2
 お互い初手番が終わったところで、それぞれ1箇所城を建てています。序盤は管理人が赤、青、緑、ちいが黄、ピンクの支配権を持ちつつ、自分が支配権を持つ騎士がいる領土へ城を建てていきます。


カール3
 カール大帝が1周したところの状況です。もう1週くらいはまだ城の建っていない領土があり、お互い個人ボードに騎士を送り、各色の支配権を争いながら城を建てていきます。


カール4
 管理人、ちいと立て続けに領土の合体が起きています。


 城の建っていない領土がほとんどなくなったこの辺りから、2人とも領土へ騎士を送り込み領土の奪い合いが始まります。

 というのも、スタート時は各領土に騎士が1人で、各自これに城を建てています。例えば、この状況でこの領土にいる騎士の支配権を奪ったとしても、騎士1VS城(騎士1相当)では同数となり、領土の所有権は移動しません。そのため、ここに更に自分が支配権を持つ騎士を送り込むことで、騎士2VS城のような状況を作り所有権を奪うという形になります。


カール5
 最初に領土を奪ったのはちいで、左上の白3個の領土の中央はもともと管理人の領土で、ここに3人の騎士を送り込み、騎士3VS城+騎士1という状況にして領土を奪っています。まあ、続く手番で同様のことをして、右下黒4個の中央右側の領土を奪い管理人も大きな領土を奪っています。


 ここからは、領土か個人ボードのどちらに騎士を送り込むべきか、お互いの場を見ながら動きますが、赤と青の支配権をちいに奪われたことで左下の領土を失い、ちいは6個からなる領土を手に入れます。


カール6
 この勢いを何とか盛り返すべく、ピンクの支配権を奪いちいの領土を奪おうと画策しますがなかなか上手くいかず、そんな中、中央上の管理人の領土が奪われてしまい、これによりちいが全ての城を配置したことでちいの勝利となりました。


○評価

  基本的にはアブストラクトな雰囲気で、お互いの個人ボードの状況や領土の騎士の数等を計算しながら、どうやって領土に城を建てていくか相手との駆け引きが悩ましくも面白いゲームです。手番ごとに騎士を配置することになり、序盤は個人ボードに配置し色の支配権を確保すれば比較的簡単に城が建っていきますが、各領土が城で埋まる中盤以降は、「色の支配権を保持しつつ他プレイヤーの支配権を奪う(個人ボードに配置)」か「領土に自分が支配権を持つ騎士を配置して優勢をとるか(領土に配置)」どちらを優先するのかで非常に悩みます。

 領土を合体させられるというのも面白い要素で、自分が支配権を持つ騎士が合流したり城が増えるので守りは堅くなりますが、一方で奪われた場合は一度に複数の城を失うと、メリットデメリットがしっかり出ており重要な判断となりますね。

 また、チップによる手番の競りは、カール大帝の移動距離も兼ねているというのが面白く、当然1を出せば隣の領土にしかいけない分最速で移動、5を出せば手番は最後だけど行き先の選択肢は多いと、手番順やカール大帝がどこに行くかは重要な要素なので、この2種類を同時に競ると手軽ですが結構な読み合いがありますね。ただ合体を繰り返し領土が少なくなってくる後半は、移動距離は対して影響がなくなってくるのが気になるというか、要素を使いきれていない分もったいないという感じです。

 他のいくつかの紹介サイトさんで気になるといわれている、騎士補充の際のダイス運ですが、確かに各色の支配権の奪い合いや、領土の攻撃や防御で騎士数が足りるかなどは、各色の騎士が必要数揃うかどうかが重要で、補充の運というのは比較的影響はあったように思います。ただ、ダイスで補充ということにしたおかげで、次手番くらいまで読めばよく(というかそこまでしか読めない)、ダウンタイムはあってもそこそこで、比較的軽いプレイ感になっていると思います。手番手番のアドリブというか目標の修正が必要になりますが、それも含めてどの騎士をどう使うのか考えるのが面白く、それほど気になりませんでしたね。
 ルールブックに初プレイはルールがあまり類を見ないことから2人プレイが推奨されているくらい、確かに独特のゲームでしたね。一見陣取りに見えないセットアップの状況とか、外箱とかいまいち興味を惹かれる要素が薄いかもしれませんが、実際のルールはそれほど難しい要素がなく、比較的短い時間ながら手番手番にしっかりと読み合いが要求される陣取りゲームとしてとても面白いと思います。

☆桜降る代に決闘を

○概要

「自宅ゲーム会33前半」 を参照。


○プレイ経過

桜4-1
 今回は管理人が初のヒミカ&ユリナに対し、ちいはシンラとトコヨです。デッキ構築の時点で、攻撃系が手薄でいいのがないとちいがかなり頭を悩ましています。


 管理人はヒミカが初なので初手から攻撃ができることに感動しつつ、ちいは得意の中距離まで距離をつめようとします。


桜4-2

 ちいは上手く距離をつめ「杭流し(オーラ無視のライフに1ダメージ、使用後は山札の上へ)」を使って管理人にダメージを与えます。


桜4-3

 一方で、ちいが得意の中距離はあと1、2歩進めば管理人のユリナの得意距離のため踏み込んで接近戦を行います。切札の「月影流」がヒットするなどそこそこのダメージを与えますが、ちいも距離を調整しつつこちらへ攻撃をあててきます。

 
桜4-5
 一進一退の攻防でしたが、終盤管理人はあえて距離をとり遠距離を狙う「ふり」をします。

 これに反応したちいは前進を選択し距離をつめますが、これが狙いで今度はカードと気力を消費して「0」距離まで接近します。


桜4-6
 そこに切札「クリムソンゼロ(0距離、対応できないと遠距離が得意なヒミカの唯一の近距離攻撃手段)」を発動させ、これがとどめとなり管理人の勝利となりました。


 ○評価

 ゲームの評価は変わらず面白いです。



☆王と暗殺者

○概要

作者:LukaszWozniak

対象年齢:10歳以上

対象人数:2人

標準時間:20-30分程度


 護衛に囲まれ自分の館に戻ろうとする暴君と、その暴君に不満を持つ民衆にまぎれ王の暗殺を狙う暗殺者をそれぞれのプレイヤーが担当する2人専用のゲームです。

①民衆の中から3人の暗殺者を決め、ボードに各キャラクターを配置します。

②ラウンドごとにラウンドカードをめくり両プレイヤーの行動力が決定されます。また、暴君側はそのラウンドに捕縛可能かどうかが示されます。

③暴君側から手番を行います。行動力分だけ、暴君は「暴君の移動」のみ、護衛は「護衛の移動」「民衆の捕縛(ラウンドで捕縛可能な場合のみ民衆の1人を捕縛しゲームから除外する)」「暗殺者の抹殺(正体を明かした暗殺者を倒す)」といった行動が行えます。また、護衛のみ移動の際に、民衆をノックバックさせることができます。

④暗殺者側は民衆が「民衆の移動」「暗殺者が正体を明かす」を行え、暗殺者は「暗殺者の移動(他に比べ身軽)」「護衛の抹殺」「暴君の抹殺(ただし王のみ体力が2あるので、2回あてる必要がある」が行えます。暗殺者は、プレイヤーが正体を明かすとした民衆と入れ替わり盤面に登場します。

⑤暴君は「館への到着」「全暗殺者の抹殺か捕縛(民衆の時点で捕縛)」、暗殺者は「暴君の抹殺」「ラウンドカードがなくなった時点で暴君が館に到着していない」のそれぞれ2種類どちらかの条件を満たせば、その勢力の勝利です。 


○プレイ経過

王1
 まずは管理人が暴君側を、ちいが暗殺者側を担当とし、初期配置を行います。スタート時には暗殺者は盤面には配置されません。

 ちなみに、ボードは両面使用になっており、こちらはB面の方で、地形が若干複雑になっています。


王2
 管理人は護衛で暴君を囲みながら前進していき、ちいはそれを囲むように民衆を動かしてきます。この時点では全然どれが暗殺者なのか分からないので、捕縛も通路の邪魔になりそうな民衆を狙って捉えていきます。ちなみに背後に回ろうとしている民衆がいますが、この民衆はブラフと思って無視していましたが、やっぱりブラフでした。

 

 
王3
 近づいてくる民衆に対し、護衛で壁を作りつつ館(中央手前)を目指します。目前に4人の民衆がいますがこの中に暗殺者がいるのかどうか・・・



王4
 ここからは館の屋根の上に配置されている護衛などで、館周囲の民衆を捕縛して暴君の道を作りますが、この中の1人が暗殺者で正体を明かし暴君に攻撃を仕掛けてきます。負傷はしたものの、暴君に切りかかった暗殺者は護衛により切り倒され、この時点で全ての暗殺者がいなくなったちいが投了します。


 ちなみに、残り2人の暗殺者は序盤の暴君を取り囲む民衆の中にいて正体を明かす前に捕らえられていました。


 続いて立場を変えてもう一戦。


王5
 こんな感じで配置します。管理人の暗殺者は館周りに2人(左下袋を持った男性、その右上杖を持った老人)、通路右上(杖を持った男性)といった配置です。


 
王6
 でしたが、ゲーム開始後「館の周りに暗殺者を置いてそう」と言ったちいが、早々に暗殺者を1人捕縛します(もちろんちい自身は正体はわかっていません)。少しして、もう1人の老人の方も捕縛されてしまい、残りは1人となります。

 

 こうなると、何とか1人を暴君に近づけて、連続で攻撃をあてたいところで、暴君を民衆で包囲しながら暗殺者を近づけることを狙いますが、護衛に押し戻され近づくことができません。


王7
 結局、暴君が館までたどり着いてしまったのでゲームセット、管理人の敗北となりました。暴君が館に入るのを眺めるしかない暗殺者です。


○評価

  暗殺者側は全ての民衆をコントロールでき、普通の民衆を回り込ませて見たり、暗殺者をあえて護衛に近づけてみたりと、この辺ブラフを織り交ぜた駆け引きが面白いです。暗殺者は3人いるので行動力の関係から、大体2人は暴君に攻撃を仕掛けないといけませんが、残った1人は護衛を始末して残りの2人をサポートするのに使ったり、上手くすれば1人の暗殺者で暴君を倒すことも可能ではあります。(民衆の行動力は4か5で、暴君への攻撃には2必要です。暗殺者が暴君に接近していれば1ラウンドに2回攻撃を行い倒すこともできます。暗殺者は護衛にあっさりやられるので基本的には正体を明かし攻撃したら次の暴君の手番には倒されます。)

 一方の暴君側は、相手のどの民衆が暗殺者か分からず、びくびくしながら近寄ってくる民衆を捕縛したり押しのけたりと、相手の動きからどの民衆が暗殺者かを推測しながら前進していくのが面白いです。暴君は基本的に1歩か2歩しか移動できない、ラウンドの関係でほとんど遠回りができないと、暴君に「さっさと動け!」と言いたくなりますが、このせいで余計に守ってあげないととも思いますねw

 ラウンドによって捕縛ができるかどうかが運なところは気になるかもしれませんが、暴君側は出来ないなら出来ないなりに動き、民衆はこれを狙って一発逆転を狙えたりというので、アクセントとしていいんじゃないかなあと。実際、毎ラウンド使えたら暴君側は近づいてくるのを片っ端から捕まえるだけの推理も何もないゲームになりそうですし。

 暗殺者側は3人の暗殺者をどう使って暴君に2ダメージを与えるか、暴君側はどう暗殺者っぽい民衆を暴君に近づけず捕縛していくかと、2人専用の正体隠匿系のゲームとして、ルールも難しくなく手軽なゲームです。

 

 ここまで2人でしたが、たまたま手が空いていたおやじを誘いここからは3人での後半に続きます。初プレイの「カール大帝」は少し変わったゲームですがとても面白かったです、とりあえずコロヴィーニが管理人に合ってるということは確かですね。

 


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