とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年6月22日

 

 引き続きやま、まさとの3人でのゲーム会です。

 

☆エンバーカデロ

○概要

作者:AdamBuckingham&EdMarriott

対象年齢:12歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:60-90分程度

 

 ゴールドラッシュの真っただ中にあるサンフランシスコにおける居住地不足を解決するため、桟橋や船を活用していき上手く居住地を確保していくことを目指すボードゲームです。

 

①手番になるとカードを1枚プレイし、船の配置、建物の建設、カード効果の発動のいずれかを行います。

②船や建物を配置すると資源が獲得できますし、建物はそれぞれ固有の能力を持っています。建物の建造には必要な資源を所持していなければなりません。

③船や建物の建設、カード効果等で構築物を配置できます。建物はこの構築物を必要な数揃えた上に建設することができます。構築物建設の際、他プレイヤーの構築物に隣接すると議会トラックが進みます。

④手番の最後にカードを1枚購入します。購入したカードも含め手札を1枚次のラウンドに温存します。

⑤これらを繰り返し、5手番行うとラウンドが終了します。ラウンド終了時には得点計算が入り、資金の獲得などが行えます。

⑥3ラウンドが経過したところでゲームは終了となり、最終得点を計算し最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が赤、やまが緑、まさが青でゲーム開始時の様子です。

 

 第1ラウンド終了時の得点計算は桟橋ごとに隣接する構築物のマジョリティということで積極的に絡みに行った管理人が一歩リードです。

 

 2ラウンド終了時。ラウンド終了時の得点計算では負けていたものの、道中の建物の得点で何とか逃げています。

 

 しかしながら、3ラウンド目はやまが建物で大きく得点を稼いだことで逆転を許してしまいゲーム終了時には10点以上の差ができていました。とはいえ、3ラウンド後半に沈没船(建物建設のコストのひとつで、資源をもたらす船をひとつ沈めることでコストを適用したことになる)の数×2だけ議会トラックを進めるというカード効果を2連続で使って一気にトラックを進めることに成功していた管理人は…

 

 最終得点で逆転。沈没船の数が得点になる建物効果も含めて大きく得点を伸ばしたことで、なんだかんだと差をつけての勝利となりました。

 

〇評価

 ゴールドラッシュに沸くサンフランシスコを舞台に、急激に増える人口に対応するため桟橋と船を活用して居住区を創設していくボードゲームです。

 基本システムはカードをプレイし対応する船か建物を配置していくとシンプルですが、建物の建設は事前に船を建設して資源を確保するとともに、構築物で土台を確保しておかなければなりません。議会や桟橋のマジョリティといった固定の決算条件、ゲーム毎に異なる得点カードによる追加の条件なども見据えながら、どのように構築物を広げていくか(横だけでなく縦にも)というのは考えどころになっています。ちなみに、配置の代替として発動するカード効果は構築物の配置や臨時の資金、議会トラックの上昇などゲームの進捗に必要な要素を多く含んでおり(逆にこれ以外で確保しにくいものが多い)、手札をどのように使うかというのも難しいですね。

 また、手番の最後に1枚を購入し1枚を次ラウンドの手札として仕込んでいくという仕組みは非常に特徴的です。これにより、ラウンド中は手番が来る毎に選択肢が減っていきますし、次ラウンドにどのような行動がとれるかというのが決まっていくため(当然次のラウンドは次のラウンドでカードの購入ができるため完全には決まりませんが)、2つのラウンドを合わせてどのように動くか、その計画的な選択が悩ましいものとなっています。

 加えて見た目も良く、基本的なゲーム内容に不満はない完成度の高いとても面白いゲームになっていると思うのですが、一点だけ船タイルや建物タイルの上には構築物がしっかりとはめて配置できるのでずれなどが生じないのですが、建物タイル自体は構築物の上にただ置くだけとなっておりずれなどが生じやすくなっています。ゲームの後半になると構築物同士の間は狭いところも増えてきますし角度的に起きにくいというケースもあり、さらにこれを最大で4段積み重ねることになるため、どうしても崩れるというリスクがあって構築物を置く都度気を使わなければなりません。いわゆるバランスゲームというわけではないので、変なところで気遣いが必要なところはもう少し何とかしてほしかったなあという感じでしたね。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了となりました。

 

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令和6年6月22日

 

 さて、本日はやま、まさが参戦し3人でのゲーム会となりましたが、まずはこちらのタイトルから。

 

☆ダーウィンズチョイス

○概要

作者:MarcDür&SamuelLuterbacher&ElioReinschmidt

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:60-120分程度

 

 ここ最近ダーウィンの名前を冠するタイトルを多く見かけますが、本作は動物のパーツに分かれたカードを組み合わせ様々な環境に適応する動物を作りあげ大陸で生存と覇権の獲得を目指すというタイトルです。

 

①手番になると、新たな生物の創生、進化、移動のいずれか1アクションを行います。各動物はラウンド毎に1アクションしか行えません。

②手番にはアクションのほかに、交換スペースにあるカードを手札と交換するか、ラウンドごとの最初の手番であれば手札の1枚以外を更新するということもできます。

③全員がパスをすると、その段階で配置されている生物が地形に適応しているかを判定します。

④残っている生物の食料供給を確認し、不足している動物は絶滅します。不足している肉食動物は草食や雑食動物を1頭食べることができます。

⑤食料の確認を生き延びた動物たちは得点を獲得し、さらに地形ごとに最も適応している動物や、全体で最も強い動物などはボーナスを受け取れます。

⑥イベントやカードの更新、地形の変更など次のラウンドの準備を行います。

⑦ゲームの途中で絶滅した動物に得点があると1点のみを受け取れます。

⑧4ラウンドを経過した時点で獲得している得点並びにその時点で生存している動物が所持している得点を合計し、最も多くの得点を獲得しているプレイヤーの勝利です。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。カードの山の手前と奥に2枚ずつ配置されているカードが地形(それぞれが大陸で、ラウンドの時点で大陸がそういった地形になっているという感じ)となり、生み出された動物たちはそのいずれかの地形に生息することになります。

 

 第1ラウンドに生み出された動物たちはこんな感じです。動物は最低限頭と体があれば生み出すことができるのでいびつな動物だらけw

 最初のラウンドは右手前の地形には生息条件の関係で1体しか置かれておらずまさが創生したこの動物が得点を稼ぎます。また、左奥は3匹が競合していますが管理人の鳥の体にわにの頭を持った不思議生物の適応が高く得点を稼いでいます。

 

 第2ラウンド、1ラウンド目の動物が進化したり新たな動物が創生されたりで大分にぎやかになっています。

 

 第3ラウンド、地形変動により生息地を追われ移動する動物が多かったですね。

 

 そうして迎えた第4ラウンド。これまで以上に大きく地形が変動(生息条件が異なるものに変化した)したこともあり、ここまで得点を稼ぎ3位以下を引き離して1位と2位の座にいたまさの巨大生物(左手前)と管理人のワニワシがゲーム終了目前で絶滅してしまうという波乱のラウンドでした。

 

 最終的に生存できたのはこれらの動物たちです。管理人はワニワシの影響が大きかったものの、それ以外にも序盤から生存していた動物が右上の地形におり、これらの稼ぎで何とか1位を守り切ることができました。残るまさとやまは接戦だったものの、まさは巨大生物の絶滅の影響が大きく、やまが2位という結果でした。

 

〇評価

 デザイナー氏が異なるので実際の関連性はわかりませんが「クァークス(「自宅会469 後半」を参照。)」を彷彿とさせるようなカードを組み合わせてどんどん生み出されていく不思議な動物たちによる生存競争をテーマにしたボードゲームです。

 地形に適応する動物を送り込むことでより多くの得点を得ることができますが、各地形においてはその前に生存をかけ食料の争奪戦が繰り広げられるのが特徴で、地形ごとに設定された量の草と肉を各動物の適応と食性に応じて取り合うことになります。肉食動物は食料が不足している場合草食もしくは雑食動物を食べることで不足した食料を満たすこともでき、あえて自分の肉食動物のため草食動物を配置したりということもできますが、その分草食動物を活かそうとすると工夫が必要で、どこにどのような生物を創生していくかというのは考えどころとなっています。

 また、ラウンドの経過に伴って地形は大きく変動していくため、それまで適した環境であったのに次のラウンドになると急に不適な環境に変化するということも良く発生します。そのため特定の能力に特化すると一時的には繁栄するものの変化には弱くなり、汎用的な能力を持たせるとその分適応が不十分で食料争奪戦に勝てずということも起きてしまいます。大きな得点を得るためにはより長くかつ最終ラウンド終了まで生存していることが必要で、これらのバランスや進化、移住を駆使して如何に生き延びるかというのは悩ましいところです。

 その一方で、互いの動物の適応値をみつつラウンド中に各動物1アクションまで可能なところに、全員がパスをするまで手番順に1アクションずつ行っていくというシステムなため、何からどう動くかがかなり難しくダウンタイムは発生し易いという印象です。加えて、最大6枚程度のカードを組み合わせて創生する動物たちは1頭1頭がかなり大きくなる上、それなりの数を創生できるということもあってかなりの場所が必要になります。ゲーム時間にしてもプレイエリアにしても、プレイ人数が増えるとその分(もしくは更に+α)増えそうなのですが内容的には(今回は3人でしたが)もう少し多い方が面白いと思われ、この辺りの環境面、プレイアビリティなどは気になるところではありましたね。

 とはいえ、その点を踏まえたとしてもどんどん生み出される不思議な動物たちによる生存と覇権を競う一連の仕組みは上手く連動していて、とても面白い内容になっていたと思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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令和6年6月21日

 

 さて、翌日から土日とお休みに入る前でしたが、手軽そうなウォーゲームをお試しでプレイしています。

 

☆UFO

○概要

作者:TomDalgliesh

対象年齢:12歳以上

対象人数:2人

標準時間:30分程度

 

 地球の侵略を目指す宇宙人とそれを防ごうとする人類の戦いをテーマにしたウォーゲーム(?)です。

 

①手番になると2つダイスを振ります。

②ダイスをそれぞれ1つのユニットに割り当て、そのユニットをダイス分縦もしくは、時計回りに横に移動させます。

③敵対ユニットと同じエリアに止まるとそのユニットを除去することができ、宇宙人は地球にちょうど止まると着陸が行えます。

④これらを繰り返し、5ユニットが地球に上陸すると宇宙人が、それを防ぐことで地球人が勝利します。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子ですが、今回はお試しで1人2役プレイです。

 

 地球へ向けて進んでいく宇宙船でしたが、地球到達前に次々と地球人の打ち上げたロケットに捕捉されてしまい…

 

 必要数が壊滅したことで人類側の勝利となりました。

 

〇評価

 空飛ぶ円盤に乗って地球に侵略する宇宙人と衛星軌道上にロケットを打ち上げ立ち向かう人類がテーマで、「ハンマーオブザスコッツ(「自宅ゲーム会68 中盤」を参照。)」を始めとするコロンビアゲームズ社の積木のウォーデザイナーとしてが有名なTomDalgliesh氏によるタイトルです。

 といってもユニットは積み木ではなく通常のタイルで、システムも2つのダイスを振ってコマを移動させ、止まった位置にある相手のユニットを撃墜、宇宙人は地球にぴったり宇宙船を着陸させることを目指す非常にシンプルなものとなっており、一応ウォーゲームとなっていますが、バックギャモンの亜種といった感じのすごろくゲームともいえると思います。お互い攻撃を受けにくい位置取りを狙いつつ如何に地球に到達する軌道上の通路を確保(妨害)するかの駆け引きはありそうですが、すごろくだけあってダイス運も強く駆け引きが実際に感じられるかどうかは気になるところで、今回はソロプレイでしたが手軽にプレイできることもあり対人戦で試してみたいですね。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了となりました。

 

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