令和6年7月14日
引き続きやまと2人でのゲーム会です。
☆クランズオブカレドニア
○概要
作者:JumaAl-JouJou
対象年齢:12歳以上
対象人数:1-4人
標準時間:一人当たり30分程度
19世紀のスコットランド発展をテーマにしたボードゲームで、名作「テラミスティカ(「自宅ゲーム会48 後半」を参照。)」の影響を随所に受けているタイトルといわれています。
①手番になると個人ボード上の建物や農場の建設、労働者の配置、商人の増加や船の改良などの発展、商品の売買、契約の獲得、契約の達成などから1アクションを行います。
②建物や農場、労働者などを他プレイヤーのコマの隣に配置すると、コマに対応する商品を割引して購入することができます。
③契約は基本的に各プレイヤーとも1枚しか所持できず、描かれている商品を支払うことで海外からの輸入や、ボーナスなどが受け取れます。
④これらを繰り返し全員がパスをすると生産フェイズに移行し、配置されているコマから商品や資金の生産、商品の加工を行います。
⑤ラウンドごとに設定されている得点を計算し、次のラウンド準備を行い新しいラウンドへ移動します。
⑥5ラウンド経過したところでゲーム終了です。最終得点を計算し、最も多くの得点を獲得しているプレイヤーの勝利となります。
〇プレイ経過
管理人が建物の建設費が安くなる家系、やまが初期から改良有&交易の際に1金もらえる家系となりゲーム開始です。
家系の通り建物の建設、特に小麦を起点にしたパンやウィスキー工場を伸ばしていく管理人に対して、家系能力はさておき積極的に牛とチーズついでに牛肉による契約達成を重視するやまという感じでゲームが進んでいきます。
スタートダッシュこそやまが優勢でしたが、麦の加工が安定しだすと管理人が伸びてきます。
しかしながら、後半になると労働者の配置をしていなかったつけで資金が足りず手数の不足を感じるようになります。反面、序盤から労働者の配置を進めていたやまは中盤以降しっかりとした資金をもとに拡大していきます。
最終的にはこんな感じでゲームが終了します。契約数、集落の数という大きなボーナスを両方獲得したことで差をかなり詰めましたが、ラウンドごとの目標達成による栄誉点で大きな差をつけられており、その差を埋めることができずやまの勝利となりました。
〇評価
スコットランドの発展を目指すボードゲームでテラミスティカの影響を受けたタイトルといわれており、その片鱗が感じられるタイトルとなっています。
基本的にアクションの実行には資金が必要となり、これらを費やして建物や農場を建設しながら陣取りをしていくとともに、そこで算出された資源を売買して資金を稼いだり出荷して依頼を達成したりしていく拡大再生産系となります。各ラウンドとも任意の回数だけアクションを行えますが、資金がその行動源になっていることからこれらを何に費やし何をするか、その判断が考えどころとなっています。
また、テラミスティカ同様に相手のコマを除去することはできず、相手のコマに隣接して自分のコマを建設すると対応する資源を安価で購入できます。多くの集落に分けて建設することで最終的なボーナスに繋がるというところも含めて、先を見据えながらどこを押さえていくかという陣地の確保も悩ましいですね。牛や羊は依頼の達成の条件として取り除くことも可能となっており、この辺りも上手いこと使っていく必要がありそうです。
大きく気になったところはなく、テラミスティカのようにリソース管理が複雑であったり、色々なトラックがあったりということはなくかなりすっきりまとめられているという感じです。とはいってもそれで単調になったかというと、マップの状況、お互いの建物との位置関係、契約や目標の組み合わせと必要な要素の取捨選択が上手くしっかり悩ましい内容となっており、リプレイアビリティもしっかり確保されています。セットアップが楽になったのもいいところではありますが、全体としてどちらがいいというわけではなくてどちらもよく、こちらはこちらでしっかりと楽しめるタイトルになっていたと思います。
ここで時間となり本日は終了となりました。