精神科デイケアとは | 精神科看護師yasu の猪突猛進ブログ

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精神科看護の探求をテーマに、書評や日常感じたこと、不定期で投稿します。
という訳で「精看探求士」というネームでtwitterもつぶやいています。そちらも、どーぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m

先般、同僚が、病棟の退院支援プログラムの一環で行われているセミナーを担当した。
退院前にデイケアとはどのような所なのかを伝えるというもの。
最初は目的が特に分からなくてもいいから、まずは気軽に来てみてください。
すこしずつ馴染んでくれたら、いいですね。
目的が少しずつステップアップできるように、サポートしていきますよ。
そんな感じの内容であった。

ここで勘違いしてはいけないのは、馴染むまでの期間に、何も主張していはいけないということではない。
言い換えると、何を主張してもいい。
誰かに誘われても一人で過ごすことを主張したり。
時間や流れがよく分からないけども、あえて聞こうとはせず、身を任せるのを選択する。
静かなる自己主張。
別に声を張り上げる必要はない。
誰にだって出来る。
それでいいと思う。

私たちスタッフは、時に強引なアプローチをとってしまう。
趣味は何ですか?家族は何をしている人?などと問いつめるような雰囲気になったり。
もちろん、そんなつもりはなく、少しでも早く馴染んでもらうためにスタッフサイドがトリガーを探しているというか。
まずはその場にいるということが、本人の主張であることを忘れてはいけないのだ。
逆に言うと、その場にいてもいいんですよと伝わるような関わり方が必要だ。

馴染むというのは、両者の関係性においての距離感を説明した言葉であり、片方だけで成立しない。
AとBが親しくしている場面に、別のCという人間が入ってくる。
Cのことを少し変わった人間だなと警戒するのか、なんか面白そうな奴だなと親近感を抱くのか。
AとBの価値観はもとより、AとBの関係性において受け入れる寛容さがどれくらいあるのか?が大きく影響してくる。
私たちがAである場合、小さなコミュニティだけで物事を考えているか、大きなコミュニティまで用意できているのか。
もっと分かりやすく言い換えると、「私たちは、どのような方が来られましても、受け入れることが出来ます」ということだ。
医療の下で行われているので、当たり前だが。