人と言う霊的生命体にとっては宗教は本質的なものです。
宗教なしの地上での生活には意味がありません。
もちろん、宗教も地上では地上の人間が自分たちの都合の良いように変えていくのですから、その本質的な部分、一番大事な部分から全く違う方向にずれていくという歴史を繰り返してきました。
先日も書いたように、別に最近の新興宗教だけが恐ろしいことをしている訳ではないのです。
キリスト教も仏教もちょっと昔に戻って考えれば、残虐な処刑や殺し合いを何度となく繰り返してきています。
その数の総計は某宗教団体の比ではありません。
しかし、それは地上の人間に問題があるのであって、宗教そのものを否定する理由にはなりません。
例えば、自動車も飛行機も人の命を多く奪うような事故を起こします。
しかし、今や自動車も飛行機も無しでは、地上の人々の生活は成り立ちません。
どうしても必要だから、それらは活用されているのです。
但し、扱いを間違えると凶器になるので、いろいろなルールを作ったり、点検をしたりして、その事故を最小限に留めようと努力しているのです。
宗教も法律の枠の中で活動が行われるのであれば、誰からも批判されるものではありません。
そして、唯物論の方にとっては信じられないでしょうが、人という霊的生命体にとっては、絶対に欠かせないものなのです。
物質的ではないものへの信仰、霊魂学で言えば、霊魂の存在を信じる気持ちがなければ、人は絶対に救われないからです。
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最近はスローライフだとか、お金や物質よりも心のゆとりだとか、癒しだとか、そんなものが人間にとっては必要だと主張されることが多くなりました。
それは、物質社会にいながらも物質のみの豊かさを求め続けてきたことに疲れた証拠でもあります。
科学が非常に発達し、人の臓器まで再生出来るような技術が登場してしまった社会は、その恩恵を被るとともに、その弊害も同じかそれ以上に被っているのです。
その意味では、物質だけの豊かさが全てではないと思い始めているのが先進国の国民の多くなのです。
しかし、それよりももっと視点を変えて、物質界そのものに対する疑問を持つところまでには至っていません。
なぜならば、スローライフを送ろうがなにをしようが、仕事のハードさが緩和されるだけで、田舎にいても物質的な生活をせざるを得ないからです。
田舎のストレスが少ない生活が人にとってどうしても必要なものではないのです。
人は肉体とだぶって幽体をも地上で持っているからです。
幽体や人の本質的な部分は、霊的な事実を知っています。
肉の脳が知らないだけで、あなたご自身が実はよく分かっているのです。
従って、宗教も信仰もない物質だけの生活は、例え地上で生きていても大きなストレスとなるのです。
世に言う、仕事や人間関係での肉の脳のストレスではありません。
もっと本質的なストレスです。
物質的にどんなに満たされた生活をしようが、田舎でゆったりとした生活をしようが、大金持ちになって一生各地のリゾート地で優雅な生活をしようが、人は本質的に宗教的な存在なので、その部分が満たされない限り満足しないのです。
そして、それは単に宗教的なだけでなく、霊的な事実に基づいたものでなければ意味がないでしょう。
それを可能とするのは、霊魂学や神伝の法しかないと僕は思っています。
大切なことは唯ひとつ・・・・・。
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