犬の父息子が大喧嘩をして、止めに入ったところ、いつも冷静な父親のあさとが足を噛まれて流血していたためか、興奮して僕の手を噛みました。
服の上からだったのでその箇所は怪我しなかったのですが、揉みあいのうちに歯があたったのか、僕も手の甲を少し深く切って、流血してしまいました。
おかげで、リビングの床とソファには何箇所も血痕が出来てしまいました。
僕は、幼い頃から血を見るのが嫌いで、ある程度成長してからは平気になりましたが、生々しい血の跡をいくつも見ると、やはりぞっとします。
幸い、僕もあさともそれほどひどい怪我ではなかったのですが、ふと、こんなことを今もどこかで人間同士がやっているんだなと思ってしまいました。
無益なことだと誰もが思うのですが、残念ながら地上の人間は動物だからしょうがないのです。
犬同士は生存競争でもないのに、どちらかの機嫌が悪くて大喧嘩になりました。
人同士であっても、犬と変らない理由で殺人事件が起きたりします。
己の少しばかり贅沢な暮らしのために大勢の方々を殺すこともあります。
動物として肉を着ているが故の残虐性が原因なのでしょうが、この残虐性が幽質界でも力を増してしまったという現状があります。
本来、幽体の身であればなかったはずの残虐性が下の世界では最も顕著に現れていくようです。
下へ行けば行くほど、その要素が大きな大きな力を持つのでしょう。
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あの世があるとしたら、誰だって下の世界には行きたくありません。
しかし、現実的には地上の霊的状況の悪さや悪くなること防いだり、治したりする方法を知っておられる方々が皆無に近いために、ほとんどの方々が下の世界に入ってしまっておられるのです。
誠実に生きた人生だったと思っておられた方は、納得がいかないでしょう。
そうではない方であっても、ご自身が下の世界に入ってしまったことを納得するのは難しいでしょう。
しかし、あの世での暮らしこそが、本当の現実的な世界なので、泣こうが喚こうが、神に悪態をつこうが、法則は変わりません。
法律や人権を主張しても、そのような概念がないのですから、全て独り言で終わります。
虚しくてもそれを埋めるものはありません。
地上で欲しくて欲しくてしょうがなかったものは、何でも手に入るようですが、それを手に入れたとしてもすぐにそれらが虚しいものであったことを実感するでしょう。
食べる必要も寝る必要もありませんが、邪霊の手下などにされたら、ずっと奴隷のような生活になります。
法律も人権もないのですから、ただ、ただ、暴力と脅しによって、絶対的な服従を半永遠的に強いられるのです。
脅すつもりはありません。
僕は事実だと確信しています。
せめて、何とか上の世界に入って頂きたいと思うだけです。
本当にそうなのです。
全ての結果はあなた自身の自由意思にかかっています。
他にはありません。
大切なことは唯ひとつ・・・・・。
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