解散を好意的に受け取る街の声を聞いていますと景気回復のために民主党ではない新しい政権が必要だというものが多いような気がします。
しかし、どのような党が政権についても劇的な景気回復は無理でしょう。
自民党も民主党も全く手を打たなかったわけではないのですが、景気は一時的に上向きになる時があっても、すぐに低迷するということを繰り返しています。
構造上、きちんと景気を回復させることは出来ないからです。
人口が減り続けている日本においては内需拡大には限界がありますから、日本全体が元気になるには、輸出が劇的に増えなければなりません。
しかし、円高と家電・パソコンの低迷と中国経済の失速、両国間の関係悪化等で輸出が改善される要素がないからです。
今のままだと恐らく、自公での過半数は難しいので、自公民政権が誕生するのでしょうが、景気回復の手段としてやることは公共事業を増やすことくらいです。
一瞬の劇薬としての効き目はあるでしょうが、赤字国債をたんまり発行して公共事業を増やすだけではすぐに薬の効き目はなくなります。
内需の活性化で可能性があるのは、小さい政府にして国や地上自治体の仕事を出来る限り民間に渡すこととラスベガスに負けないくらいの巨大なカジノを作って、羽田や関空をハブ空港として海外の人たちにお金を落としてもらうことくらいでしょう。
あとは何をやっても一過性の効果しかないと思います。
日本だけのことを考えれば、隣国で大規模な戦争が起きればしばらくは特需で景気が良くなるでしょう。
老後の生活に何の希望も見出せない若い世代がお金を積極的に使うことは考えられませんし、現時点での高齢者の比較的裕福な層も長生きする可能性があるがゆえにお金を使いません。
景気が良くなる要素が本質的な部分において全くないのですから、どんな政権になろうともその部分が改善されなければどうしようもないということです。
別に僕は悲観論を書きたいのではないのです。
現実を冷静に見ていればそうだという話です。
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個人的にはどうせ悪くなっていくのであれば、より悪くない政権が誕生して欲しいとは思っていますが、今のままでは最悪のシナリオになりそうです。
地上の政治の話に限らず、根拠のない楽観論というものが僕は嫌いです。
どこかで神様が助けてくれるとか、神は人類を見放さないとか、的外れな願望を聞くと絶望的な気持ちになります。
至上の神は地上のことなどご存じないでしょうし、わがまま放題をした人類を救おうとされておられる神霊やキリストをこれまで地上の人類は拒否し続けてきました。
救って下さいとお願いしたから救ってあげようと貴い犠牲を払い続けておられる高貴な存在を泥を投げ続けているのです。
見放すもなにも、何をしても受け入れないのですから、一切関与されなくなるだけのことでしょう。
そうならないためにが努力しておられる方々がいらっしゃるのですが、残念ながら輪は広がっていきません。
個々に自由意思があるからです。
目の前の生活があり、一時も忘れることが出来ない苦しみを抱えているからです。
景気は良くなって欲しいとは思いますし、社会的な弱者の方々が何とか暮らしていけるような世の中になって欲しいとは思いますが、景気がとても良くなって、多くの方々が浮かれた一時の快楽の中で、人と言う霊的生命体の本質をすっかり忘れてしまう世の中が来ることだけは絶対に避けたいとも思っています。
大切なことは唯ひとつ・・・・・。
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