人と言う霊的生命体の本来の住処は幽質界だというのが霊魂学が語るところなのですが、そうだとすると地上での行動はずいぶんおかしな話になります。
そもそも、幽質界においては幽体の状態によってかなり細かく住む世界が分かれているようです。
そうなると霊的なレベルというのは絶対的ですから、上下の区別がはっきりとしているわけです。
地上では、俺はあいつより上だとかお前は下だとか、己の主観によって優劣をつけていますが、本来の幽質界は上層幽界から上しかないはずですので、そんな感情が起きることがないということになります。
もっと言ってしまえば、他者と比較して自分がどうだということも考えないでしょう。
守護霊や指導霊のような高貴な方々も霊質界の高級霊魂の方々と接すると地上の言葉では表現できないような感動があるというのですから、地上のように、上司が馬鹿だからやってられないとか使えない部下が足を引っ張って出世出来ないとか、そんな感情が起きようがないのでしょう。
人は主観で物事を判断するから不満が出るのであって、客観的に絶対的に上下関係がはっきりしていれば、向上したいと思えば相応の努力をするだけのことであって、そこに他者と比べてどうだという発想が出てこないはずのです。
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ところが残念なことに、地上では肉の身体や脳を使って出来ることがあまりにも限定されていて、その意味において全員が平等なゆえに、逆にそこに差をつけようして競争が起きるのです。
それは物質が有限であるために、少ないパイを多くの人たちで奪い合い、誰もがそれを独占したいと思うからです。
しかし、そもそも人と言う霊的生命体は動物ではないのですから、そんなことを本質において望んでいるわけではないのです。
最近は、心のゆとりとか充足感とかを重視する考えが優勢になってきていますが、それもあくまで動物としての肉の脳の安定を意図したものであって、絶対的なものではありませんし、それが完全に達成されることなどあり得ません。
そして、どんなに地上の価値観で良いと考えたこともあの世に行けば鹿馬鹿しいことだと感じてしまうようです。
地上にいる以上、地上の価値観を否定して生きていくことなど出来ませんが、やはり優先順位だけはよくよく考えて行動しなければ、後で後悔しても仕切れないと言うことになってしまうのでしょう。
大切なことは唯ひとつ・・・・・。
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