当ブログが初めての方はこちらからお読み頂けたらと思います。
当ブログの最初の頃にたびたび登場してくれていたAくんのことです。
ホジキンリンパ腫のAくんですね。
昨年の暮れから体調を崩し、それをしばらく放っておいて更に悪化して
呼吸をするのもつらい状況だとラインがありました。
明日検査に行くと連絡があったから、
「そのまま入院させてもらえ。」と言いました。
Aくんは独身だし、そんな状況でまた自宅に戻ってもどうしようも無いと
思ったから、絶対に入院しろと伝えました。
で、そのまま緊急入院になったのが1/20でした。
どうしてここまで放置していたんだと先生に怒られたそうです。
昨日までの流れをまとめると、昨年の仕事終わりぐらいに夕食を吐いてしまい、
それから食欲がなく体調を崩したまま、おそらくインフルエンザになっていたかと。
この吐いたことがひとつのサインだったんだと思います。
この時点で病院に行っていればと先生に言われたそうです。
やっぱり基礎疾患なりガンが寛解していたとしてもこういう異変の時は
絶対に油断してはいけないということですね。
で、インフルから肺炎になり呼吸が苦しくなって病院に連絡したのが
1月の下旬になってしまったということでした。
コロナの時に多くの人がやったと思いますが、指先で酸素濃度を測る測定器の値が
77だったと。
これは非常に危ない状態ですぐに鼻から酸素を入れ込みそれで1週間。
それでも良くならずに、いよいよ死ぬことも頭に入れなければならない状態に。
主治医から意識不明になった時の延命治療をどうするかという話も出たそうで、
この時にAくんは多くの知り合いに「もうダメかも知れない。」という連絡を
するようになり、僕のところにもAくんと共通の知り合いから連絡が入りました。
僕もさすがに朝と夕方に電話を入れて確認しました。
声は元気そうでした。元気そうだったから、
「お前が病院で横になってる姿は見たくないし、お前も見られたくないだろうから、
面会には行かないぞ。絶対に戻って来いよ!」
と。
ところがその後にAくんの妹さんと電話で話しまして、
「実際はどうなの?」
と。
そしたら妹さんは、
「何かあったらすぐに対処できるように病院近くに泊まっている。」
ということでして・・・。
「ああ見えて凄い頑固で凄い淋しがり屋だから会いに行ってあげて下さい。」
と言われたので、僕も行かないつもりだったのですが、そういう状況なら
行かないわけにはいかないということで、2/1、昨日のことですが、
さちと一緒に面会に行ってきました。
会いに行ったら顔色も良く、思っていた以上に元気そうで安心しました。
どうやら酸素吸入の次にやった抗がん剤治療が効いたらしく。
この抗がん剤治療ですが、彼は寛解しているのでガンをやっつけるための
抗がん剤ではなく免疫を上げるための抗がん剤投入とのことでした。
これはガン患者ではない、例えば僕なんかもあり得る治療とのことでした。
この治療法もイチかバチかだったそうでAくんには効いてくれて元気になった
というか、回復してきたとのことです。
これがダメだったらいよいよ最終治療でそれでもダメだったらジ・エンドとのこと。
肺のレントゲン写真を見せてもらいましたが、影になっている部分も結構あって、
肺が部分的に壊れているところもあるそうでした。
これはもう治らないそうです。
僕もさちも今の状態なら絶対に戻って来られるから、あとは自分の生命力を信じ、
決して諦めないことを伝えて帰って来ました。
リハビリが大変そうだし、仕事復帰までにも相当な時間が必要な感じでしたが、
間違いなく戻ってくると思います。
今回改めて思ったのは、やっぱりね、【油断大敵】ということです。
いつもと違う体の異変、サインというのを見逃さないこと。
あとは過信しないことですね。
僕もAくんも「これくらい大丈夫だろう。」という判断をしてしまうタイプです。
今回はそれが命取りになりかねなかったということですよね。
今年の頭にさちがインフルエンザになって高熱になり心配したのですが、
これもひとつの油断があったからでした。
さちもインフルエンザなんかになってはいけない体ですが、
それでもなってしまいました。
今年は今でも流行っていますからね。
その後の対処が早かったから大ごとにならずに済んだかと思っています。
そのままにしていたら、Aくんと同じように肺炎になり危険な状態も
大いに考えられますから・・・。
それでも1週間はダウンでしたから、ホントに注意しないといけないなと
改めて思いました。
現在闘病中で、もちろん完治、寛解した方もくれぐれもサインを見逃さないで
欲しいと思います。
Aくんのことはまた退院したら報告しますね。