当ブログが初めての方はこちらからお読み頂けたらと思います。
第4クールが終わって、白血球の数値が不安定になり、菌血症や血栓で
個室に移動したりしてバタバタしていましたが、逆に夜は割と自由に
電話ができるようになりました。
この日に電話で話したことは、一番最初にふたりでMRIの写真を
見たときのことでした。
さちはMRIの写真を見た時に、
「なにこれ
うわぁー
おどろおどろしい
ヤバい
多発性硬化症とは違う」
と思ったそうです。
僕自身は多発性硬化症の時の脳の写真を見たことがないので、
なんとも言えないのですが、脳の悪性リンパ腫の陰影を見た時は
さすがに大きなショックを受けました。
僕の見たそれは、黒いインクをこぼして広がっていくようなものでした。
初めて見た時よりもその数日後にはその広がりが大きくなっていたのです。
あれが脳幹までいっていたら意識不明になっていたことは以前にも書きました。
まさにおどろおどろしいものだったと思います。
逆に多発性硬化症のものは、点々みたいな感じらしいです。
僕ももっと多発性硬化症のことも把握していかなければと思っているので、
これからはさちと一緒になって画像を見せてもらうつもりです。
ふたりで初めてMRIを見た時は怖くて言えなかったようです。
時間を置いて思い出し、この日に当時の気持ちを話してくれました。