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「はじめに」

 

 

 

 

免許の更新をしてから自宅で少しばかり眠ったそうです。

立て続けのスケジュールだったから疲れも出たでしょう。

眠れたようで良かったです。

 

さちをまた迎えに行って、夜の7時前くらいに近所のファミレスで

Aくんと合流しました。

 

僕の親友Aくんは2020年の3月に悪性リンパ腫と診断され、

今でも闘病中なので、彼と一度会っていろいろ聞きたかったのです。

 

悪性リンパ腫にもいろいろと種類があって、

Aくんは、ホジキンリンパ腫で、

さちは、非ホジキンリンパ腫です。

このことはまた追って説明したいと思います。

 

久し振りに会ったAくんはとても元気で、

「今週はバタバタと仕事が入って、今日は雨だったから風邪ひきそう・・・。」

と話していました。

 

ちなみに彼は水道・設備関係の仕事をしていて、ひとり親方で

頑張っています。

 

僕とは草野球チームで知り合って、チームが解散してからは、

個人的に野球観戦に行ったり、プロレスが好きなので後楽園ホールに

行ったり、あとはスパルタンレースという過酷な障害物競争があるのですが

それに参加したりして、かれこれ20年くらいの付き合いです。

年齢は僕より3つ下で、さちも良く知っている友人です。

 

食事をしながら、悪性リンパ腫の話で盛り上がりました。

冷静に、客観的にみれば、話の内容は笑えることではないのですが、

3人とも明るい性格なので、入院生活のことや闘病中のことを

笑いながらの会話になっていました。

 

そんなに大きな声で話してはいなかったと思いますが、僕らの会話には、

がん、悪性リンパ腫、抗がん剤、白血球、注射、点滴、放射線、

髪が抜ける、副作用、細胞が死ぬ、セカンドオピニオン、病院食、

高額治療などなど、周りの人が聞いたらちょっと引くような単語の

オンパレードでした。

 

さながら「悪性リンパ腫友の会」のような雰囲気。

なんかね、僕の愛する人たち、奥さんと親友が数年違いで

悪性リンパ腫になるなんて、どんな確率だよ、って思います。

 

日頃の行いも悪い方じゃないと思うし、今までの人生、それなりにだけど、

陰徳を積んできたつもりなんだけど・・・。

神様を恨むよ、って言いたいところですが、それでも毎日神頼みしてます。

 

で、

Aくんは丸2年の闘病生活の中で、入院が約9ヶ月、今は外来通院を

しながらの治療をしていて、早い段階から仕事復帰もしていました。

 

僕は当初から仕事面に関しては心配していて、

「あんまり無理すんなよ。」

と言い続けてきたのですが、元々いいやつなので、頼まれると断れない、

受けちゃうから無理してでもやっちゃうタイプなのです。

独身で気楽なのもあるのか、職人肌で気がいいからか、値段も安くしたり。

 

水回りのことって緊急を要する場合がほとんどだから、やってあげなきゃ

っていう思いになるそうで、またそこがいいやつだから好きなのですが、

スコップで穴を掘らなきゃならないし、汚物との格闘もあるし、

「肉体的に大変なのは他の業者に振れば?」

ともずっと言ってきてるんですが・・・。

 

昨年の12月だったか一度肺炎を患って、こちらも心配しました。

コロナもあるし、何かあったらイチコロだぞって話もして。

 

さちが悪性リンパ腫になる以前に、彼とは、

「やりたいことは全部やろうぜ!」

って話もしてて、広島カープが大好きなAくんはカープの本拠地の

マツダスタジアムに行ったことが無かったので、それなら行こう!

ということになりましてね、コロナで実現していなかったのですが、

いよいよ来月、広島で野球観戦をすることになっています。

 

 

話は悪性リンパ腫に戻りますが、彼の治療は6クールを12回とのこと。

しかも1クールの中でサイクルが2回らしいので、さちの治療と比較すると

さちは文字通り5回、Aくんは2×6で12回です。

それを12回ですから、単純に144回です。

これを聞いたさちは、

「私なら心が折れるかも・・・。」

と言ってました。

 

さちの場合はいま3クールまで終わって、このあと4クール、5クールで

いったん終了になるのか、そこから放射線治療に入るのかって感じなので、

確かに6クールを12回と考えると長いよなぁと思います。

いくら通院とはいえ、気が遠くなりますよね。

 

そして、1回目が一番効いたのを実感できたと話していました。

その後、抗がん剤が効いている感じがしなかったりもあるそうで、

薬を変更したり、いろいろと試しているそうです。

 

で、最終的にいきついたのは、

【悪性リンパ腫に答えはない】

ということでした。

 

まぁ、いずれの病気に関しても人それぞれの体調があるから、

治療に正解というものは無いと思います。

 

どの薬を使って、それが合うか合わないか。

病気とどう付き合っていくのか。

 

帰宅してから、改めてさちとも話したのですが、

治るのを待ってやりたいことをやるのでなくて、今のうちからやりたいこと、

行きたいところがあるのであればやろうよってことでした。

 

これに関しては闘病しているしていないに関わらず、人生を歩んでいる人たちに

共通して言えることではないでしょうか。

 

「やりたいことは全部やろうぜ!」