DISARMONIA MUNDI/The Isolation Game…2009年 | 車通勤メタル!

車通勤メタル!

児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

イタリアのメロ・デス・バンドの

4thアルバム。

 

普通のメロ・デス・バンドと違うところは、

エットレ・リゴッティ氏のソロ、

というか、エットレ氏が全ての楽器を担当している、

つまりエットレそのもの

というところですね。

 

もう一人、

クラウディオ・ラヴィナールという人物が

メンバーとして参加していますが、

デス・ヴォーカル担当。

 

全楽器とクリーン・ヴォーカルは

エットレなので、

一応トリオ・バンドですが、

まあやはりエットレそのものです。

 

このバンド、もともとは

普通のバンド構成だったようで、

エットレはドラム担当だったんですが、

1stアルバム発表後、

エットレとベーシストのミルコ以外のメンバーが脱退。

 

2ndアルバムリリース後はミルコも脱退し、

現在に至ったという

よくそれで続いているなという

ある意味面白過ぎる展開ですね…。

 

さて、内容は

とてもほぼ一人でやっているとは思えない

勢いと、熱気と、完成度であります。

 

方向的には

典型的なメロ・デスですが、

どの曲も完成度が高く、

演奏はどのパートもぬかりは無く、

一級品です。恐るべし。

 

ただ2人編成のため、

もちろんライヴ活動は無し。

エットレもライヴ活動はしたいようですが、

「正式メンバーが2人だと意思決定が速くて良い」

とのこと。

 

まあこれだけの才能と腕前があれば、

「自分でやっちまえ」となるのは分かるし、

エットレの構想をそのまま具現化するには、

これが一番良いというのも分かります。

 

エットレは

他のバンドのプロデュース業やエンジニア業も

忙しいようなので、このバンドの形態は

都合が良いのかもしれませんね。

 

そう言えばエットレがプロデュースした

ジブリ・ソングのメタル・アレンジ作品もあるようですね。

昔の「アニメタル」的なやつですかね?

そっちもちょっと興味がありますね…。

 

しかしイタリアって、

特にプログレ界隈では

こういう鬼才というか、奇才というか、

それでいて職人気質というか、

そういうバンドや人が多かった気がしますが、

まさかメロ・デスでこういう人が出てくるとは

思いもしませんでしたね。

 

まあメロ・デス自体そんなに

詳しくないし、

普段あまり聴かないんですが、

このエットレ・リゴッティの

とんでもない才能は

一聴の価値はあります。

 

全盛期のCHILDREN OF BODOMや

ARCH ENEMYの作品と

遜色のないような出来と言えるでしょうか。

 

まあジャケットは変だし、

イタリアのメロ・デスって

ピンとこないですが、

なかなか面白いバンド、

…いやバンドと言っていいのかわかりませんが、

面白い存在です。

 

☆「エットレのマルチな才能が炸裂する、聴きやすいメロ・デス」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ!