CONCERTO MOON/Ouroboros(コンチェルト・ムーン/ウロボロス)…2019年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

CONCERTO MOONの

初期楽曲のリ・レコーディング・アルバムです。

 

若いVoとKeyが新加入し、

新布陣のお披露目という意味もあるんですかね。

僕はこのバンドの初期のアルバムは

愛聴していましたので、非常に聴くのが楽しみでありました。

 

しかしですね、

最初聴いた時は正直違和感しか無かったです。

新Voの芳賀亘の声と言うか、歌いまわし。

声自体は非常にクリーンなハイ・トーン・ヴォイスで、

音楽性にはマッチするはずなんですが、

僕の脳には尾崎隆雄の声が焼き付いているので…(笑)。

 

その尾崎氏の歌も

最初はいかにもジャパメタといった感じで

あまり好きでは無かったんですが、

う~ん、やはりあれがたまらない魅力だったんですよね。

 

なので、その後のヴォーカリストも

歌自体は尾崎氏よりも断然上手いんですが、

やはりこのバンドの声は僕の中では

尾崎隆雄なんですね。

 

そう言えば

2002年にリリースされた

「Destruction and Creation」も

尾崎氏時代の曲の再録ベスト盤という企画でしたが、

今回ほどは違和感無かったんですよね。

 

まあただ、どんな出来の良い再録でも

違和感があるのは当たり前ですけどね。

実際何度か繰り返し聴いていくと、

例えば「Holy Child」、「Run to the Sky」、

「From Father to Son」といった

比較的落ち着いた曲については

このクリーンな歌声がとてもハマっていることに

気付かされます。

 

もともとバリバリのメタル・シンガーでは無いので、

疾走ナンバーについては

パワー不足が目立ってしまうといった所でしょうか。

でもまだ若いので、これから

このバンドの音楽性に馴染んでくる可能性は感じます。

 

昨年末にリリースされた

このラインナップによる新作は

評判が良いようなので、

その辺は改善されているのかもしれませんね。

 

さて、このCD自体かなり楽しめたんですが、

付属しているDVDも非常に楽しめました。

特に島紀史による他メンバーの個別インタビューは

興味深かったですね~。

CONCERTO MOONがメジャー・デビューした頃は

僕もバンドをやっていたので、

その当時のことを思い出したり…。

 

昔からこのバンドを知っている人はもちろん、

新たにこのバンドに接する人にとっても

この作品は良いかもしれません。

良い意味で、とても2019年にリリースされた

作品には思えない、1990年代を感じる音であります(笑)。

歌詞も当然そのままなので、クサクサですし(笑)。

 

「Change  My Heart」、「Dream Chaser」、

「Alone in Paradise」などなど

どの曲も素晴らしいですが、

やはりラストの

「Take you to the Moon」が

最高ですね~。

 

☆「初期作品に思い入れがある人ほど違和感があるかも。今後の展開に期待」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!