NATION/Without Remorse(ネイション/ウィズアウト・リモース)…1995年 | 車通勤メタル!

車通勤メタル!

児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

スウェーデン出身の

ネオクラシカル・メタル・バンドの2nd。

 

当時結構北欧メタル・ファンや

ネオクラ・メタル・ファンの間では話題になったと記憶してますが、

この2ndを最後に消滅してしまいました。

 

1曲目の「See Them Fall」は

北欧メタルファン悶絶必至の名曲であります。

イントロの展開からゾクゾクします。

曲構成もよく練られていて、本当に良い曲です。

 

特にスウィープ&速弾きでガンガン攻めてくる

ギターのジョニー・ウーリンのプレイは

素晴らしいですね。

 

かなり攻撃的なプレイのはずなのに、

荒さは無く、音が非常にキレイです。

実に流暢なギター・ソロが楽しめます。

 

ヴォーカルも

凄い上手い訳では無いですが、

透明感のある声は

いかにも北欧メタル的で聴きやすいです。

 

何でこんな素晴らしいアルバム

売っちゃったかなと思ったんですが、

そう、久々に聴いて思い出しました。

 

このアルバム、

「中だるみ感が凄い」

です。

 

名曲「See Them Fall」を筆頭に、

4曲目の「Nation」、

ラストを飾る「Don't Need to Come」といった

カッコいい曲は突き抜けていますが、

それ以外の曲が何とも…。

 

いや、どの曲も

雰囲気は出てるんですがね。

全体的にTNTに近い感じもあり、

完全に北欧メタルど真ん中なんですが、

何とも「普通の曲」が多いです。

 

良い曲は久々に聴いてもよく覚えてるんですが、

他の曲は「こんな曲あったっけ?」と

思ってしまいました。

そう言えば当時はほとんど

曲飛ばしして聴いていたなぁ…(苦笑)。

 

そういう意味では

北欧メタル界の一発屋代表、

BISCAYAっぽいかも…。

 

あれも1曲目は凄いですが、

他は…

という作品でしたね。

 

でもNATIONは

この調子で続いていたら

面白い存在になっていたかもしれません。

 

まあやはりマニアの間だけで

そこそこ話題になった程度では

厳しかったのかもしれませんね。

 

ギタリストのジョニー・ウーリンは

この後ベーシストのノビーと共に

DIONYSUSというバンドで

活動しているようです。

 

そちらも機会があれば

聴いてみたいと思いますが、

このNATIONのアルバムは

1stと共に激安中古盤で見つけやすいと思うので、

見かけたら是非聴いてみてください。

 

イングヴェイ・ファンは特に

ニヤリとしてしまうんじゃないですかね。

「Don't Need to Come」なんかは

曲構成が完全に「Fury」です(笑)。

 

☆「中だるみ感は強いが、北欧メタル屈指の名曲もあるので聴くべし」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!